その頃
「ダメです!何も効きません!」
「それでもいい!とにかく足止めをしろと命令が出た!命を捨ててでも食い止めろ!」
兵士達はアンギラスを足止めしていた。
「うわぁぁぁぁぁぁ!来るなぁぁ!」
だがアンギラスの前には兵士はアリのように潰されていく。
「これ程なんて…酷い…」
「あぁ…こいつは過去最大だ…さてどうする?」
「とりあえず本隊と合流しよう。」
「おう!」
2人が走り出そうとした時、城から光の柱が出た。
「あれは宝具の光だな…こっちも蹴りつけないとな!」
そして城内。
三つのエクスカリバーの衝撃波は尋常では無かった。
マシュの宝具でギリギリ保てるぐらいの威力である。
「どうなってるの!?」
「分からない!ドクター!」
『まだ魔力の放出は止まっていない!しかも皆魔力が似ているから誰のか分からない!』
「…また見ているしか無いの…」
「また?」
藤丸が見たら三葉は悔しそうに唇を噛んでいた。
やがて光が消えた。
そこには3人が立っていた。
「どういう事…?」
するとリチャードが倒れた。
同時にアーサー王も膝をついた。
神子だけ立ち続けている。
「はぁ…はぁ…ここまでやるとは…サーヴァントは流石に持たなかったが流石だな…褒めてやる。でもここまでっ…!」
アーサー王の目の前に神子が現れた。
また高速移動をしたようだ。
「まだそんな力が!グッ…!」
アーサー王の首が一瞬締まった。
神子が首元を掴んだからだ。
そのまま壁に押し付けた。
「お前は痛まないのか?こんなことして。お前を信用していた何もかもを壊して。」
「痛む?はっ…何を言うのかと思ったらまたそれか。お前こそその質問を自分でしてみたらどうだ?お前はどうなのか?」
神子は黙った。
「痛まなかった。何も思わなかった。」
「だろな。私も同じだ。そんなことしていたら王は成り立たない。」
「けど…お前と違うところがある。それは…今思っているかだ。」
「今だと?」
「そうだ。今お前は痛まない。けど私はとても痛い。そこの違いだ。悪いけどアーサー王。地獄まで付き合え!」
すると首元が黒くなっていく。
元々白い肌をしているためハッキリ見える。
「貴様!何をする!」
アーサー王は離れようともがくが神子の力の方が上だった。
「令呪だが何だか知らない…そんなの無くしてやる!」
『まさか令呪無しでアーサー王と強制契約をする気か!』
「強制契約…?」
三葉がリチャードを介護しながら聞く。
『字のごとく令呪無しで自分の物にすることだ…でも不可能だ!』
「はぁぁぁぁぁぁ!」
そして、アーサー王が黒い塊となった。
神子は離した。
すると瘡蓋のように黒い塊が取れていき中からアーサー王が出てきた。
「…会ってきたか?」
「今のは…お前が見せたのか?」
「いや。あんたの心の中の風景を引き出しただけだ。」
「そうか…全く…お前は魔術師としての基本を知らないな。」
アーサー王は呆れながら立った。
「さて。マスター指示を。」
そこには黒いながらも王としての姿があった。
「コイツ硬い!」
「はぁ?!貴方達竜殺しでしょうが!なんで倒せないの!」
「けどこの竜は違う。この世界の者では無いらしいしな。」
「しかもナポレオンもいない…なかなか大変な状況だ。」
アンギラスに悪戦苦闘するサーヴァント達。
そこに神子から通信が来た。
「無事ですか!」
『勿論。まぁ多少は痛いけどね。ところでそっちは手こずってるね。』
「はい。今のところは…」
『なら丁度いい。合図をするからその瞬間宝具を全員で撃て。だけど動かれたら困る。ここからだと届かないかも知れないからね。だから足止めは頼んだよ。』
神子は通信をきった。
「で?作戦とか聞いたか?」
「はい。内容は…」
瀧は神子の話した内容を言った。
「どの位か?」
「分かりません。何も言ってなかったので。」
「誰がやるか?」
「なら私がやりましょう。ジャンヌの為身を呈して止めてみせましょう。」
ジルが出てきた。
「ジル…」
「心配入りません。私も覚悟していました。どうか私をいかしてください。」
ジャンヌは黙っていた。
やがて
「分かったわ。どうか無事で。」
ジルは笑顔で頷き行こうとしたがふと止まった。
「異邦からの皆さん。私の真名を言っていませんでした。私はジル・ド・レイ。青髭と呼ばれてますね。ではこれで失礼。」
ジルはある程度離れたら手元の本を開いた。
周りにあのタコが出てきた。
「さぁ!竜よ!我が聖女に傷つけようとするならこのジル・ド・レイは許さないですぞ!」
するとジルはタコに飲み込まれた。
それはアンギラスに匹敵するほどの大きなタコとなった。
「あれが宝具…」
ジルはアンギラスに絡みついていく。
突然の事に戸惑ってしまいそのまま絡みつかれた。
アンギラスは触手を噛みきったがすぐ再生し意味が無くなった。
その時城から再び2本の光がたった。
「あれが合図?」
「らしいな。やるぞ!マスター!」
ベオウルフ、ジャンヌ、ジークフリートも宝具を準備する。
すると城の2本の光が飛び上がった。
『行くぞ!全員合わせろ!』
『ちょっと待って!それだと!』
キャロルの静止も無視し全員で宝具を撃った。
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五つの宝具を受けアンギラスは耐えることは出来ず消えていった。
勿論ジルも同じく。
何もかも消し去った。