「だからやめろといったのに…」
アーチャーはため息をまたついた。
「今回は安全だろ?」
神子が笑顔で言った。
「それはそうだがな…」
神子の提案は前回の特異点で行ったアーチャーの投影でゴリおしたヘリを使用し乗り込む作戦だった。
「だがマスター。このメンバーで問題ないか?」
「…」
メンバーは神子と連れの3人のサーヴァント。
そしてレイだった。
「問題なんてどこにあるの?必要最低限。あんな大人数でいったら潜入でも何でもないからね。最悪何かあったら外から砲撃でどうにかしてくれるよ。」
残りの皆は島から少し離れた所にある船での待機となった。
「まぁそうだな…そろそろ目的地だ。準備しておけ。」
眼下には島々が見えた。
その中に一際大きな島があった。
「あれか。にしても大きいな。」
「障害物無し。オールグリーン。」
レイが報告した。
「了解。では降下するぞ。」
アーチャーは少し開けた場所にヘリを止めた。
「よっと…何だか空気が違うね。」
「はい。妙に涼しいです。」
霊気を解放されたジャンヌが言った。
「無線は?」
「…ダメ。反応しない。」
レイが言った。
「まぁ。一応敵さんの所かもしれないしね。入らないのは当然か…」
「どうする?当てもなく行くか?」
セイバーが言った。
「とりあえず信煙弾でも上げとくか。」
神子の指示によりレイは信煙弾を放った。
「これであちらにも届くね。さて…罠でも仕掛けるか。」
「何故だ?」
「今のは船で待つ皆の心配を気遣って撃ったのもあるけど本当はこの島の誰かに気づかせる為の作戦ってこと。」
「なるほどな。で?罠というのは。」
「そうだな…」
神子らは近くの草むらに隠れた。
「こんなのでいいのか?」
アーチャーが聞いた。
「まぁバレたら力技でどうにかするしかないね。」
「そうですね。」
「10時の方向。反応あり。」
レイが報告した時皆黙りその方向を見た。
森がザワザワとざわめく感じがした。
すると1人の女性が姿を現した。
「ここら辺か…なんだこれは…」
興味を示していたのは先ほどのヘリだった。
「これは報告しないと…」
そうしてヘリに触れようとした時。
突然地面が裂けた。
「!」
それは裂けたのではなく落とし穴だった。
「罠か!」
女性は穴の底に落ちそのまま飛び上がろうとした。
しかし、穴の入り口に網が敷かれ外に出られなかった。
「計画通り…!」
「マスター。キャラが狂ったぞ。」
「おっと…ごめん。さてと収穫物を見ますか。」
そして穴の中の女性を見た。
緑の服に身を包みそして何より。
「耳と尻尾かい…ケモナーかな。」
「モフモフ…」
レイが呟いた。
「モフモフと言えばフォウとやらはどこに行った?」
「あの白いのか?あれならどこか歩いてるはずだぞ。あれはよくマシュに着いてきてどっかに消えたと思ったら最後には戻ってきているからよく分からん。」
セイバーが説明した。
「おい!そこで話すなら私を上げてからにしろ!」
女性が怒鳴った。
「すみません。けどこちら…」
「ん…どこかで見たな…」
ジャンヌと女性が黙る。
「これはお知り合いパターンかな。」
「かもな。」
そしてジャンヌが口を開いた。
「赤のアーチャー?」
「それは…なるほどな。やはりお前か!聖女!」
女性は弓を構え放った。
ジャンヌは旗で弾いた。
「ちょちょちょ!待てぇい!」
「黙ってろ!こいつは倒さなくてはならない!」
「レイ!」
レイはハンドガンを出しガンドを女性に向け撃った。
「ガッ…なんだこれは…」
「少し行動が制限されるだけだ。ちなみに体験者の感想は?」
神子はセイバーにふった。
「あれ結構痛いぞ。」
「だそうです。さて洗いざらい話してくれますかね…」
「なら私が話しますか?」
「本当に知り合いらしいな。なら話して貰いましょうか。」
「彼女はアタランテ。クラスはアーチャー。私とはとある聖杯大戦で争いました。」
「聖杯戦争ではなくか?」
アーチャーが聞いた。
「はい。これはイレギュラーで赤と黒の両陣営に分かれ系14騎のサーヴァントで行われました。」
「その時にいざこざがあったと。」
「はい…あの時はそれしか方法が…」
「他にもあったろ!」
アタランテと呼ばれたサーヴァントが怒鳴る。
「マスター…そろそろしばきたいんだが。」
セイバーが苛立つ。
「ちょっとお灸すえるか。レイ。行ける?」
「でもこれ以上やるとサーヴァントでも流石に…」
「知らない。知らない。まだ1発も撃ってないって思えば大丈夫。」
「了解。」
「ちょっ…待ってくれ!それはさっき…」
アタランテの願いは届かずレイはガンドを放った。