「ジークフリート?」
『ニーベルンゲンの歌に登場する英雄だな。邪竜ファブニールを倒しその血を浴びたことでほぼ無敵の身体になった。でいいんだよな?』
「あぁ。その通りだ。」
矢口の説明を肯定するジークフリート。
「じゃぁそんな英雄がなんでこんな所で軍を率いているのか?」
「それは中で話そう。」
ジークフリートに連れられてテントの中に入った。
「さて。今の現状について話さないといけない。そちらもわかっての通りここは百年戦争中のフランスだ。そして、フランスの勝利を確信する事態が起こった。」
「ジャンヌ・ダルクの登場。そしてオルレアン奪還。ですよね。」
「あぁ。しかし、今は違う。率直に言うとジャンヌ・ダルクはオルレアンを攻めた。しかし、英王直々に軍を指揮していて奪還は失敗。ジャンヌ・ダルクは囚われの身となった。」
「ジャンヌとやらは生きてるのか?」
「恐らく。しかし、生きている保証は無い。」
ジークフリートの説明を聞き事の深刻さをうけた。
「他に動いているのは?」
「他にもいる。これから本拠地に行こうとしている。君たちも是非来てくれ。」
「ありがとうございます。」
すると外がやけに騒がしくなった。
「敵襲です!キメラ多数確認!」
『それとサーヴァント反応も確認した!それが親玉だろう。』
ロマニが情報を伝えてきた。
「すまない…ここまで巻き込んでしまって。」
「問題ない。ようやくやりがいのある敵が来たってもんだ。な、お二人さん。」
霊体化していたベオウルフとジャックが出てきた。
「そうだな。一番乗りは俺が行くぜ。」
「それマジ?私もやりたいんだけど。」
「私は動物さんを解体したいけどいい?」
「それはおかあさんに…」
「行ってらっしゃい!」
「だそうだ…思う存分解体してやれ。まぁキメラだから解体しやすそうかな。」
「では行くぞ!」
そして、皆敵に向かっていった。
キメラの口からエネルギー弾が飛んできた。
サーヴァント達は後ろにいる兵士に飛ばさせないよう守ったり弾いたりしていた。
「キャロル!サーヴァント反応はどこだ!」
神子はキメラを相手しながらサーヴァントを探した。
『そこから近い!一番乗りだ!』
「はっ!どんな奴か拝見しようか!」
キメラ部隊を抜けた先にいたのは馬に乗った男性だった。
「あんたがここの親分か?」
「左様。我が名はヴラド3世、ランサーだ。イギリス勝利のためお前達には消えてもらおう。」
「なら消えるのはお前ひとりで充分だ!」
神子はヴラドに近づいた。
ヴラドは馬から降り槍を構えた。
神子は剣で応戦する。
「なかなかやるじゃん!」
「そちらもな。だが余はそこまで甘くないぞ!」
ヴラドは神子から距離を置いた。
「貴様には特別に我が力を見せてやろう。ただし死に急ぐがな。」
ヴラドは腕を横に降った。
すると地面から黒い槍が生えてき、神子に向かった。
「!お前それありかよ!」
神子は避けた。
「遅い遅い!」
ヴラドは次々と槍をけしかけてくる。
神子は剣で槍を払い消すも他のが地面から生えてくる。
「キリがない!」
「これでトドメだ。」
神子の全方向から槍が飛んできた。
「チッ!」
神子は剣をライフルに変えここ事吹き飛ばそうとした。
しかし、それをすることは無かった。
全ての槍が粉々になったのだ。
神子の目の前に金色の髪をした騎士がいた。
「お前は…まさか…有り得ん…!何故そちら側にいる!」
「確かに私はそちら側だ。しかし今あなた達のすることは私は許せない。だから私はこちらについた。」
ヴラドは黙っていたが突然笑い始めた。
「そうか!それは良い!貴様のような奴が殺せるなら余はとても嬉しい!だが命拾いしたな…我が部隊はほぼ壊滅状態だ。余は戦う理由は無い。ここで撤退するが貴様の首は余が頂く!それまで覚悟しているがよい!」
ヴラドは再び馬に跨り消えていった。
「助けてくれてありがとう…と言いたいがお前はイギリス側と言ってたがあれはどうゆう事だ?」
するとほかのメンバーもやって来た。
そして男性は大声で告げた。
「私は獅子心王リチャード1世!我が王を正すためフランスに亡命を申し上げたい!」
『ぼ…亡命!しかもイギリスの王が?!』
「イギリス王…?なんで王様なのに王様に従うの?」
三葉は素朴な疑問を持った。
その疑問に矢口が答えた。
『先ほど紫龍が戦ったヴラド3世も王様だ。どうやら王だろうが主人には忠誠を誓わないとダメらしいな。』
「さて…処遇はどうします?ジークフリートさん?」
神子はジークフリートを見た。
「取り敢えず拘束をさせてもらう。これから本拠地に移動し我らの指導者の判断を仰ごう。」
「りょーかい。りょーかい。」
そして自称リチャード1世を拘束した。
リチャード1世はオリキャラではなく既存キャラを使用しました。