「まずはこっちに向けさせるか。」
「私が旗振りましょうか?」
「いや…そうゆう問題じゃないかと…」
ジャンヌのボケ(?)に突っ込む瀧。
「こうゆう時にアーチャーとか入れば…」
「あいにくだがアーチャーじゃないが使えないことはないぞ!」
その声の主は大久保だった。
「大久保さん!ご無事で!」
「無事というか助けられただな。まぁとにかく状況は…酷い有様ってことか。」
「はい。まずあれをどうにか意識を逸らさないと。」
「それだけなら任せろ。」
大久保が合図すると兵士が大量の大砲を持ってきた。
「これで十分だろ。この国で起こったことだ。こちらが黙って見ている訳がないからな。」
『一応聞くけどこの光景は誰にも見られていない?』
「問題無い。この街から遠くへ避難させた。せいぜい爆音がきこえるぐらいだ。」
大久保はあらゆる手を打っていたのだ。
「で?作戦は?」
「なるほどな。いつの間に考えた?」
「今です…」
マシュが答えた。
「今か…まぁこっちが合わすから臨機応変にな。
さてマスターとやらはここにはいない方がいいな。大砲を狙ってくるからな。」
「分かりました。」
マスター3人は大砲から離れた。
「アーチャーとセイバーそして神子さんが戦闘不能か。了解した。救護班に任せてもいいか。」
「よろしくお願いします。」
3人は一旦戦線を離れた。
「さて…やるぞ。第1班攻撃準備!」
大砲に玉が込められる。
「あくまで相手を倒すのではなく注意を引くことだけだ!それに専念しろ!」
「了解!」
「目標確認しました!」
「全弾装填完了!」
「では…撃てぇ!」
大砲が火を吹いた。
初期の大砲なので正確な射撃は出来なかったがそれでも何発か当たった。
すると使徒は大砲を向いた。
「向いた!」
「まだだ!もっと引きつけろ!」
再び大砲に弾が込められる。
しかし、使徒が触手を飛ばしてきた。
「させません!」
その触手の攻撃をジャンヌがカバーした。
「やぁ!」
今度はジャックが触手を切り落とした。
使徒は一瞬ひるんだがすぐに触手を回復させた。
「これが使徒の再生能力…」
『あいからわずATフィールドは健在ね。これは厄介わね。』
「こいつは力押ししかないな!」
ベオウルフは使徒に向かった。
使徒はベオウルフの攻撃の当たる瞬間ATフィールドを展開し防いだ。
「打てぇ!」
そして第2班が大砲を放った。
その時だった。
「今だ!」
「分かってるっつーの!」
弐号機は使徒の背後から飛び出てきた。
「宝具展開!
それは大久保が来る前の話。
「アスカさん行くの早すぎる…」
「そういや作戦って決めたのか?」
「あっ…」
ベオウルフの指摘に固まるマスター陣。
しかし、
『だからー!私が仕留めるから相手引きつけてって言ったじゃん!』
「それが分かりにくいんが…」
『あんたらバカァ?!じゃぁ指定のポイントで待ってるからそこまで連れてきてよ!』
使徒は破壊しながら移動している。
使徒はジオフロントの最下層にいる使徒リリスを狙って進行してきたが今はどうゆう理由で行動しているのかは分かっていない。
だが、少なくとも何か仕掛ければ目標を変えるに違いない。
それが大雑把な作戦の内容だった。
そして今に至る。
アスカは真名を解放した。
その瞬間弐号機の目が赤く光った。
肩の装甲は弾け飛びリミッターが次々解除されていく。
「ぐっ…これエヴァに乗ってるより負荷が…!」
今は弐号機とほぼ融合に近い状態なので通常よりも負荷は倍でかかる。
だがアスカはめげなかった。
「身を……捨ててこそ……浮かぶ瀬も……あれっ!」
アスカはまさに獣のような姿に変わった。
「はあああああ!」
アスカは使徒に向かって右手を振り下ろした。
勿論使徒はATフィールドを展開した。
だがフィールドはすぐに破れた。
「貰ったぁぁぁぁぁ!」
アスカは露出しているコアに向かって左手を突っ込んだ。
その瞬間、隙間から火花が散った。
「ああああ!」
どんどん左手を突っ込むも使徒は抵抗をするかのように闇雲に触手を振った。
「総員撤退!」
大久保が命令し逃げるも巻き込まれる兵士が次々起こった。
それと同時に
「宝具展開時間残り2分!」
マヤがそう告げた。
弐号機の宝具は防御をすて攻撃にのみ特化した状態。
それはメリットもありデメリットもある宝具である。
この宝具は時限式なのだ。
エヴァに活動限界があるように宝具から5分しか活動は出来ない。
時間が来たら強制的に解除される。
ただし、ダメージが大きい場合は死亡判定され強制レイシフトの可能性があるのだ。
「頼んだわよ…アスカ…!」
ミサトは画面越しでその姿を見ていた。
(これ…硬すぎる!)
すると使徒は中に浮いた。
そのまま下降しコアを地面と擦り合わせた。
「クソったれ!」
それはアスカを引きずるのと同じだった。
「アスカさん!」
その時銃声が聞こえ1発の弾丸がコアに当たった。
「我が宿敵。その力借りるぞ!」
それは天草のエネルギー弾をくらった時だった。
あの時安重根は大久保を庇ったのだ。
「何故庇った…?敵なら死んで好都合だろ。」
「そうですね…でもここまで楽しめる人は初めてでした。祖国復興のためたった1人の日本人殺したらこんな所に辿り着いてもう一回殺せと命令され遂行しようとした。しかし、いざって時に前みたいに殺せなかった。それがずっと続いた。今思えばこんな人は殺しては行けないって思ったのかもしれません…」
すると安重根の身体が光り始めた。
「そろそろ終わりですか…最後に託したいことがあります。彼らの目的はこの国の首都をのっとるのではなくこの国を壊すことです。その時の助けになると思います。」
安重根は1丁の銃を渡した。
「これは持ち主がいなくとも詠唱が言えれば使える武器です。これはある人から貰ったものですが…あなたに差し上げます…今度は地獄で再戦しましょう…」
そして安重根は消えた。
「結局死んでもついてくるのか…フッ…分かった。その思いしかと受け止めた!」
そして、教わった詠唱を唱える。
「I am the bone of my sword.---So as I pray,
詠唱を唱え終わった瞬間使徒のコアから無数の剣が生えてきた。
「なんだあれ!」
『使徒のコア破損確認!恐らく爆散する!避難しろ!』
「ジャンヌさん!」
「分かりました!」
アスカは活動限界ギリギリで帰ってきた。
「大久保さん!早く!」
しかし、大久保はその場から動かなかった。
「私は実質亡霊だ。ここで死ななければ人理は壊れてしまう。ここで死ねば好都合だろ。じゃぁ後は頼んだぞ!」
そして使徒は爆散した。
その光に包まれ大久保は消えた。
爆散をしたと言わんばかりの巨大な十字架が東京に立った。
それは避難先となっていた場所からもハッキリ見えたらしい。
『使徒殲滅確認。セカンドオーダーコンプリート。』
『生体反応は君たち以外確認は出来ていない。』
「終わったのか…」
「謎ばかり残った特異点だな。」
皆はふと空を見上げた。
そこには当たり前のように存在するブラックホールのようなものがある逸らさないとに使徒の爆散した十字架からできたと思われる虹がかかっていた。
これで第2特異点は終了です。
次は後日談です。