シン次元への交奏曲   作:薫製

23 / 59
闇の聖女

「…ここだ。」

 

ジークフリートが言った先にあったのは壊れかけの城だった。

 

「ここは前に壊れていて修復しようとしたら百年戦争が起こり計画が断念したらしい。中は1通り綺麗にしてあるから問題ない。」

 

門はジークフリートの顔パスでスルーされそのまま大広間についた。

 

「ジークフリートただいま戻りました。」

 

「お疲れ様。で、そこの連れは?まさか捕虜とかはやめてよ。」

 

椅子に座っていたのは黒の鎧をきた女性だった。

 

「いえ。彼らはカルデアの者です。」

 

「ふぅーん…貴方がね…」

 

女性はじっと見ていた。

 

「まぁいいわ。私はジャンヌ・ダルク。これから加勢するなら私に忠義を見せて。」

 

ジャンヌは立ち上がり旗を持った。

 

完全に臨戦態勢の時に

 

「はい。ストップーー!」

 

神子が静止した。

 

「何よ。これからやるって時に。」

 

「なんでジャンヌ・ダルクがここにいるんだ?囚われているんじゃないのか?」

 

ジークフリートの話と今起こっていることは辻褄が合わない。

 

「はぁ…そうね。私に勝ったら教えてあげる。」

 

「ホントか?」

 

「ホントよ。」

 

「…なら…遠慮なくやらせてもらうよ!」

 

神子は剣を構えた。

 

「行くわよ!」

 

「上等!来いっ!」

 

2人の武器がぶつかろうとしたその瞬間。

 

「ジャンヌゥゥゥゥゥ!」

 

謎の声が部屋中に響く。

 

「は?」

 

「何よ…ジル?」

 

「何てことをしてるのです!ジャンヌ!あなたは我々の希望の光!そんなあなたが何故その野蛮な者と戦うのです!」

 

ジルと呼ばれた男性が発狂している。

 

「私はこいつらを試しているの。邪魔しないで。」

 

「なら私めにその試練を!必ずしもジャンヌのご機嫌を良くしましょう。」

 

ジャンヌは考えていた。

 

やがて

 

「いいわジル。私を満足させて。」

 

「喜んで。」

 

ジルは笑顔で答え神子を向いた。

 

「さぁ異邦人よ!我が聖女の前で戦えることを光栄に思いなさい!我が試練を受けるがよい!」

 

ジルは手に持っていた本を開いた。

 

すると部屋中にタコのようなものが出てきた。

 

「ジャンヌから殺しはするなと言われているのでそこまで痛めつけません。でもその一歩手前まで殺りますよ…!」

 

そして、タコが神子に襲ってきた。

 

「はぁ!」

 

神子は剣で次々と薙ぎ払っていく。

 

しかし、切っても切っても蘇ってくる。

 

(キリがないな…仕方ない…使うか!)

 

神子は剣をしまった。

 

「おやぁ?もう降参ですか?なら私もここまでにしましょう。」

 

「はっ!馬鹿か!特別にお前の茶番に付き合ってやるよ!ただし10秒間だけな!」

 

神子は通信用のブレスレットのタイマーをセットした。

 

そして、肩の装甲からナイフを出した。

 

「さて…着いてこれるかな?」

 

タイマーをスタートさせた。

 

その瞬間神子は消えた。

 

だが激しい風が吹いている。

 

やがて、タイマーの音がなる瞬間神子はジルの喉にナイフを突きつけていた。

 

「ゲームセット…私の勝ちだな。」

 

すると後ろにいたタコが全て灰のようになって消えた。

 

「おのれおのれおのれおのれぇぇぇぇ!」

 

ジルがまた何かしようとしたが

 

「ジル。そこまでにしておきなさい。あなたの負けよ。」

 

「ジャンヌが言うなら…」

 

ジルは下がった。

 

神子はタイマーを止めた。

 

「条件通りこの特異点の異常を言ってあげる。」

 

「まず、ジャンヌ・ダルクが何故目の前にいるか結論私は偽物。本物はオルレアンで囚われてるわ。今だけ私がジャンヌ・ダルクとしているだけ。この特異点を直すにはオルレアンを奪還。英王を倒さなければならない。」

 

「それなら私が知ってる。」

 

手錠をはめながらリチャードが出てきた。

 

「ジークフリート。捕虜は無いと言ったじゃない。」

 

「いいえ。私は亡命を申し上げただけです。我らの英王。その正体はアーサー・ペンドラゴンです。」

 

『アーサー王だって!』

 

『よりによってか…』

 

「イギリス内で最強の王が仕切るなんて…これが聖杯戦争…」

 

皆戦う敵の正体が分かり呆然とした。

 

「他には?」

 

「先ほど戦ったランサーのヴラド3世。ライダーのマルタ。アーチャーとバーサーカーがいたが真名は分からない。」

 

「5人か…それに色々と敵さんがいる…大変な状態だな…にしても他にお仲間はいないのか?」

 

神子がジャンヌに聞いた。

 

「あと1人い…」

 

その時扉が勢いよく開いた。

 

「ひゃっ!」

 

突然の事でジャックが驚き三葉の後ろに隠れた。

 

「ハハハ!恐れることは無い少女よ!我はフランスに忠誠を誓うものは倒さないからな!」

 

「相変わらずテンション高いわね…ライダー…」

 

「おや?我だけクラス呼びですか?しっかり真名があるんですから。」

 

「そうねナポレオン・ボナパルト。」

 

『今度はナポレオンだって!凄いオールスターじゃないか!』

 

「そこにいる魔術師よ!よく我を褒めた!褒美に何かくれてやろう!」

 

「はぁ…仲間はこれだけよ…」

 

再び作戦が練られた。

 

『…てなわけで私が呼ばれたってことね。』

 

「久しぶりです。葛城さん。」

 

『そうね。元気そうで何よりだわ。さて…オルレアンの地形も大体分かった。問題はどこにジャンヌ・ダルクがいるかね。』

 

「恐らく地下の監獄かと。あそこは閉じ込めておくには最適ですから。」

 

ジルがミサトに言った。

 

『地下牢は守りが硬いから気配遮断が出来るジャックを使ってこっそり回収とかは行ける?』

 

「行けるよ!でももし見つかったら?」

 

『音もなく倒すだけね。』

 

「なら大丈夫!私得意だから!」

 

ジャックが胸を張って言った。

 

「後は部隊をどうするかだ。」

 

『敵はバーサーカーとアーチャー以外を動員してくると思う。そこはジャンヌとナポレオンとジルだっけ?まぁそのメンバーで粘ってほしい。その間を他の部隊が近づくって作戦だから。』

 

「もし敵サーヴァントに見つかったら?」

 

『各部隊で処理するしかないわね。』

 

「王の所まで着いたら?」

 

ミサトが黙る。

 

『アーサー王は未知数だからその時の各自判断に任すしかないわね。』

 

「まぁこんなところじゃね?いつごろけしかける?」

 

『堂々と行きなさい。それだけで相手に威圧を与えるから。』

 

「分かった。作戦をたててくれてありがとう。」

 

ジークフリートが感謝を述べた。

 

『いえいえ。お互い様よ。まぁ御礼品は美味しい酒でいいわよ。最近ワイン飲みたくなってね。』

 

『どうせ何でもいいから酒飲みたいだけですよね?』

 

『なわけないでしょ!』

 

シンジの的確なコメントに焦るミサト。

 

「では作戦日程は明日にします。それまで各自休憩を。」

 

こうして解散となった。

 

「」




また新キャラだしてしまった。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。