「ハァァァァァ!」
神子は次々兵士を倒す。
「チッ…覚醒したか。悪いが仕事が出来た。一旦戻る。」
「構わん。好きにしろ。」
レフは光の粒子になり消えた。
「ちょっと…あれせこくない?!見えないんですけど!あんなのと戦ったら勝てないって!」
武蔵は神子の姿を見て驚いた。
「流石だな。ほんと…」
そのとき大久保は後ろを向いた。
顔のギリギリを弾がかすめていった。
建物の横からアサシンが狙ったのだ。
アサシンは建物から離れた。
「そろそろ蹴りをつけてやらないとな…ここを抜ける。頑張れよ!」
大久保はアサシンを追った。
やがてアサシンは立ち止まり大久保を見た。
「お前は散々私を狙った。だがこれで終わりだ。これまでのつけ払わしてもらう!」
大久保は日本刀を出した。
「…いつもそうだ。自分達は悪いことをしてないと言わんばかりの顔をする。僕はそれが許せない。」
「何?」
「大久保利通。僕の名前は安重根。あなたが死んだその後の朝鮮…いや韓国の人物だ。僕は血塗られた祖国を守るためあなたを倒す。」
安重根はナイフを取り出した。
「安重根…その名前しかと覚えた。やりあう前に一つ頼みがある。私は政治家だが昔までは侍だった。だからこの戦いでは私を1人の侍と思って戦って欲しい。」
「心得た。では…」
「あぁ…いざ尋常に…」
「「勝負!」」
2人は駆け出した。
日本刀とナイフが重なり合う。
安重根の手数の多い攻撃を受ける大久保。
しかし、焦ることは無かった。
「なかなかだな…流石は暗殺者の言われる程だな。」
大久保は一旦距離を置いた。
「あなたこそ本当はサーヴァントでは?その剣さばきといい申し分は無いです。」
「敵ながら褒めてくれるとは少し嬉しいな。」
「いえ。では続きを。」
「勿論。」
2人は再び剣を合わした。
「ハッ!久しぶりの紫龍は最高だな!」
神子は未だに兵士を倒していっている。
「さてと…大体処理したから親玉とやりあいますか!」
神子はチンギス・ハンに向った。
「ほぉ。ついに来たか。まぁ良い。小手調べと行こうか。」
チンギス・ハンは剣を抜き神子とぶつかった。
神子は勢いよくぶつかったがチンギス・ハンは馬車の上から引くことなく受け止めた。
「やるな…けどこれで終わらないぞ。」
神子は何度もあらゆる方向から攻撃した。
しかし、チンギス・ハンは全て返した。
「甘いな。」
チンギス・ハンは神子を蹴り飛ばした。
「ガッ…こいつ…」
「よせ。それ以上抵抗しても意味の無いことだ。」
チンギス・ハンが冷たく言い放つ。
チンギス・ハンの兵士は未だ健在。
兵士を決していっても次々増えるためきりがない。
「策は尽きたか?ならやらせて貰うぞ。」
突然アーチャーが前に出た。
「何をする気だ?弓兵?」
「俺はこれでも傭兵なのでね。雇い主の出したオーダーには答えないとね。紫龍とやら。合わせろよ。」
「何を…?」
するとアーチャーは詠唱を唱え始めた。
「
詠唱が終わった瞬間地面が割れ目の前が白くなった。
やがて見てみるとそこは別の世界だった。
空はオレンジ色に染まり奥には巨大な歯車がゆっくり回っていた。
そして何より地面に大量の剣が刺さっていた。
「固有結界か…なかなかめんどくさいことをしたなアーチャー。」
「固有結界?」
「空想具現化の亜種で術者の心象風景で現実世界を塗りつぶし、内部の世界そのものを変えてしまう結界のこと。でもそれが出来るのは極小数。あのアーチャー何者なの…」
ジャンヌはアーチャーの後ろ姿を見ていた。
「なるほど…だが我が軍勢に耐えられるかな!」
チンギス・ハンは兵を仕向けようとした。
しかし、その兵は一瞬にして何かに撃ち抜かれた。
「おっと。ここは固有結界だぞ。たとえそちらの兵が何人いようとこちらの用意した剣の方が早いんだよ。」
アーチャーは腕をあげた。
すると周りに大量の剣が投影された。
「そう来たか…ならどちらが倒れるかやるか!」
チンギス・ハンはより多くの兵を出した。
「お前達もやってくれよ。」
「ハッ!馬鹿にするなよ!」
神子のその一言で他のサーヴァントも動き出した。
勿論優勢だった。
アーチャーの剣は確実に兵を倒していった。
「ここまでやるとは…流石抑止力の代行者だな…」
するとチンギス・ハンの横を剣が通過した。
チンギス・ハンの頬から血が垂れた。
「チッ…図に乗って…!」
「遅いな。」
アーチャーはチンギス・ハンの後ろに瞬時に動いた。
そして双剣でチンギス・ハンの首をはねようとした。
その時。
1本の剣が飛んできた。
「!」
アーチャーはギリギリで投影した自分の剣で跳ね返した。
「来るのが遅いぞ。」
「いえ。これでいいんですよ。」
そこには1人の侍がいた。
髪は白髪で服には十字架があしらわれていた。
「初めましてカルデアの皆さん。そして破壊神。私の名前は天草四郎。人類の救済のため消えてもらいます。」