「デス」「DEATH」「「デース(DEEAATH)!」」   作:こそ泥

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アプリの配信月曜らしいですね



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『それは力を持つものの傲慢だ!』

 

(私は・・・)

 

とある昼下がり、響は帰路の途中で物思いにふけっていた。考えているのは先日、マリアから言われた言葉。戦いたくないと胸の内を話した際にマリアから叱咤された時の言葉

 

「・・き」

「(シンフォギアは戦うための力じゃなく人助けの力なんだ。それを使って戦うなんて・・・私はしたくない)」

 

燃えさかる業火を見ながら泣いていたキャロル、重く暗い過去を背負っている早苗。・・・どちらにも戦う理由があるのはわかるけれど、そのどちらとも戦いたくなんて無い

 

「(今までだって了子さんともマリアさん達とだって話し合えば理解できたんだ。二人だって話せばきっと・・・)」

「・・・びき!響!」

「―――うえっ!?」

「もう、またボウッとして」

 

横合いから突然かけられた声に驚く響。もっとも、先程から呼びかけられていたのに気がついていなかっただけなのだが・・・

 

「またボンヤリしてたんでしょ。最近授業中もそうじゃない」

「ア、 アハハハハ」

「・・・この頃ずっとそんな感じ」

「・・・ゴメン。色々あってさ」

 

実際、最近の状況は中々どうして一言では言い表せない。突如現れた錬金術師キャロルとそれに付き従う自動人形(オートスコアラー)にシンフォギア奏者の凸守早苗。彼女たちから逃れてきた自称ホムンクルスのエルフナイン。無敵だと思っていたシンフォギアの損壊とアルカ・ノイズの出現。たかが数週間で起きた出来事としては多すぎる程である

 

だからこそ、前を注意していなかったために道の真ん中に仁王立ちする彼女から声をかけられるまで響は気がつかなかった

 

「やれやれ、漸く来たDEATHか。待ちくたびれたDEATH」

「!?」

 

前方から突如聞こえた言葉。思わず顔を上げる響。その特徴的な言葉のアクセント、目を引く長いツインテールとその先のお団子。先日映像を確認した響は知っている

 

「早苗ちゃん・・・だよね?」

「如何にも。私の名前は凸守早苗!マスターに仕えし第5のサーバントにして雷槌ミョルニルを操りし者!」

 

半身になりながら右腕で顔の左半分を隠し左腕は右腕の肘を支えるようにそえる。中々に香ばしいポーズを決めながらの自己紹介に一部の人間は引いている。未来などは何が起きているのか薄々感じていたのか凸守を軽く睨んでいる

 

だが、空気を読まない、読めない人間というのはどこでもいる

 

「何この子!?アニメキャラみたい!?響の知り合い!?」

「ちょ!?何をするDEATHか!?そもそも誰DEATHか!?」

 

板場弓美。アニメをこよなく愛する彼女にとって、アニメキャラのような登場の仕方は彼女の琴線に触れたらしい。凸守に詰め寄ると矢継ぎ早に言葉を飛ばす

 

「クッ、離れるDEATH!何髪を弄ってるDEATHか!?それ以上人の髪をいじるなDEATH!!」

「凄い髪サラッサラじゃない!それに背も低くてカワイイ!!この子響の知り合いか何かなの?」

「ちょっと、止めなって」

「そうですわよ、板場さん」

「そうなの響?」

「・・・いや~、なんと言いますか。・・・アハハ」

「さっさと離す・・・DEATH!」

 

 

 

 

 

今までの緊縛した空気を返して欲しい

 

 

 

髪を触り撫でようとしてくる魔の手を振り解きバッと後ろに飛ぶ凸守。弓美は創世と詩織に後ろから抑えこみ。そんな様子を見ながら苦笑いしている響と響の腕にくっつく未来

 

「ハア、ハア、ハア。・・・まさかただの一般人に邪魔されるとは思わなかったDEATH」

「・・・私達、話し合えないかな」

「・・・ハア?」

 

肩で息する凸守に響が尋ねる。だが返答は、

 

「そんなもん無理に決まってるじゃないDEATHか。ほら、さっさとそっちも構えた方がいいDEATHよ?」

 

聖詠を唄いシンフォギアをその身に纏い槌を構える凸守。思わず後ずさり三人が響を見つめる。だが、響は歌わない、構えない

 

「私は・・・戦いたくない!」

「響・・・」

「ハア?巫山戯るんじゃないDEATHよ!さっさと構えるDEATH!!」

「・・・・・・・」

 

その手にガングニールを掴みながらも響は頑なに唄おうとしない。思ってもみなかった行動に凸守がどうしようかと考えている。そんなときに背後から声がかけられる

 

「ハッ、なに油を売ってるのかと思ったらめんどうなことになってるみたいね」

「ガリィ!?なんでいるDEATH!これは凸守の任された仕事DEATH!!」

 

避難するために後ろに下がった弓美達の更に背後から現れたのは自動人形の一体、ガリィ・トゥーマーン。凸守に状況を任せ思い出の確保のために一時場を離れていた彼女が戻ってきたのだ

 

「だったらその仕事をこなしなよ」

「クッ、それは・・・」

「キャロルちゃんの仲間・・・だよね?」

「そう。そしてあなたの戦うべき敵」

「・・・・・・あたしは、」

 

ガリィが構える。しかし相対する響は未だ歌わず、構えもしない。伏せてしまった顔を上げこちらを見ることもしない響に舌打ちすると響の隣にいた未来と後ろの三人に目をつけると、嗤う

 

「私はそこの小娘と違って、あなたみたいな面倒くさいのを戦わせる方法なんてよぉ~く知ってるの」

「!!」

 

ニタァと性格の悪そうな笑みを浮かべたガリィが懐から取り出したのは小さな結晶。道路の真ん中にばらまかれた結晶から紋様が浮かびその中心からノイズが飛び出す

 

「頭の中のお花畑を踏みにじればさすがに戦うでしょ」

「―――!!」

 

ガリィが腕を振るとノイズたちが走り出す。その先にいるのは一般人である三人組

 

「ヒッ!?」

「キャァア!?」

「アニメじゃないんだからー!?」

「みんな!?」

 

思わず凸守から目を離し三人へと手を伸ばす響。だが、避難させるために下がらせた三人の位置が遠すぎた。シンフォギアを纏っていない今の響では間に合わない

 

「(みんな・・・!)ダメッ!!」

「ッ!」

 

―――ビュンッ!ズガァン!!

 

振り返り駆け出す響の横をすり抜ける黄色い雷。三人の目の前まで迫ったノイズと雷が激突する

 

「・・・え?」

「・・・何してるテメェ」

 

バチバチという雷鳴と強烈な破砕音。思わずつぶってしまった目を開くと見えたのは消えていくノイズと大きく陥没した道路とそのクレーターの中心に突き立つ巨槌。バッと響が振り返るとそこにはまるで()()()()()()()()()()()()()()()()()凸守が立っていた

 

「早苗ちゃん・・・?」

「・・・凸守はマスターの言うことならどんなことでも聞くDEATH。だけど―――」

 

ガリィを見つめる凸守の目に曇りはない

 

「無差別に人を襲うようには言われてないDEATH」

「ハッ!・・・巫山戯るのも大概にしなよ?」

 

ブワッ、とガリィからあふれ出る威圧感。直接それを向けられていないにも関わらず響の体に鳥肌が走る

 

「マスターからの使命はキチンと遂行するDEATH。だけど、ここでコイツらをヤッても目的は果たせないDEATH。むしろ非常事態が起きて使い物にならなくなる可能性の方が高いDEATH」

「・・・・・・・・・」

「そうなった場合マスターの計画に支障が出るDEATH。ここまで来て計画に遅延が起きるのは面倒DEATH」

 

毅然とした態度でガリィに話しかける凸守。しばらくの間沈黙が続くと

 

「・・・ハァ、今回のことはマスターに報告させてもらいますからね~?」

「わかってるDEATH」

「チッ、可愛くない反応」

 

凸守の反応に舌打ちするとガリィは懐からピンクの結晶を取り出す

 

「ハァ~ア、くっそ面白くない」

 

シュン、と音を立ててガリィの姿が消える。残されたのは凸守と響たち5人

 

「私たちを助けてくれた、の・・・?」

「勘違いするなDEATH」

 

歩み寄れるかもしれないと思った響をピシャリと冷たい言葉が拒絶する

 

「マスターの計画に支障が出るかもしれないから動いただけDEATH。マスターの命があればお前たちなんて簡単にミョルニルの錆びにしてやるDEATH」

 

ブオン、と槌が唸りを上げる。ここまで拒絶の意思を見せつけられ未来や三人組はさすがに後ずさる。正しい反応で、凸守の望んだ反応

 

「さあ!さっさと凸守と戦うDEATH!」

「・・・だ・・」

「シンフォギアを纏うDEATH!早く歌うDEATH!!」

「嫌だっ!」

「ハア!?」

 

未だに反応がなかった響に苛立つ凸守の声に叫ぶように返す響。だが、その返答は凸守の望んだものではない。ここまで来て未だにその意思を変えない響に凸守も眼を白黒させる

 

「シンフォギアは、誰かを助ける人助けの力なんだ・・・。その力で、私は争いたくない!!」

「・・・・・・いい加減にするDEATHよ」

 

ギリ、と結ばれた口から抑えきれない言葉が紡がれる。ユラリと凸守が幽鬼のように刻む不確かな一歩。だけど、その手は白くなるまで固く握られている

 

「力があるのに戦わない?戦いたくない?・・・ふざけるな!!」

「ッ!?」

 

ドン、とミョルニルが道路に叩き付けられる。僅かながら足下が揺れその力強さを物語りギリと睨む眼からは怒りが伝わる

 

端的に言って、凸守は激怒している

 

「力を持っておきながらその力を使わない?友達がそのせいで危機にさらされたのに?打開する力を使いたくない?・・・『傲慢』も大概にするDEATHよ」

「わ、私は・・・!」

 

言い返したい、言い返せない。マリアから言われた言葉が頭をよぎり胸がチクりと痛む

 

「・・・はあ、今日は帰るDEATH。次はその胸の歌を砕かせてもらうDEATHよ」

「早苗!!」

 

凸守が懐へと手を伸ばしたその時、響の背後から一つの影が躍り出す

 

「・・・、マリアDEATHか。久しぶりDEATHね」

「なぜ、あなたが・・・」

「・・・・・・・・・」

 

パリン。凸守の手から渇いた音が響く。直後に凸守の足下に魔方陣が浮かびあがる

 

「待ちなさい!!」

 

シュン、とマリアの呼び掛けも虚しく凸守はその場から消え去った

 




取り残された3人
板「まるで本当にアニメみたいな展開ね・・・」
安「それにしてもなんであんなにテンション高かったの?」
板「わかんないけどあの子を見たときにこう、やらなきゃいけないというか前世の因縁というか・・・」
寺「因縁・・・?」

凸「・・・アイツとはいつか決着をつけないといけない気がするDEATH」




馳せ参じたマリア
マ「久しぶりに会った親友に何も言わず逃げられた」
翼「そ、そうか・・・」
マ「だいたい私にだって久しぶりに会ったんだからもう少し話をしてもいいじゃない!しかも切歌と調が会ってる間私はゴツい黒服二人と一緒よ!?私にだってもう少しぐらい」
グチグチグチ
翼「・・・酒の力というのは恐ろしいものなのだな」

緒「・・・僕もお酒の力で翼さんに話をするべきなのでしょうか」
その後、空になった酒瓶を片そうと奮闘するも更に部屋を悪化させ台風後の様になった部屋を片付けた忍者が零したそうな
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