ポケモン×ボイスロイド ボイスポケット   作:SOD

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今回の話、流れが性急過ぎるような気もするしそうでないような気もしています。
なのでもしかしたら大幅な修正や加筆が入るかも知れません。話の大筋事態は変わらないのですが。

なので読み返したりした時に
『何か前と違くね?』
と思ったらそう言うことだと思って下さい。一応修正したら『しました』と入れますが。


それとアンケートの結果、毎日楽しく眺めさせて頂いています。

バトルの描写について感想で意見を貰えた時などはとても嬉しく思います。
挿絵についても、気が向いたら入れていこうと考えてます。

ラッキースケベとか王道にして必須だと思いませんか?



35 お前、その服脱げ

ゆかりが氷のドームに閉じ込められた頃。

 

 

マキ「なんで……どうしてマヒャドがずん子ちゃんの所にいるの?」

 

きりたん「……多分、ずん姉様のポケスキル【キズナむすび】だと思います。あれなら、ずん姉様は誰かのポケモンも操れます」

 

マキ「ポケスキル……でも何でずんちゃんがそんなことを…」

 

葵「マキ先輩……」

 

普段は自由にカントーを飛び回っていても、自分の仲間であるフリーザーのマヒャドが、ずん子のボールに入っていたことがショックで仕方ない。

 

 

茜「ハンバーグ、かえんほうしゃ!!」

 

 

マキ「え…」

 

みんなでマキを励ましている中、茜だけはずん子が生み出した氷のドームを溶かそうとハンバーグに指示をしていた。

 

ウナ「茜ちゃん、何してるの?」

 

茜「氷を溶かそうとしとるんよ。

周りをよく見てみて、ウナちゃん。全部凍ってる」

 

ウナ「たしかに、じめんの草も土も学園も氷柱張ってるけど……?」

 

茜「こんな所におったら、二人とも風邪ひいてまう。

特にゆかりさんは、あの格好やから、はよう出してあげんと死んでしまう。」

 

ウナ「死んじゃうって、ウナたちは無事だよ?」

 

茜「ハンバーグのおかけでウチらは風邪ひかんで済むように暖かくなっとる。けど、ハンバーグのかえんほうしゃでも溶けん氷の奥までハンバーグの熱が届いとるとは思えへんねん……このままやったら、ゆかりさんが……

やから!!」

 

ウナ「茜ちゃん…分かった!ウナたちも手伝うな!

出てきてしらすどん!かえんほうしゃ!!」

 

茜とウナがドームを溶かそうとしている様子を見て、きりたんと、少し遅れてマキも手伝い始めた。

 

きりたん「ユカリ、かえんほうしゃ!」

 

マキ「ブ、ブレイズ!かえんほうしゃ!!」

 

ハンバーグ、しらすどん、ユカリ、ブレイズの4体のかえんほうしゃが、フリーザーの作った氷を溶かし始める。それでも、まだ足りない。

 

茜「頑張ってハンバーグ!もう一息や!!」

 

ウナ「しらすどんファイトなー!!」

 

きりたん「ユカリ!!」

 

マキ「ブレイズ!!」

 

一息入れて、今度は一斉に一点集中--

 

 

茜・ウナ・きりたん・マキ「「「「かえんほうしゃ!!!!」」」」

 

 

ハンバーグ「ガアアアアアーーー!!!!」

 

しらすどん「ビッビイイイイーー!!!!」

 

ユカリ「ゴオオオオオオーーーー!!!!」

 

ブレイズ「リザアアアアアアーー!!!!」

 

 

ポケモン4体同時かえんほうしゃが、フリーザーの氷をかき消そうと一気に放射され--

 

 

 

ゆかり「おしっ、脱出!」

 

 

 

茜・ウナ・きりたん・マキ「あ……」

 

ハンバーグ・しらすどん・ユカリ・ブレイズ「!??」

 

 

ゆかり「熱っっっっ!?!?何だコレ!!?」

 

 

マキ・茜・ウナ「ごめんなさーい!!」

 

きりたん「あーごめんごめん」

 

 

茜の本気の心配を他所に、さっさと脱出してきたゆかりだった。

 

 

 

 

ゆかり「--焼き殺されるかと思ったんですが?」

 

ゆかりのいちゃもんー!

 

茜「あわあわあわあわ……ごめんなぁゆかりさん~!」

 

ウナ「茜ちゃん、あんなに心配してたのに。

ゆかりパイセンってばあっさり出てきたのな」

 

マキ「ま、まさかあんな形で脱出してくるなんて思わなくて……」

 

きりたん「どんだけ人間止めてるんですか?ゆかり」

 

 

バン!!

 

 

ウナ「うナっ!?」

 

茜「にゃっ!?」

 

葵「きゃあっ!?」

 

きりたん「うおっ!?」

 

マキ「っっ!?」

 

氷のドームが大爆発を起こし、中からゲッコウガが空高く飛び上がってくる。

 

 

ゲッコウガ「ゼェ……ゼェ…………--コウガッ……!!」

 

 

マキ「な、何が起きたの!?」

 

ゆかり「あんまりあの中で戦うのが不利過ぎるから、尻尾巻いたんですよ。

ただ、そのまま逃げるのも癪なんで、ついでにフリーザーに一撃入れてドームもぶっ壊しといたんですよ。」

 

 

茜「よ、4体同時のかえんほうしゃでも溶けなかった氷なのに……どうやって!?」

 

 

ゆかり「どうって…“ギガインパクト“で」

 

 

茜「む…無茶苦茶や……」

 

 

 

ゆかり「--無茶苦茶なのは、向こうかも知れませんがね」

 

ゆかりが氷のドームへ振り向くと同時に、破裂音と一緒に、闇色の波状の攻撃がドームを中心に周囲へ拡散した。

その攻撃は速く戦闘経験(レベル)の低いポケモン達は反応すら出来ず直撃してしまう。

 

ウナ「しらすどん!?」

 

茜「大丈夫か!?ゼリー!!ハンバーグ!!」

 

ウナのシビルドン、茜のスイクンとエンテイはダメージが大きく戦闘不能に。

 

ブレイズ「ガアッ!!!!」

 

ユカリ「ゴオオオオオオーー!!!!」

 

一方でベテランのマキのリザードンは翼を使い『エアスラッシュ』で相殺し、元ゆかりのポケモンであるきりたんのサイドンは頭部の角の『つのドリル』でなぎ払うが、どちらもダメージを殺しきれない。

 

 

 

ゆかり「…………ソレが、アンタがプライド安売りしてまで手に入れた最後の切り札ですか?ずんだ。」

 

 

唐突に現れた攻撃にもはや反応すらしなかったゆかりは、ドームを壊して現れたフリーザーに目をやる。

 

 

 

 

 

フリーザー「ーーーー!!!!」

 

 

 

 

 

そのフリーザーは、呪いに蝕まれたように黒く、血管の鼓動がハッキリ分かるほど浮き出ている。

 

 

 

ずん子「フフフ。閉じ込めて攻撃すれば、絶対に自分から距離を取ってくれると思ってましたよ、ゆかりちゃん。

どうですか?このフリーザー。ちょっとスロースタートなのが玉に瑕ですが、全体攻撃でも一撃で三体ひんしに持って行くほど強化されてるんですよ。

これで積んでないとか凄くないですか?」

 

 

ゆかり「プライド安売りした割にはショボいですね。」

 

 

ずん子「ええ~なぁんだ…褒めてくれるかと思ったのにぃ~ねえねえ褒めてよーゆかりちゃん~」

 

 

ゆかり「…………。」

 

ゆかりは攻撃に巻き込まれたポケモン達を見る。

 

シビルドン。でんきタイプ

エンテイ。ほのおタイプ

スイクン。みずタイプ

 

ゆかり「奴らを一撃で纏めてひんしに追い込める()()()。またワザは存在しませんね」

 

 

ずん子「でしょ!?でしょ!?凄いよね!?ねえねえ~褒めてよ。ゆかりちゃん~」

 

 

今までの情報を簡単に整理する。

●フリーザーはロケット団から受け取った。

●ずん子は訳の分からないボンテージにワザワザ着替えている。

●タイプ相性を無視した攻撃威力。

●禍々しく黒く変色したフリーザー。

 

ゆかり「………………ずんだ。」

 

 

ずん子「うんうん!!」

 

ゆかりはずん子に呼びかけて、ずん子は応える。

褒めて貰えると的外れな期待と共に。

 

●どういう訳か、さっきから余りにも情緒不安定なずん子。いや、もうこれは情緒と言うよりは幼児退行だろうか。

 

 

ゆかり「…………。」

 

 

●ロケット団幹部、そして、エスパータイプのエキスパート・ジムリーダーでもあるナツメが関わっている

 

この条件で1番辻褄が合う真実は……。

 

ゆかり「お前、その(ボンテージ)脱げ」

 

 

ずん子「はえっ!?///」

 

 

 

 




ここまで読んで頂いてありがとうございます。

実際の所如何でしたでしょうか?

グダ付くのが気になって少し地の文を減らしたりしたのですが、わかりにくかったりしませんか?
あるいは展開が急に早くなってたりしませんか?

ご意見お願いします。

ポケモンバトルに出血や打撲やら、リアルな描写を入れることで緊迫感を出したいと思っていますが、読んでみてどう思いましたか?

  • 緊迫感が出ている
  • かえってバトルに集中できない
  • その他(コメントで教えて下さい)

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