「失礼するね。王子は…無事だね。」
神子達は前に部屋に入った。
やはり大砲の影響で壊れてはいたがさほど被害は無かった。
「全く。大砲飛んでくるとか聞いてないぞ。」
「臨機応変。」
「やれやれ…」
アーチャーはため息をついた。
「ここまで被害が出るなんて…」
エンリケは改めて街の被害状況をドレイクから聞き絶句した。
「しかもマシュまで取られるとはね。よっぽど自身があるのか。」
「かもしれない。更にあちらの状況が分からない。これはキツイ… 」
藤丸が頭を抱える。
『ならさっさと見つけてぶん殴れ!』
『ベオウルフ…流石にそれは無理だよ…』
「八方塞がりか…」
「とりあえず様子見るか?」
『だが変化があった場合それに対処出来るのか?』
矢口が神子に問いかけた。
「さぁな。そん時はそん時でやるしかないな。」
「とりあえず地図を頂戴しないとね。」
エンリケは部下に地図を持ってこさせた。
「これは僕らが誇る正確な地図だ。今は非常事態だから特別に解放した。」
「わざわざありがとうございます。」
ドレイクは地図とにらめっこした。
「あるか?」
「んー…目新しい島は無いけど…ただこの島が怪しいね。」
ドレイクは一つの島を指した。
『根拠は?』
「ここは断崖絶壁が多いから船がつけられない。しかも奴らは最後に消えた。なら船も出せれる。」
「確かに先ほどの船も形だけあって後は何も無かったからな。」
ルキウスが報告した。
「なら…ここに行くか。」
「けどどうやって乗り込む?」
「そこは…ね…?」
神子はアーチャーを見た。
「おいおいおいおい…またやるのか?」
「メンバーが少ないから行けるよ!」
「私は便利屋ではないぞ。」
『まさか…』
キャロルは察した。
「方法はある。ただメンバーを決めないとね。」
その頃。
「……ん…」
マシュは目が覚めた。
周りは薄暗く少し海水の匂いがした。
「お目覚めか。どうだ調子は?」
コルテスが話しかけた。
そこは牢獄らしく柵が見えた。
「ここは…」
「牢獄だ。それだけの話だ。」
「何が目的ですか?」
マシュが問いかける。
コルテスは答えない。
「私を…売るのですか?」
「さぁな?だが俺があいつの立場なら売らないな。」
「なら…」
「答えることは出来ない。マスターからのお達しだ。」
「マスター?」
マシュはその言葉に反応した。
「あぁ。こっちのマスターはいい奴さ。命令さえ従えば。もし従わなかったら…その先は言わなくても分かるか。」
「あなたのマスターは…」
「何者かって?」
コルテスは鼻で笑った。
「じきにわかる。その目で見るからな。」
コルテスは牢獄を後にしようとした。
「おっと。忘れてた。この牢獄は魔力による影響を一切遮断している。あまり無理に抵抗はしないことをオススメはしておく。」
そしてコルテスは牢獄を出ていった。
マシュは1人取り残された。