オーバーロード 最強の拒絶タイプ   作:なと〜

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また間が空いてしまった。

FGOのぐだぐだ本能寺やってました。モンハンXXもあるので取り敢えず書き上げました。
今回、ゼルエルの出番は皆無です。サブタイは…言わなくてもわかるよね。

ではどうぞ!


新伝説 モモン・ザ・ダーク・ウォリアー

 エ・ランテルから大分離れた草原。そこにある一本道をある一行が移動していた。

 

「ペテルさん、この先の小川で一休みしましょうか?」

「そうですね。いいですか、モモンさん?」

「ええ。了解しました。」

 

 モモンと『漆黒の剣』の一行はカルネ村近くの森への薬草採取というンフィーレア・バレアレからの依頼を達成するため、その森へと進んでいる最中だ。

 現在は小川で馬を休ませている。

 

「モモンさん、ここから先は少し危険地帯となります。」

「わかりました。」

 

 モモンことアインズは《クリエイト・グレーター・アイテム/上位道具創造》によって黒い全身鎧(フルプレート)を創り、戦士を偽っている。だがその代償として、アインズは僅かな魔法しか使用できない。魔法職しか取っていないアインズには非常に痛い状態だ。しかし、アインズはこの状態でどれだけ戦えるかという事も知りたかったのだ。

 勿論、いざという時はそれなりの対処方法は考えてある。危険な時はまず、ナーベラルが第五位階魔法を放ち、それでだめならラミエルが相手に見合った加粒子砲を撃つ算段だ。アインズは最終手段だ。

 

「大丈夫だって、ナーベちゃん。俺が目であり耳である限りは問題ナッシング。」

「このヤブ蚊が。叩き潰す許可をいただけますか?」

「姉さん。せめて虫以外で罵倒して下さい。」

「あちゃー」

(ラミエル…違うと思うぞ。)

 

 だんだんラミエルの考えが雑になっている気がしたアインズだった。

 

 

 

 一休みした一行は会話を弾ませる。モモンはニニャと魔法やこの世界の常識について話を聞いている。ルクルットは相変わらずナーベに話しかけてくるが、ナーベの異常な毒舌をユイがなだめていくのが続いている。

 

「なぁ、ナーベちゃんてさ、モモンさんの恋人なのか?」

「こ、恋人なんて!私なんかよりもふさわしいゼルエ「姉さん」はっ!」

 

 一瞬だった。LV.63とLV.100の間にしかわからない雰囲気が流れた。ナーベ達の方に注意が向いていなかったモモンにもわかるほどの殺気にも似たものを感じた。あまりに一瞬だったので、気付いたのはモモンとナーベだけだった。

 

「ルクルットさん。詮索はやめて下さい。もう少しまともな話題はないんですか?」

「いやぁごめんね。というか、ユイちゃんは気付いてたの?」

「当然でしょう。」

 

 ルクルットとユイの間に意味不明な会話が流れるが、同時にモモンにナーベから『伝言(メッセージ)』が入る。

 

 〔モモンさーん。先程は失礼致しました!〕

 〔ナーベか。ユイがいて助かったな。で、わざわざ伝言(メッセージ)を使うということは、何かあったか?〕

 〔はっ、ユイの感知に三十程のモンスターの集団が、前方の森に待機しているとの事です。〕

 〔ふむ。レベルは?〕

 〔十前後との事です。〕

 

 ナーベとユイは事前に簡単な連絡手段を決めており、先程、数瞬でナーベに敵の感知を知らせ、その後ナーベからの伝言(メッセージ)で詳しい内容を聞いておいたのだ。

 そしてナーベがモモンに直接伝える。これが冒険者になるに当たって、取り決めた連絡方だ。

 

「ユイちゃん。いつからわかってたの?」

「あなたよりかは早くわかってたと思いますよ。」

「ルクルット、どういう事だ?」

「動かない方がいいぜ、ペテル」

 

 ルクルットはペテルを制した時…

 

「来ました。数三十、小鬼(ゴブリン)人食い大鬼(オーガ)です。」

「動いたな。」

 

 ユイからの情報を受け取っていたモモン達とルクルットと長く共にいる漆黒の剣の面々は周囲を警戒する。

 すると、進行方向近くの森から小鬼(ゴブリン)人食い大鬼(オーガ)の集団が出て来た。

 

「これは戦闘は避けられそうにないな。ンフィーレアさんは馬車に身を伏せて下さい。」

「ならば私が敵の突撃を受けましょう。」

「それは助かります。ならばモモンさんをかわしてくる敵を私達が。」

「んじゃ、いつも通りにいこうぜ。亀の頭を引っ張り出すみたいにな。」

 

 ペテル達はそれぞれにできる方法で敵の対処を試みる。

 今回の依頼は薬草採取だが、 途中で出現するモンスターを討伐すれば、組合から報酬金が出る。

 勿論、護衛も依頼なので会わない事に越した事は無いが、今の様にどうにもならない事もある。

 

 

 一通りの準備を手早く終わらせた頃、敵の先鋒である人食い大鬼(オーガ)が突撃してくる。迎え撃つのは漆黒の鎧を着た戦士だ。

 

「はあ!」

 

 戦士は背負っていた大振りのバスターソードをオーガに一閃。

 オーガの腹から血が噴き出したと思ったら、オーガは腹から両断されていた。

 

「すごい…」

「ミスリルどころか、オリハルコン、いやまさかアダマンタイト⁉︎」

 

 漆黒の剣の面々は目の前で起きた、戦士による一撃でのオーガ両断に唖然としていた。

 

「どうした、かかってこないのか。」

 

 モモンが挑発する様に言うも、オーガは襲ってこない。本能で警戒しているのだろう。

 

「ならば、こちらから行くぞ!」

 

 モモンは言うが早いか、オーガに接近する。オーガも反撃を試みるが、全て一刀両断されていく。

 

「こっちもいくぞ!」

 

 漆黒の剣の方には小鬼(ゴブリン)が向かって行ったが、ペテルのブロックとニニャの支援、他の二名はニニャに接近する敵の迎撃とよく動いている。

 

(いい動きだな。俺のかつての仲間程ではないがな…)

 

 モモンは漆黒の剣に注意を向けながら、オーガをなぎ倒していった。

 奥にいたオーガはモモンの強さに生命の危機を感じたか、踵を返して森に帰ろうとしていた。

 

「ナーベ、ユイ、やれ。」

「「はっ!」」

 

 ナーベは第三位階魔法《電撃/ライトニング》を放つ。

 電撃(ライトニング)は電気を放つ魔法であり、目標を貫通する効果もある。

 電撃(ライトニング)はオーガを複数貫通し、絶命させる。

 

 ユイは腰に掛けてあった小型のボウガンを取り出し、撃つ。矢は10m程先のゴブリンの頭部に命中する。

 ユイのボウガンは地味に聖遺物級(レリック)アイテムであり、様々なアイテムを先端に装填可能という効果がある上、様々な付与魔法(エンチャント)をつけてある一品だ。

 

「逃すか!」

 

 漆黒の剣とモモンは逃げるモンスターを追撃していった。

 

 

 

 戦闘が終了し、回復などで一休みする一行。

 

「あの剣はどこぞの逸品?」

「噂に名高い、王国戦士長に匹敵する強さであるな。」

「本当…上には上がいると、わかりましたよ。」

「いえいえ、皆さんならばこの程度、簡単にこなせるようになりますよ。」

「ははは…」

 

 

 

 夜になり、野営の準備をして、夕食をとる。といっても、炎の周りに集まって、簡単な食事をとるだけだ。

 

「モモンさん、どうしましたか?」

 

 モモンは出された食事を食べずに持ったままだ。隣のナーベとユイは食事をしている。

 

「申し訳ありません。宗教上の理由で、命を奪った日は食事を人前でしてはいけない事になっているんです。二人は大丈夫ですよ。」

 

 ナーベラルとラミエルも飲食不要だが、カモフラージュの為に食事を食べさせている。

 ちなみに、ナーベが毒舌を言う前にユイがそれを阻止しているのは、モモンも知らない…

 

 漆黒の剣やンフィーレアとの話が盛り上がってきた時、一つの質問が出る。

 

「モモンさんにも仲間がいたんですか?」

「…冒険者とは違いますがね。」

 

 ナーベとユイの表情が変わる。

 モモンことアインズの仲間は彼らの創造主達だ。その話を聞こうと、食事の手を止める。

 

「かつて弱かった私を救ってくれたのは純白の聖騎士でした。彼の紹介で多くの仲間と出会いました。私にはもったいないくらいの最高の仲間達でした。」

「モモンさん…きっといつかその人達に匹敵する程の仲間に出会いますよ。」

(彼らに匹敵する程の仲間か…)

 

 アインズにとってそんな人は存在しない。アインズ・ウール・ゴウンは彼の全てである。だから必死にナザリックの維持ができたし、今も必死に動ける。

 彼らを差し置いて新しい仲間などあり得ないだろう。

 もし、アインズが一人でいるのならニニャの言葉に軽い怒りを覚えただろう。だが、今のアインズにはまだ友が残っていた。

 

「そんな日が来るとは思えませんね。なぜなら、まだ私にはかけがえのない友がいますからね。」

「モモンさんの友達ですか?」

「モモンさんの友達なら、すげえ強いんじゃない?」

「ええ、盾使いの仲間ですよ。今は別の場所で活動していますがね。」

「へえー、もっと話を聞かせていただけませんか?」

「いいですよ。」

 

 アインズはゼルエルの事を差し支えない程に話す。その時の彼らの目は驚嘆と尊敬の気持ちがあり、アインズとしても誇らしかった。

 ちなみにその時のナーベとユイも目で見てわかるほどの尊敬の感情があったという。

 

 

 

 アインズは夜の見張りとして近くの草原にいた。近くにはナーベとユイもいる。

 

 〔ああ、そんなところだ。〕

 〔かしこまりました。では引き続き、お気をつけて〕

 〔ああ、ありがとうアルベド〕

 

 彼は定期連絡としてアルベドに伝言(メッセージ)で連絡をつけ、終わったところだ。

 伝言を切る直前に『くふー』とか聞こえた気がしたが、聞こえなかったことにしよう。

 

 〔ゼルエル様〕

 〔ナーベラルか。定期連絡だな。〕

 

 実はゼルエルは密かにナーベとユイの二人に定期連絡を自分によこすよう、伝えてあった。

 理由はアインズの視点以外からの意見が聞きたいからだ。

 報告書のような文面と同時に、日記のようなものを聞きたいと考えてのことだ。

 

 

 結果、アインズが報告しなかった、ナーベによるゼルエルの名前露見と、アインズのゼルエル武勇伝が話された事を知った。

 

(なるほどな…やはり情報は多いに越したことはないな。)

 〔ゼルエル様、あの人間共はいかがいたしますか?〕

 〔…しばらくは変わらず行動しろ。カルネ村に到着したら警戒し、モモンさんかアインズさんと悟ったなら…捕縛しろ。〕

 〔殺さずにですか?〕

 〔ああ。最初の依頼者や同伴者が死んだら奇妙だろ。記憶改竄だけして返すぞ。〕

 〔かしこまりました。アインズ様にはどの様に?〕

 〔私からの伝言として伝えておけ。〕

 〔はっ!〕

 

 

 

 

 

 夜が明け、早朝出発した一行は順調に進んでいった。途中、モンスターの襲来も無く進み、モモンはニニャとこの国の周辺の事を聞いたりして、親交を深めていった。

 

「モモンさん。」

「なんだ?ユイ」

「付近にモンスターが接近中です。こちらを警戒しているようですが。」

 

 ラミエルは半径1キロの気配感知範囲の中から、強い反応と半径500mに侵入してくる反応を感知し、観察し、その結果接敵する可能性が少しでもあれば、報告し対処するように打ち合わせた。

 

「レベルは?」

「十後半、前のものよりかは強い方かと」

「そうか。300mまで来たら漆黒の剣に忠告しろ。」

 

 ルクルットには変わった様子は無いので、まだ気づいていないのだろう。冒険者最初の依頼として、失敗は許されない。完璧にこなすために、細心の注意を払う。

 

「皆さん、こちらに接近する敵がいます。おそらくゴブリン。かなり統率が、とれていますね。」

「マジかユイちゃん!」

「わかりました、どうしよう。」

「カルネ村への道はここだけですからね。森に入るわけにはいきませんし。」

「話し合ってみますか?相手のリーダーと話して、可能なら敵対しないようにします。」

「ゴブリンに話し合いか。できんの?」

「敵も我々と戦えば無事ではすみません。奇襲が見破られれば、撤退するかもしれませんよ。」

「そうですね。それでいきましょう。」

 

 一行は警戒しつつ、進む。

 カルネ村が少し見えた時、モモンが声を出す。

 

「お前達、おとなしく出てくるんだ!」

 

 この声に反応したのか、前方からゴブリンの集団が草陰から出現する。

 

「バレてたか。この先の村に何の用だ?」

「薬草採取の依頼でね。我々は冒険者だ。」

「それを証明できるか?」

 

「証明か…ンフィーレアさん、どうしましょうか?」

「えっと…カルネ村には友人がいます。エンリ・エモットといいますが。」

(エンリ?あの子かな?)

 

 アインズはカルネ村で最初に助けた少女を思い出す。

 

「カルネ村に、エンリ・エモットという村娘がいるか?その娘なら、依頼人を知っている。」

「エンリの姉さん!わかった待ってろ。」

 

 ゴブリンの一人が村に走っていき、数分で戻ってくる。

 

「姉さんの知り合いらしい。村に近づいたら確認できる。」

「わかった。お前ら付いて来い。」

 

 ゴブリンの集団に引率されて、村に近づく。

 

「おかしいな。あんな柵、前には無かったのに。」

 

 カルネ村を囲うように設置された柵を見て、不安になるンフィーレアだが、ある人物によってそれはかき消える。

 

「エンリ!」

「ンフィーレア!」

 

 エンリの知り合いという事で村に通された一行。

 漆黒の剣は休憩をとり、ンフィーレアはエンリと話に行った。

 

「モモンさん、あの男はどういたしましょうか?」

「ポーションの事もあるからな。私がアインズだと知れば、何かアプローチがあるだろう。もし敵対したら、捕縛しろ。万が一だがな。」

「かしこまりました。」

 

 _______________________

 

 エンリとンフィーレアは家で話をしている。

 

「そのアインズさんってどんな人?」

「黒いローブを羽織っていて、お供に女の人と天使様を連れていたの。」

「天使様?」

「うん。アインズ様のお供で、ゼルエルって御名前があるんだって。」

「ゼルエル⁉︎」

 

 ンフィーレアは昨日の会話を思い出す。ナーベが『ゼルエ』と言って、ユイに睨まれていた。ゼルエとつく名前はそう多くない。

 

「他に何か無かった?どんな事をしたの?」

「えーと、手から雷を出して騎士を倒したり、赤いポーションで私の傷を癒して下さったの!」

「赤いポーション…」

 

 ンフィーレアがここに来る目的の一つである赤いポーション。

 この世に存在しないポーションを二人の人間が持っていた。

 しかも同じ様な名前の者と親しい。

 

 すなわち、二人は同一人物である可能性が高い!

 

(待てよ。するとモモンさんは第三位階の魔法詠唱者(マジックキャスター)で英雄級の戦士⁉︎英雄の中の英雄じゃないか。そんな人に僕は…)

「ンフィーレア?」

 

 エンリが不思議そうに見ていると、ンフィーレアは家を飛び出していった。

 

 

 _____________________

 

「アインズ様、ンフィーレア・バレアレです。こちらに来ます。」

「わかった。一応、お前達もそのままでいろ。」

「「はっ!」」

 

 村の丘にいた一行はユイにンフィーレアを監視させ、ンフィーレアの接近を感知した。

 

「モモンさん!」

「何かありましたか?」

 

 息をあげて走って来るンフィーレアを見て、ただ事をではないと考え、質問するモモン。

 

「モモンさんは、アインズ・ウール・ゴウンさんなんですか?」

「……」

 

 予想通りの質問。しかし、ここで慌てず用意したセリフを出す。

 

「違うとも、私は…」

「あ、名前を隠しているのはわかります。それでも、一言お礼を言いたくて…」

「…ナーベ、ユイ。しばらく席を外してくれ。」

「…かしこまりました。」

 

 

 二人は遠くに行くと、それぞれ準備する。

 ナーベは睡眠系の魔法を放つ準備を。ユイはボウガンに麻痺の毒矢を装填する。

 万が一、ンフィーレアが敵対した場合、すぐさま抑える様に準備しているのだ。

 

 

 

「さて、私がアインズだと知っているのは君だけか?」

「あ、はい。名前を隠しているのは何か理由があると思って…」

「そうか。ではそのままで頼む。今は冒険者モモンなんだからな。」

「わかりました。それで、ありがとうございます!エンリを助けていただいて!」

 

 ンフィーレアはエンリを助けてくれたお礼を語り、自分の気持ちを伝えた。

 

「実は、モモンさん。私はあなたに謝らなくてはいけないんです。」

「ほう?」

「モモンさんが女の冒険者に渡したポーションはとても貴重な品で、その製法を知りたくて、今回の依頼をしました。」

(やはりか…)

「へぇ、それで何か問題があるのか?」

「えっ、いや、怒らないんですか?」

「別に何も取られていないし、今回はコネクション作りの一環だろ?私も君達のポーションには興味があるんだ。今後、友好な関係が築ければいいんだ。」

「あ、はい!ありがとうございます!」

 

 ンフィーレアは肩の荷が降りると、今後の予定を言い、村に戻った。

 

「さて、二人共いいぞ。」

「申し訳ございません。私のミスで…」

「今回は良い方向に働いたから問題無い。これから学び、以後注意しておけ。」

「ご慈悲に感謝いたします!」

「うむ。ナーベとユイはゼルエルさんにこの事を報告しろ。あの人も心配しているだろうからな。アルベドへは私が連絡する。」

「「かしこまりました。」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ゼルエルがいた事で漆黒の剣への友好度が上昇。
ンフィーレアとの友好度は変わらず。

オリジナルアイテム:ユイのボウガン(仮称)
弓を使えないユイに持たせたボウガン。
矢だけでなく、同程度までのアイテムを発射可能とする。つまり、そこら辺の石やポーションも発射できるので、戦闘の幅が広い。
念のため、エンチャントを多数つけており、聖遺物級以上、伝説級以下の性能を持つ。

できるだけ、更新早めます。
ありがとうございました!
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