戦闘の少し前
「まさかの記憶喪失?」
「そうらしい…」
神子は自分が何者か分からなくなった。
「そうか…にしても突然空から降ってきたから焦ったよ。」
「空から?」
「そう。いやぁ…あれはビックリしたよ。何とか受け止めたけど。あの時身体から湯気出てたけど大丈夫だった?」
「身体は健康的…なのか。」
神子は自分の身体を見た。
服は少し汚れている着物だった。
「あぁ。それはこの家にあったのを使ったの。許可は下りてるから大丈夫。とりあえずちょっと食べに行こうか!お腹減ってるだろうし!」
武蔵の提案で食亭に向かった。
「どうも店主!」
「来たか…相変わらずのテンションだな。」
「別にイイじゃん。いつものヤツ2つ!」
武蔵は店主に向かってピースした。
「分かった。」
店主は調理をし始めた。
「あの…何頼んだんですか?」
「あぁ。らーめんだっけ。ここで食べたのが変わってるけど美味しくてね。もうたまんない!」
暫くしてらーめんが届いた。
「どうぞ。」
神子は器を受け取った。
中を見たら一瞬引いた。
それは透明でもなく、薄茶色のスープでも無かった。
それは真っ赤だった。
「待ってました!んじゃいただきます!」
武蔵は手を合わせ食べ始めた。
「辛っーーーー!!でも美味い! 」
武蔵は汗を垂らしながら食べ進める。
「食べないのか?」
店主は謎のオーラを出しながら神子に話しかけた。
「では…」
神子は麺を啜った。
その瞬間辛さが来てむせた。
「どうだ味の方は?」
「お…美味しいです…」
神子はどうして武蔵はこんな美味しそうに食べるのか気になった。
「ぷはぁーっ…美味しかった!」
武蔵はスープまで飲み干した。
神子も勇気を出して食べた。
その後無事食べたが口の周りがとても痛かった。
「んじゃ!また来るよ!」
2人は店を出た。
「どう?あそこの店は?」
武蔵が笑顔で聞いてきた。
「えっ…まぁ…美味しかったですよ。ただ…辛さが…」
「あー…そうだよね。あれは慣れだしね。もしかしたらって思ったけど…まぁいっか!」
2人は呑気に話していた。
すると目の前に一人の男性がいた。
「やはりこの世界にいたか…!破壊神!」
「唐突に何!?」
「貴様には関係無い異物が。まぁ2人とも異物だがな…それはいい。悪いが死んでもらう!」
男性が言うと地面から死霊が出てきた。
「下がってて!」
武蔵は刀を抜いた。
片方は長く、片方は短い刀を構えた。
「見てて。これが二天一流…いえ私の戦い方!」
武蔵は死霊に向かっていった。
死霊は手を伸ばし攻撃しようとしてきた。
武蔵はそれを避け切り倒した。
「まだまだぁ!」
死霊をどんどん切り倒す。
「何故だ…何故貴様は戦わない…!まさか!…ククク…ハハハ!なら結構だ!そこで夢でも見てノタレ死んでろ!」
男性は死霊を置いて逃げた。
「どうにかなったね…それにしてもあの男性と知り合い?」
「分からない…けど見たことはある…」
神子は髪を上げ考えた。
しかし、誰かは分からなかった。
まぁ…言わなくても店主は何者か分かりますよね。