何も知らずに地下牢へ向かった三葉とジャック。
「ここね…開けるよ…」
重々しく開いた扉。
その先にあったのは血なまぐささが残る薄気味悪い部屋だった。
「これは酷い…」
そして部屋に入った瞬間扉が閉ざされた。
「おやおや…ここに来るってことは死にたいってことかしら…?」
そこには仮面をつけ赤いドレスを来た女性がいた。
「ジャンヌさんを返して下さい!」
「あら?聞いていないの?ここにはいないのよ。勿論逃がさないけどね。」
女性が杖を振るうと拷問器具が飛んでいった。
それをジャックが弾き返す。
「あなたは何者ですか!」
「そうね。自己紹介が遅れたわね。私はアサシン。カーミラ。あなた達の血。頂くわよ。」
そして、次々と拷問器具を繰り出す。
ジャックは次々と弾くが時々腕などを掠めていく。
「痛っ!」
ジャックはその度に顔を顰めた。
三葉は壁に隠れながら考えた。
(このままだと…私のすべき事…それは…)
その時手元にナイフが一本落ちていた。
(これだ!)
「ジャックちゃん!作戦がある!」
ジャックは一旦引き反対側の壁に隠れた。
「何?」
「それは…」
三葉は令呪越しに作戦を伝えた。
「それじゃおかあさんが危ないよ!」
「大丈夫。私はどうにか頑張るから。信じて。」
ジャックは悲しそうな顔をしたがすぐに戻った。
「分かった!だけど死なないでね!」
三葉は覚悟を決め壁から出た。
「あら?もう降参なの?」
「そう。あなたは血が欲しんでしょ?なら私のあげるからあの子は見逃してほしい。」
三葉は交渉し始めた。
「それは有難いけどやっぱり2人とも欲しいわ。」
「そうだと思った。なら私はここで死ぬわ。」
三葉はナイフを喉に突きつけた。
「何をする気!」
「新鮮な血じゃなきゃ行けないんだったらここで死んで無駄にしてやる。」
「まさか!やれる訳無いでしょ!」
「そうね。これがハッタリならね。」
三葉は手首をナイフで切った。
ただし、浅めに。
血が滴り落ちる。
「っ…そこまでやるとは…降参よ。あの子は解放させて上げるわ。」
そして、後ろの扉が開いた瞬間
「今だ!宝具解放!」
「何!?」
「行くよ!
「くっ!不意打ちか!」
そしてカーミラの体を解体した。
すぐにカーミラは消えた。
「痛てて…ちょっと切りすぎたかな…」
「おかあさん大丈夫?!今治すね。」
ジャックはスキルを使い傷を治した。
「わざわざごめんね。」
「大丈夫!でも怖かったよ。もしかしたら死んじゃうかもしれないって思って。」
「そっか。でももう二度としないから。」
三葉はジャックの頭を撫でた。
ジャックは嬉しそうだった。
「はぁ!」
「おっと。危ない危ない。」
神子はジャンヌの攻撃を避けた。
「農民から這い上がったにしては良く仕込んであるな。」
神子は剣で攻撃を仕掛ける。
「そちらもよくやってますね。」
「はっ。お互い様か。」
2人は距離をとった。
『神子ちゃん!聞こえる?!』
「聞こえるけど頼むからちゃん呼びはやめてくれ。」
『ごっ…ごめん!つい!』
キャロルが謝る。
「で?用件は?」
『あぁ…ジャンヌに変化は無かったかい?』
「変化?これといって何も。」
『今、ランサーとアサシンとライダーが消えた。残る戦力的にジャンヌは操られてる。その元を経てば…』
「お前…変なこと言うなよ…目の前で現実になったじゃないか!」
ジャンヌは苦しそうに頭を抱えていた。
首元が黒く光っている。
「くそっ!やはり吸血鬼か!」
『何だって!』
「多分主を失ったから死ぬ気だ!だからさせはしない!」
神子は高速でジャンヌに近寄った。
それでもジャンヌは抵抗する。
「来ないで…!ここで死なせて…!」
「馬鹿か!そこで死んで何のためになる!」
ジャンヌは腰にあった剣を抜き腹に突きつけようとした。
「やるしかない!お前!痛すぎて死ぬなよ!」
神子は剣から銃に変えジャンヌの右腕ごと撃ち抜いた。
「ああああああああああ!」
「黙ってろ!荒治療だけど我慢しろ!」
神子はジャンヌに近寄り無くなった右腕に手を当てた。
するとジャンヌの腕の当たりがブクブクと膨らみ始めた。
神子は手を離した。
欠損部分から目が生えた。
しかし、すぐに消え出血も止まった。
「こんなとこか…あんまり使いたくなかったけどな…」
『今のは…』
「気にするな。人の知ることじゃない。ところで他の奴らは無事か?」
『今のところはね…』
「そうか。」
「Arrrrrrrrrr!」
「何で私を攻撃するんですか!」
バーサーカーは最初リチャードを攻撃していたが途中からマシュを狙い事実上入れ替わりとなった。
「Gaaaaaaaaaa! 」
バーサーカーはガトリングを撃った。
それはマシュではなく藤丸に向かった。
「先輩!」
「えっ…」
反応できずそのまま食らうかと思った。
しかし、弾は全て弾かれた。
「っ!あなたは?」
そこには白いフードを被った騎士がいた。
「無事かい?」
「はい…」
するとバーサーカーの反応が変わった。
「ArrrrrrrSaaaaaaa!」
「やれやれ。酷い姿だなランスロット。」
「ランスロット…あの円卓の騎士ですか!?」
「そうさ。下がってなさい。ここからは私が相手だ。」
騎士はそう言い霧のかかった剣を構えた。