「これ何体いるんだ?!」
『どんどん増えていっている!このままだと押し負ける!』
「こんな時に神子さんがいない…だからここでやらないと!」
一体の死霊が三葉に襲いかかった。
「おかあさん!」
「まずいっ!」
だが死霊は二つに斬られた。
「危ない。危ない。間一髪だったね。」
そこには日本刀をもった女性がいた。
「あなたは?」
「ん?あぁ…あなた達ね。私は宮本武蔵。なんだか1人預かってたよ。」
武蔵の後ろから神子が来た。
「マ…マスターーーーァァァァ?!」
「マスター?」
「覚えてないんですか?」
「…全く…ごめん…」
その場が固まる。
「おい。まだ敵は来るぞ。口だけじゃなくても動かせ。」
アーチャーがその場を治める。
「ちょっと不味いわよ…!報告があっていよいよ民間人の避難が間に合わなくなって警官が対応しているわよ!」
「こっちだって精一杯だ!」
「そうだ。それでよい。」
聞き覚えのある声だと思い見てみると男性が空に浮いていた。
「あなたは…!レフ・ライノール!」
「久しぶりだな。カルデア諸君。君たちの顔を見てると吐き気がする。だがこれで終わりだ。早速だが死んでもらおう。」
レフは右手をあげた。
手のひらに巨大な火球が出てきた。
「なんなんだよ…あれ…」
『熱量より計算結果!あれを撃たれたら街一つではなく大陸一つが消えます!』
マヤが叫んだ。
「大陸!ふざけるなよ!」
「これでも正常だ。いかれているのは君たちだ。人類3000年の歴史。その終止符を打つ。」
レフは冷たい眼差しで火球を放った。
「マシュッ!」
「分かりました!宝具解放!」
「なら俺も合わそう。
壁と花びらが火球を抑え込む。
しかし、それはほんの一瞬だった。
「グッ…!」
「アアアアッ!」
マシュとアーチャーは徐々に下がっていく。
「支えるぞ!」
マスターとサーヴァントは2人を支えた。
それでも火球が勝る。
でも諦めない。
そこに希望があるなら。
その希望とは
「私は…こんな時まで他人に任せてる…自分ばっかり得して…でも…何をしたら…」
神子は頭を抱えた。
「ハハハハハハ!そうだ!足掻け足掻け!所詮ちっぽけなもの通し仲良くくたばってしまえ!」
「そんな事を言うな…」
「は?」
レフは確かにその声を聞いた。
だが火球の爆音でほぼ聞こえないはずだった。
「ちっぽけとか…言うな…」
「まさか…!」
その時火球は爆散した。
レフの目の前は白くなった。
しばらくして目が慣れてきた。
「やりすぎたか…まぁこれで人類も終わりだ。」
「それはフラグ回収のためか?」
「なっ?!」
レフの右腹に痛みを感じそれと同時に真下に吹き飛ばされた。
「何が…」
「ありがとうな。お陰で思い出したよ。自分が何もので何のためにどんな罪を犯したか。」
そこには紫龍の装甲をつけた神子がいた。
「貴様…」
「最初はあんたと同じちっぽけなもんと思ったよ。なんで命かけて守るのかってね。けどこの体になって分かった。皆守るべきものがあるってことをね。あんたもあるんじゃないのか?」
「私か?私は…」
「そこまでだ。」
図太い声が聞こえたと思ったら馬に乗った男性がやって来た。
「王!ここには来るなと言ったはずだ!」
「何。もう充分時間稼ぎはした。ここからはワシもいれよ。」
「何もんだ?」
神子は王と呼ばれる男性を睨んだ。
「そうだったな。ワシの名はチンギス・ハン。クラスは見ての通りライダー。さてここでチャンスを与えよう。ここでワシにつくなら命まではとらん。しかし、ここで反逆するなら全力を持って倒そう。」
『チンギス・ハン…元の最盛期の王。一時は日本まで侵略しようとした。そんな王がここにいるとは…』
矢口が説明した。
「さぁ。選べ。ただし時間は無いぞ。」
チンギス・ハンは手をあげた。
するとチンギス・ハンの後ろに大量の兵が現れた。
「こやつら1人1人がサーヴァントと同じ性能を持つ。そんなものをこの街に放ったら?」
「!一般人まで巻き込むつもりか!」
藤丸がチンギス・ハンに叫んだ。
「巻き込む?とんでもない。ワシは自国の一般人は巻き込まないと言っている。この国は2度刃向かった。使節団も殺し。手紙も返さない。そんな野蛮国などワシの前から消すのみだ。結論は出たか?」
「今野蛮国と言ったな。」
マスター達の後ろに大久保が立っていた。
「何故ここに?!」
「状況が読めないから自らの目で確かめに来た。にしても酷い言いぐさだな。」
大久保はチンギス・ハンを見た。
チンギス・ハンは大久保に問いかける。
「野蛮国以外この国は何がある?武力でしか脳の無い愚民が。」
「あぁ。確かにその通りだ。だがそれは過去の話だ。今は違う。人民のために皆死力尽くして頑張っている。お前はそれを見ず自分のことばかり考える。それを自己中って言うんだ。分からなかったら覚えておけ。」
「…フ…フハハ!驚いて言葉が出なかったわ!まさかそこまで大口を言えるとはな!という訳で死ね。」
チンギス・ハンは兵をけしかけてきた。
「って宣戦布告して良かったか?」
「問題無い。私も同意見だったから。」
神子が笑った。
「さてと。皆さっきので疲れたろ。安心しな。こっからは私のステージだ!」
神子は剣を出した。
「久しぶりに暴れますか!」
そして軍勢に向かっていった。