「何?!神子さんが死んだ!」
『そう。紫龍とのシンクロを監視していたが突然消えた。パルスも観測不能。この判定だと死亡が妥当かと。』
『こちらも彼女をサーヴァントとしての観測もしてたが反応が消えた。』
ネルフとカルデアからの報告は合致していた。
『だけど紫龍の仕えていたサーヴァントは現時点健在…つまりはぐれサーヴァント?』
「えぇ…もしマスターが死んでいたらの話ですが。」
大久保邸攻防戦で神子は突然消えた。
だが謎はあった。
『謎の火球か…レーダーにも映らなかったのに紫龍は気づいた。恐らくそれで撃墜しようとしたら爆破し吹き飛んだとかは?』
「有り得ますね。彼女ならやりかねません。」
すると襖があき大久保が入ってきた。
「駄目だ。警察を総動員しているが見つからない。」
「わざわざありがとうございます。」
「気にするな。私は恩を返しただけだ。」
部屋の空気はとても重かった。
「あーっ!我慢出来ないっ!」
アスカが飽きたように叫んだ。
「あんたらバカァ?!」
「はい?」
「サーヴァントやらが消えた時はそんななのになんであいつ1人が消えただけでなんで落ち込むのよ!そんなんだったら人類の未来も何も救えないわよ!」
『アスカの言う通りだわ。ここで立ち止まっていたら何も変わらない。私達は私達のことをするだけよ。』
ミサトが言った。
「でも…」
「心配いらねーよ。どうせすぐ帰ってくる。あいつは何か持ってるからな。」
「感動話の途中だが一つ言いたいことがある。」
アーチャーが口を挟んだ。
「お前さんらの目的はこの時代の異変を正すこと。この異変は大久保利通が生きている事。俺が思うに奴らは殺す気は無かったんじゃないか?」
「確かにそうなると死因だけ変わるだけになるのか。」
「最初は避けるだけでアサシンは逃げだが、次のは手榴弾で逃げた。つまり肝心の銃は使っていない。銃を向ければ誰でも危機は感じる。それを利用してやったんじゃ無いか?」
「じゃぁ…この特異点は元々正常で私のせいで歴史が変わった…?」
「だろうな。だから直すには敵の殲滅と大久保利通を殺さないといけないな。」
アーチャーは大久保の前なのに気にせず言った。
「アーチャー…貴様はやはり腐っていたか。」
「それはお互い様だろ?」
セイバーは剣をアーチャーに向けた。
「セイバー!」
「止めるな。コイツは前から腹が立っていた。丁度いい理由が出来た。」
「やるのか?良いだろう。手加減はしない。但し外でだ。」
「承知している。そこまで馬鹿にするな。」
2人は外に出た。
アーチャーは双剣を出した。
「相変わらずの投影か…」
「それしか芸が無いんでね。」
2人はほぼ同時に駆け出した。
剣が重なり火花が散る。
それでも剣を振るのをやめない。
アーチャーの剣はすぐに壊れたが変わりのが出てきた。
「どうしよう…」
『マスターがいないとこうなるのか…』
「ジャンヌさん。令呪は使わないんですか?」
ジャンヌには令呪を使える特権があった。
「いえ…マスターがいなければ私に令呪を使うことは出来ません。」
「じゃぁ…ただ見てろってこと?」
セイバーはアーチャーから距離をとった。
「流石だな…ならここで閉めてやろう。」
セイバーは魔力を貯めた。
アーチャーも魔力を貯めた。
「不味いぞ…これを放ったら街の半分が消し飛ぶぞ!」
「バカとしか言えない!」
「行くぞ…!」
セイバーは魔力を放った。
但し空に向かって。
「はっ?」
誰もが思った。
空で爆発音が聞こえ何かが降ってきた。
「気配遮断持ちの死霊か…恐ろしい事だな…」
それは前戦った死霊だった。
「おい。ボッーとしてないで敵さん来るぞ。」
「こんな昼から戦闘って…大胆だな!」
「わーい!解体できる!」
また戦闘が始まった。
今回はそれほどかからなかった。
「説明してくれ。何のための演技だ?」
「作戦だ。コイツらは魔力のある所による。この世界なら親玉かここしか無いからな。それを試しただけだ。だが、突然何事も無く魔力を出したら疑われる。そこで喧嘩している状態を作り魔力を出し敵を呼んだということだ。」
「またこいつの作戦にのってしまった…」
セイバーは半分嫌そうだった。
「ところで。こちらの家の移転話はどこにやった?」
セイバーは大久保に話しかけた。
「あ…あぁ…もう準備出来てる。移動しよう。」
皆は移動した。
「やはり死霊では倒せぬか…」
1人の男が椅子に座っていた。
体格はとてもガッチリしていた。
「でも1人の主戦力を倒したのでは?なら安心出来るではないですか。」
アサシンが話しかける。
「駄目だ…まだ安心出来ぬ…本当に消えたなら話は進むが。」
「今、調査中です。見つけ次第抹殺…」
「いや。連れてこい。我が宝具すら撃ち砕くその拳。是非見てみたい。」
「かしこまりました。」
男は酒を思いっきり飲んだ。
「やはり酒は最高だな…」
男は気持ちよさそうに言った。