『大久保利通って…あの明治維新の代表人物か!』
「おや?なんだいそれは。なかなか面白そうなものだな。」
大久保は通信機に興味を持った。
「まぁそれはいいとして。まずはどういうご関係か説明してくれ。」
「あぁ。私はこの方のサーヴァントでは無いとハッキリ言わせてもらう。私は聖杯に選ばれ現界した。そしてある事件によりこの方の護衛として雇われた。」
「事件?」
『まさか…紀尾井坂の変か!』
「何ですかそれ?」
「紀尾井坂の変は大久保利通さんが暗殺された事件です。でも生きてるってことは…」
「あぁ。私が偶然そこら辺を歩いていたらサーヴァントの反応があってね。向かったら襲われていたってことだ。」
「あの時彼がいなかったら私は死んでいた…感謝しかない。」
大久保はアーチャーに頭を下げた。
「で?敵の候補は? 」
「アサシンの可能性が高い。ギリギリまで気配遮断をしていたからな。真名は分からない。まぁ呼称するなら『明治のアサシン』だな。」
「明治のアサシン…か。」
「さてこんな大勢をまさかここに住ます訳には行かないよな。」
「だな。近くに空き家が無いか調べておくよ。そこを拠点にしてくれ。あとは…そうだ。この世界に付いてだな。それは私の仕事場で話そう。今日は特別にここに泊まっていってくれ。夜も遅いし。それにやりたいことがあるからね。」
「ありがとうございます。」
そして皆大久保の家で一夜を過ごした。
翌朝
「では行ってくるよ。」
「本当に大丈夫ですか?」
「心配はいらない。今回は警備を強化させた。最悪奥の手があるが…」
馬車には何もないが警察を投入した。
「卿。お時間です。」
「では行ってくる。」
大久保は出ていった。
「アーチャー。見えてるか?」
アーチャーとセイバーは屋根の上から大久保の馬車を見ていた。
「勿論。例のルートをまた通るのだろ。」
「あぁ。なかなかリスクがあること考えてるな。」
この提案は大久保自らが考えた。
「ほかの奴らは?」
「色々やってる。まぁ世話になるから手伝いメインだがな。」
セイバーは下を見た。
そこに洗濯を手伝っている瀧やマシュが見えた。
「お前これまで何してた?」
「何か…どこかの特異点で指揮してたって言えばいいか。」
「なるほどな…私は冬木とは違うところに呼ばれたよ。何でだかは分からんが。」
「ほぅ。それは興味深い。」
「お前。あの終わり方に悔いはないか?」
「悔いか…何も無い。運命とやらだ。そっちこそどうなんだ?」
「お前と同じだ。っとそろそろ通過するぞ。」
2人は雑談をやめた。
大久保は馬車の中でいつも通り手紙に目を通していた。
すると外がやけに静かになった。
靴の音がやけに大きく聞こえる。
そして、扉が開く。
「大久保卿。再びあなたの命を頂きます。」
それは少年だった。
少年は銃を向け撃った。
しかし、それが当たることは無かった。
「おいおい…同じ手が通じるとでも思うか?」
神子は大久保の隣に座っていた。
しかも気配遮断スキルを使えており完全に姿を消していた。
「クッ!」
少年は走った。
「逃がすか!アーチャー!セイバー!」
アーチャーは弓を構え放った。
少年は避けた。
矢は地面に当たり土煙がまった。
そして、気配遮断を使おうとした。
「甘いな。」
突然腹に衝撃が来てそのまま飛ばされた。
「まさかここまで飛ぶとはな。」
「上手くいったな。」
アーチャーの矢にセイバーを乗せて飛ばしたのだ。
「少年。いやアサシンとやらだな。お前はいったい何者だ。」
少年は少し顔を顰めたがふと笑った。
「何がおかしい。」
「僕を舐めないで下さい。前と同じ方法で逃げませんよ。」
アサシンが何かを仕掛けたことは明白だった。
「逃げろ!」
その瞬間目の前が白くなりその後爆音が響いた。
耳鳴りがし続けていた。
やがて耳鳴りがやみ辺りを見回した。
アサシンの姿は無かった。
「自爆か?」
「いや…爆発に紛れて逃げたな。」
『その通りだね。爆破し終わった後まで反応は残ってたからね。でもこんな白昼堂々とやれるものか?』
周りでは警察が倒れていた。
勿論死んでいたが。
「それがアサシンってやつの仕事じゃないか?でどうする?馬車は健在だが。」
「このまま行こう。そっちの方が安全だ。」
「分かった。なら私が運転しよう。」
セイバーは頭を撃たれ死んだ運転手をどかし運転し始めた。
その後何事もなく職場についた。
そこは西洋風の建物だった。
「ここが職場ね…」
3人は降り中に入った。
すると1人の男性が走ってきた。
「大久保さん!大丈夫でしたか!先ほど爆音が聞こえましたが。」
「あぁ。また助けられてな。街の警備を強化しといてくれ。っと自己紹介がまた遅れたな。こちらは伊藤博文。今は私の変わりに内務卿をやってもらってるよ。」
「大久保さんを助けてもらいありがとうございます。」
伊藤は深々と頭を下げた。
「別に大したことは無い。欲しいのはこの世界についてだ。」
「分かった。場所を移そう。」
大久保に連れていかれある部屋に入った。
「この世界についてだが。西南戦争が終わり士族による反乱は完全に止まった。そして、日本は新たな国として向かっている最中だ。しかし、ある人物が突然現れた。一回家を特定し翌日行ったらその人物では無い人が現れ、しかもその人物など知らないという。」
「謎の人物か…その人の顔とかある?」
「似顔絵程度なら。少し待ってください。」
大久保は書類の山をあさった。
すると
「ありました。こちらです。」
神子とセイバーはその似顔絵を見た。
「これは…!…これをお借りしても良いですか?」
「勿論。」
「あとその人物を見た人を明日呼んでくれますか。聞きたいことがあるので。」
「分かった。」
神子は再びその似顔絵を見た。
(まさかまた会えるとはな…)
真名はまだ明かしません。