「ではこれより作戦を開始する!皆ここに生きて帰って来ることを信じている!」
ジャンヌの掛け声の後に兵士達は叫んだ。
それは自分を鼓舞する声だった。
「さて…こちらも行こうか!」
神子はちゃっかり馬に跨った。
紫龍には何故か騎乗スキルが存在していたのだ。
「いいよなー。1人で乗れて。」
「でも怖いよこれ。生き物だし。」
瀧と三葉は兵士と一緒に乗っていた。
「気をつけて下さい。落ちたら危険なので。」
「まぁもしマスターが落ちたら俺がとるから心配するな。」
「私はどうすればいい?」
ジャックは三葉に聞いた。
「楽しい話をしてくれない?今すんごい緊張しているから。」
「いいよ!昨日ね…」
そして数時間後
「あそこがオルレアンだ。」
「ここまで敵は0。怪しいの一言しかないな。」
『でもオルレアンには大量の魔力がある。何が起こるか分からない。』
「いや…動き始めたらしい。」
リチャードの言う通りキメラだかワイバーンだかが大量に来た。
「では作戦通りに。行動開始!」
ミサトの提案通り動いた。
「ホントに行けるかしら…」
「あら?自分の作戦に不服?」
モニター越しでミサトは悩んでいたのをリツコに見られた。
「いえ。問題ないわ。」
自信持ったように見せたが内心は違った。
(だけど…何かおかしい…)
その違和感はやがて現実になる。
「よっと。さっきからワイバーンしかいないな。」
ベオウルフがワイバーンを切り倒していく。
「そう簡単に親玉は来ないよ。」
「えぇ。その通りよ。」
声のほう見てみると杖を持った女性がいた。
「ライダー。マルタ。あなた方をここで止めます。」
「はっ!丁度いい。マスター。派手にやるぞ!」
「分かった!思う存分やってくれ!」
その頃。
「オルレアン内突入出来ました!しかし…」
そこは城下町では無かった。
賑わいがあった気配すら消されていた。
『そこにいるのは君たちだけだ。』
「いや…そんな事は無いな。」
「ほう。よく分かったな…前戦ったから気配の察知が良くなってるのか?」
そこにはヴラドがいた。
「まぁな。お前さんを出すってことは王様も焦ってるのか?」
「さぁな。我はここを守れと言われただけ。それ以外何の理由も無い。」
「そうか。本当は私がケリつけるのが筋だけど今回は無理だ。」
神子の前にナポレオンが出た。
「ついに私の活躍の時が来た!質問だがそなたは王か?それとも吸血鬼か?」
「貴様…今なんと言った…?」
「すまない。聞こえなかったならもう1回言おう。お前は王様かそれとも吸血鬼王か?」
「その名を言うなぁぁぁぁぁ!」
ヴラドは怒りに任せ槍をけしかけた。
「ハハハ!そう来たか!だが我を侮るな!フランスの英雄ナポレオン・ボナパルト祖国のために一肌脱ごう!」
ナポレオンは銃をヴラドに向け発砲した。
そして、
「んじゃぁお二人さんあとは頼んだ。」
「分かった。そっちも気をつけて。」
城の中に入ったら三葉とジャックはジャンヌ救出のため地下に向かった。
残りは王座へと向かった。
「戦力で残ってるのは?!」
「アーチャーとバーサーカー。それとアーサー王のみだ!」
「3連戦か…こいつは大変だな…」
少したち王座に近くなってきた時。
「まぁ…こうなるよな…」
広い廊下の真ん中にアーチャーとバーサーカーが立っていた。
「どうも皆さん。私はアーチャーのエドワード黒太子。こちらは…っと言わないんだった。一応バーサーカーと言っておきましょう。」
「…」
『エドワード黒太子。百年戦争で長弓を使いフランス王を拉致したことが有名の英雄だ。』
「その通りです。よく分かっていてくれてありがとうございます。」
矢口の説明に返答するエドワード。
「さて。ここで提案をします。今すぐ武装放棄すれば我々も戦争を止めます。王もこの案には賛成してくれました。どうですか?」
「…確かに平和的に解決はするが、それだとこちらには損しか無いからな。悪いけどそれは無理かな。」
「だと思いました。ではこれを見てもですか?」
エドワードが手を上げると突き当たりの廊下から誰か来た。
金髪で長髪。旗を掲げまさに聖女。
「この気配…まさか!」
「そう!ジャンヌ・ダルクはイギリス側についた!」
『ジャンヌがイギリス側につくなんて有り得るはずが無い!しかもジャンヌは牢獄にいるはずだ!』
「向かったのですね。なら今頃は息絶えてますね。あそこはアサシンの領域なので。」
「アサシン?!六人目のサーヴァントがいたのか…」
「どういう事ですか!教えて下さい!」
マシュがジャンヌに問いかける。
「私はこれまでイギリスを追い出そうとやってきました。しかし、それは違ったのです。イギリスが勝っても私達には危害を加えないと約束してくれました。だから、どうか武装放棄してください。」
「エドワード…お前…」
「リチャードですか。あなたも何で裏切ったか分からないですが、今ならあなたも元の位置に戻れますがどうします?」
皆どうすれば良いのか分からなかった。
だが神子は違った。
「…そうだな…でもここでやめたらつまんないよな。」
「何がですか?」
「だってそっちには3人。こちらも3人。丁度いい具合だから余計面白い。てなわけで私はジャンヌ倒すからリチャードはバーサーカー。マシュはエドワード倒して。」
「おい。人の話聞いていたのですか?武装放棄すれば助かるんですよ?」
エドワードが呆れるように聞いた。
「勿論。でも戦ってから考えるのもありじゃない?」
「そうですね。その気ならこちらもそれなりに対応させて貰いますよ!」
「Arrrrrrrrr!」
バーサーカーが吠えリチャードに向かった。
「全く。勝手に話進めて…だけど仕方ない。やるか!」
「敵サーヴァント来ます!マスター指示を!」
「分かった!こっちも最悪奥の手を使う!」
こうして全サーヴァントが戦う状態が始まった。
「始まったか…」
白いフードを被った騎士が戦場と化したオルレアンを見ていた。
その剣は果たして何を見ているのか。