ネタが少ないぞ。だが謝らない(圧政)
今回はほのぼの回、楽しめ (圧政)
此処は紅魔館。
紅に染まる館。その地下に広がる巨大な空間に、その大魔法陣は設置されていた。
名を────
《ドキドキ☆パッチェさんの擬似大聖杯》である。
ネーミングに関しては小悪魔が担当した。3日ほど炙られる刑を受けることとなったが、今は満足しているらしい。
そんなことは置いといて、この空間にはパチュリーのみならず、レミリアやフランもやって来ていた。
「これが・・・・・・大聖杯か。完成したのだな」
「いいえ、違うわ」
「え?」
大聖杯を見上げ感嘆の溜息をつくレミリアに、パチュリーは首を振る。
「《ドキドキ☆パッチェさんの擬似大聖杯》よ」
「あ、うん」
圧政者に見えるよう、密かに練習を重ねてきたレミリアの皮が吹き飛ぶくらいにはパチュリーは空気を読まない。
「コホン。・・・これで、かの叛逆者は制御出来るのか?パチェ」
「出来るわ。多分、きっと、えっと、その・・・」
「不安だなァ!!とっても不安だなァ!」
羽をパタパタさせながら叫ぶレミリア。
パチュリーはそれを見て微笑む。自分のせいで友人が嘆いているとわからないのだろうか。
「お嬢様」
パッ、と咲夜が現れる。紅茶が既にレミリアの手には握られており、パチュリーの頭上ではひっくり返った紅茶が時を止められて空中に停止している。
「ありがとう、咲夜」
「むきゅ?私のは無いのかしら」
首を傾げるパチュリーに、咲夜はチラッとパチュリーの頭上を見て「ただ今お持ちいたします」と不敵に笑う。
指を重ね───鳴らす。
タァン!ジャバッ!ムキューー!?パリィン!!
「アハハハハハハ!!」
指が鳴り、紅茶が零れ、パチュリーか悲鳴を上げ、カップが割れる。
ニヤニヤしながら片手でそっとお腹を抑える咲夜。それをジト目で見つめ呆れるも楽しそうな顔をしているレミリア。爆笑して空中でお腹を抑えているフラン。
「お嬢様、パチュリー様へのお仕置き、完了致しました」
「ご苦労。いい出来だ」
十六夜咲夜は悪戯が大好きなのだ。よく紅茶に毒を盛ったり、ニンニクをおろしたり、十字架を突っ込んだりしてレミリアにイタズラを仕掛ける。掛け布団の柄が十字架だったりした。そこにフランまで合わさるのでレミリアは大変な思いをしているのだ。
だが、悪戯にリアクションを返してやるとそれはそれは嬉しそうに笑ってくれるので、あまり邪険には扱わない。レミリアはカリスマなので器が大きいのだ。
だが面倒は面倒なのでパチュリーへの悪戯を、お仕置きとして合法的に行わせることで自分から注意を逸らすことに成功した。計画通りである。
「あ、あわわ、パチュリー様のお洋服がジュルリ。勿体ない!今着替えさせますね行きますよパチュリー様ハリーハリーこのまま図書館の奥の秘書室で二人きっりになって服を脱がせてあげますからね任せてくださいこう見えてテクニックは自身がありますからその眠たげな眼差しを快楽一色で私1杯に染め上げハート量産の好感度マシマシからのキマシタワーを乱立させ私とパチュリー様の愛の魔術が完成してしまってからの結婚して首輪を繋いで犬の如くハァハァとわたs」
「咲夜」
「はい」
あっやめっ!パシィン!あんっ!パシィン!あんっ!
「うわー」
「フラン、みちゃだめよ」
「うん、私はお姉様見てるよ」
「うむ。その方が為になるぞ」
「ほんとかなぁ」
欲望に忠実な小悪魔を咲夜がお仕置きしている。鞭打ちだ。・・・・・ダメだ、効いてない。喜んでいる。レミリアは頭を抑え、パチュリーの服を脱ぐ手伝いをしてやる。
「ほら、これを着ろ」
「えっこれメイド服・・・・・」
「着ないのか?ならば下着姿で彷徨いていろ」
振り回されるのは御免なので、振り回す。正しく圧政者であった。
「で、それが今回の異変という訳だな?」
「えぇ、そうよ」
「ん?なんだって?」
「そ、そうでございます」
「よろしい」
レミリアがニヤニヤしながらパチュリーメイドを見る。話の内容はこうだ。
この《ドキドキ☆パッチェさんの擬似大聖杯》には未だ魔力が入っていない。その為、魔力を補給する必要がある。
しかし流石のパチュリーも一人でそれをやるには骨が折れる。と、レミリアに進言すれば「なら、幻想郷全員に協力してもらえば良い」との事。そして八雲紫との約束などを掛け合せる事でこの「紅魔異変」は完成するのだ。
幻想郷を覆う魔力を奪う赤い霧が数ヶ月に及んで魔力を少しづつ奪い続ける。しかし、魔力を溜め込んでいることがバレれば、幻想郷の賢者と敵対することになるだろう。なのでその真の目的を隠すために「太陽を隠す」。
「私達姉妹は吸血鬼だ。故に太陽を忌み嫌いそこから隠れようとする事になんの疑問もあるまい?」
「そうだね」
「まぁ、そうね」
「ん?」
「はい、そうでございますね!」
「よろしい」「アハハハ、パチュリー顔赤いよー」
太陽を人々から奪う傲慢にして恐ろしい吸血鬼、と言う印象を植え付け畏れを確保しつつ、魔力も頂いてしまうとても良い作戦なのだ。考案はレミリア、その補助をパチュリーと咲夜が行った。
「さて・・・・・・始める前にスパルタクスの様子だけでも見てくるか」
「そうね」
「ん?」
「もうやだぁ」
「あっはっはっは!」
「お姉様イジメすぎだよー」
*
そこには筋肉が居た。リラックスのポーズで周囲を威圧しながら、それに本人は気が付かずに歩いている。
これは誰か。
魔理沙だ(真顔)
筋肉式魔法使い、又の名を普通の魔法使いである。
「赤い、霧?」
そんな筋肉魔理沙は空を覆っていく赤い霧に気が付いた。
「へへっ、異変かぁ?よぉし!!霊夢よりも先に解決してお泊まりの権利を貰うぜ!!」
どこかで休んでいた霊夢は途端に寒さを感じ凍り付いた。
「さて、つってもどっから探せばいいかな・・・・・・」
「人だー!やっつけろー!」
「うてうてー!」
魔理沙が頭を悩ませていると妖精達が攻撃をして来た。二方向から来る弾幕。
「あびゅ!?」
「くわばらぁああ!!!!!」
しかし、その瞬間には妖精達の顔面に拳は叩き込まれていた。一体めは顔面が砕け散り、二体目はどこか遠くに消えていった。
「はぁ、強いヤツがいるといいなー」
この少女────戦闘狂である。
ついでに情け容赦は無い。
「いたぞー!いたぞぉおおおお!」
「各部隊配備完了!全域カバーしております!」
「1番隊2番隊はやつの正面を!3番隊4番隊は左右を攻めろ!5番隊6番隊は後方を!7番隊8番隊は空中から援護せよ!!」
「突撃ぃいいいいい!」
「────おらよっと」
「ぐああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「「こ、小林ぃいいいいい!」」
「こっちも、持ってけ!」
「「ギャあああぁぁぁぁぁぁぁ!」」
「妖精弱いなー」
一撃、必殺。ニ撃、消失。
その拳は最早魔法の領域に突っ込んでいた。
「うーん」
魔理沙は頭を悩ませる。しかし、どうした事か、いい案など浮かんでは来ない。
故に。
「テキトーに歩き回るかー」
普通の魔法使い、霧雨魔理沙は脳筋であった。
もう少しはっちゃけるつもりでしたが、暫く後回し。
霊夢達が動いてからがネタ回の本番だ(未定)
楽しみにしておくと良い。