シン次元への交奏曲   作:薫製

57 / 59
反省会

「失礼するね。王子は…無事だね。」

 

神子達は前に部屋に入った。

 

やはり大砲の影響で壊れてはいたがさほど被害は無かった。

 

「全く。大砲飛んでくるとか聞いてないぞ。」

 

「臨機応変。」

 

「やれやれ…」

 

アーチャーはため息をついた。

 

「ここまで被害が出るなんて…」

 

エンリケは改めて街の被害状況をドレイクから聞き絶句した。

 

「しかもマシュまで取られるとはね。よっぽど自身があるのか。」

 

「かもしれない。更にあちらの状況が分からない。これはキツイ… 」

 

藤丸が頭を抱える。

 

『ならさっさと見つけてぶん殴れ!』

 

『ベオウルフ…流石にそれは無理だよ…』

 

「八方塞がりか…」

 

「とりあえず様子見るか?」

 

『だが変化があった場合それに対処出来るのか?』

 

矢口が神子に問いかけた。

 

「さぁな。そん時はそん時でやるしかないな。」

 

「とりあえず地図を頂戴しないとね。」

 

エンリケは部下に地図を持ってこさせた。

 

「これは僕らが誇る正確な地図だ。今は非常事態だから特別に解放した。」

 

「わざわざありがとうございます。」

 

ドレイクは地図とにらめっこした。

 

「あるか?」

 

「んー…目新しい島は無いけど…ただこの島が怪しいね。」

 

ドレイクは一つの島を指した。

 

『根拠は?』

 

「ここは断崖絶壁が多いから船がつけられない。しかも奴らは最後に消えた。なら船も出せれる。」

 

「確かに先ほどの船も形だけあって後は何も無かったからな。」

 

ルキウスが報告した。

 

「なら…ここに行くか。」

 

「けどどうやって乗り込む?」

 

「そこは…ね…?」

 

神子はアーチャーを見た。

 

「おいおいおいおい…またやるのか?」

 

「メンバーが少ないから行けるよ!」

 

「私は便利屋ではないぞ。」

 

『まさか…』

 

キャロルは察した。

 

「方法はある。ただメンバーを決めないとね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃。

 

「……ん…」

 

マシュは目が覚めた。

 

周りは薄暗く少し海水の匂いがした。

 

「お目覚めか。どうだ調子は?」

 

コルテスが話しかけた。

 

そこは牢獄らしく柵が見えた。

 

「ここは…」

 

「牢獄だ。それだけの話だ。」

 

「何が目的ですか?」

 

マシュが問いかける。

 

コルテスは答えない。

 

「私を…売るのですか?」

 

「さぁな?だが俺があいつの立場なら売らないな。」

 

「なら…」

 

「答えることは出来ない。マスターからのお達しだ。」

 

「マスター?」

 

マシュはその言葉に反応した。

 

「あぁ。こっちのマスターはいい奴さ。命令さえ従えば。もし従わなかったら…その先は言わなくても分かるか。」

 

「あなたのマスターは…」

 

「何者かって?」

 

コルテスは鼻で笑った。

 

「じきにわかる。その目で見るからな。」

 

コルテスは牢獄を後にしようとした。

 

「おっと。忘れてた。この牢獄は魔力による影響を一切遮断している。あまり無理に抵抗はしないことをオススメはしておく。」

 

そしてコルテスは牢獄を出ていった。

 

マシュは1人取り残された。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。