あと、後書きに後付けで挿絵貼ったの気付いた人どのくらい居るのかな?
前回までのあらすじ。
どーもどーも。きりたんです。
ゆかりを追って来た(つもりになって)タマムシ学園に
来たわたしと茜さんは、学園門前でみんな揃うのを待ってたわけですが……。
ゆかり「ルールはいつも通り。
六体使用、内三体戦闘不能で負け。これでいいですね」
ずん子「ええ。構いませんよ。
チャレンジャーですからね。従いますよ。」
ゆかり「……じゃ、始めますか」
何故か私たちが師事するつもりのゆかりと、私のアイドルのずん姉様がガチバトルしようとしている件。
きりたん「え?何これ?どーしてこうなった?」
ウナ「ウナにも分からん」
茜「ゼリー。念のためリフレクター貼っといてくれるか~?」
ゼリー「仰せのままに」
ゆかりとずん子は、お互いに適当な距離を取った状態でボールを手に持つ。
ゆかりが持つのは、ただのモンスターボール。
ずん子が持っているのは、
ずん子(モンスターボール……と言うことは、アレはカントーを出る前に貰ったフシギバナか。
重量級要塞みたいなポケモンだけど、この子なら相性は悪くない。
……行ける。)
ずん子「きりたん。ボールを投げるので、相図だけして下さい。」
きりたん「え?あ、はい。
それじゃあ、試合開始!」
きりたんの咄嗟の掛け声に完璧に合わせてきた二人のボールから、それぞれの先鋒が解き放たれたーー!!!!
ずん子「お願いします、ずんリアス!!」
ずん子の先鋒は……
ずんリアス「ガアアアアアアァァァァーーー!!!!」
ドラゴン・じめんタイプのガブリアスだ。
凄まじい咆哮と共に、闘志全開で臨戦態勢を取る。
きりたん「うひゃっ!??なんつーデカい声…」
ウナ「おおおーー!!ドラゴンだーー!!」
ずんリアスの咆哮に負けない元気さでウナが興奮を露わにする。
茜「ずん子先輩、ガブリアスを持ってたんか」
対して、ゆかりの先鋒は…
ゆかり「あ」
きりたん「あ」
ボールを投げる瞬間に手を滑らせ、90°の角度で上空に飛んでいった。
きりたん「既視感みを感じる」
ウナ「魔球みたいな」
茜「ゆかりさん、もしかしてねらっとる?」
少しして落ちてきたモンスターボールをスポッと手に収めると、ゆかりは……。
ゆかり「………ま、適当で。」
そう言うと、モンスターボールを仕舞った。
ウナ「あれ?ポケモン出さないの?」
きりたん「…………。」
ずん子「ずんリアス。ゆかりが悠長している内に、手早く場を整えます。すなあらし!」
ずんリアス「ゴオオオオーー!!」
ずんリアスは鎌のような両手を広げ、屈むような体勢で砂を起こし始めた。
周囲の人間を巻き込まないように調整して、バトル場に制限した状態で。
ずん子「じゃあ行きましょうか。ずんリアス。
先ずは、ドラゴンクロー!!」
ずんリアス「ガアアアアアアーーー!!!!」
指示を受けると、ずんリアスは迷わずトレーナーのゆかりに向かって突進する。
ウナ「ええ!?ゆかり先輩にワザを!?マズいよきりたん!!止めなきゃお姉さん犯罪者になっちゃう!!」
茜「…………」
慌てるウナと、言葉にはしないものの、ゆかりの身を案じる気持が僅かに隠しきれない茜。
だが……。
きりたん「………………。」
七歩、六歩…ゆかりに肉迫していく、ずんリアス。
ウナ「きりたんってば!!
んもう!!こうなったらウナが止めにーー!!」
五歩、四歩。鎌が振り上げられ、ドラゴンクローの発動に入る。
茜「…………ゆ、ゆかりさん…!」
三歩……
???「バアアアアアアアアァァァーー!!!」
空から、叫び声が聞こえた。
ずんリアス「ガアアアアアアーーー!!!!」
???「ッッッシャァアアアアアアアアアアーー!!!!!」
ズドン!!!!!
赤い、熱い何かがずんリアスに激突し、メリメリと抉ってその場に月の表面のようなクレーターが一瞬で出来上がる。
それはまるで小さな隕石のようで……
ウナ「な、何か降ってきた!!」
燃え盛る炎のようで……
茜「………ふぅ……そ、そうやね。何も無いわけ無い。ゆかりさんやもんな…」
ピンチの時に現れる正義の味方のよう。
きりたん「既視感みが、深い…」
メラメラと燃える足から強烈なブレイズキックを放ち。
ずんリアス「ガアッ!!!」
ずん子「……予想からは外れましたが、まあ良いでしょう。それでもこちらが有利です。」
???「バシャーモ!!!」
ホウエン御三家炎ポケモンの最終形態。
もうかポケモン。『バシャーモ』が舞い降りた。
なるべく格好良さが伝わるように書いたつもりですが、如何でしょうかね?
次回は超近接、ノーガードなバトルになるかもしれません。そろそろ熱いバトルがあっても良いよね。小細工ばっかじゃなくてさ
バシャーモとガブリアス。共に大好きなポケモンです。二足歩行、火力、スピード持ち。攻撃も補助もいける万能タイプ。強いかはプレイヤーの腕次第。
何処をとっても良い!
そんな二体が正面から激突する。
ゲームならガブリアスの方が有利ですかね。
だが、小説だ。