文字数少なめ、ストーリーも全く進まずと申し訳ありません。
ではどうぞ
『主様、起きてください。あの子との約束に遅れてしまいますよ。』
白に起こされ時計を見ると、今は8時20分だった。
家から海鳴臨海公園は走って30分近くかかってしまうので急いで準備を始めた。
「なんで、今日に限ってこんなに遅く起きるんだよ。」
そう、いつもはトレーニングのために6時くらいには目が覚めるのだが今日に限ってはなんでか起きることが出来なかった。
『それは主様が昨日の遅くまで起きていたからです。コーヒーなんて飲んで眠れなくなりますよって注意も致しましたのに』
「すまなかった。……これじゃあ朝飯は抜きだな。白、身体強化を少しばかり頼む。」
どたばたと慌ただしく着替えをしながら言う、
『わかりました。ちゃんとご家族に行ってきますは言うんですよ。』
「お前は俺のオカンか。」
階段を下りてリビングにいる母さんと父さんに行ってきますと言って家を出た。
「走るのは本当に疲れるからやなんだけどなぁ…」
『あの子、帰るときすごくうれしそうでしたよ?』
「わかってる。遅れるわけにはいかないからな、全力で行くぞ。」
そう言って走る、時には車を追い越したりしている。まあ、当然ながら透明化の魔法を使ってるから問題ないんだけどな。
――――――――着きました。
時計台の時計を見ると時刻は9時5分だった、俺は息を切らしながら昨日彼女と別れたベンチへと向かった。
金髪の少女は下を向いていた。
「すまん、少し遅くなった…。」
そう声をかけると彼女は顔を上げ少し微笑んで、
「大丈夫だよ、わがまま言って早く来たのは私だから。」
そう答えた。彼女の寂しそうな瞳が気になって昨日は俺らしくない行動をとったというのに、今日は俺が彼女に寂しい思いをさせてしまったかと思うと自分に腹が立った。
「本当に遅れてごめん。お詫びと言ったらあれだが飯でもおごらせてくれ。」
そういって、頭を下げた。
「本当に気にしてないから大丈夫だよ。だから、頭を上げて……えっと」
彼女が何か言おうとしているが続きが出てこない。俺は顔を上げ彼女の顔を見ると同時に彼女は、
「君の名前…私知らないや。」
「比企谷八幡だ。」
「はち…まん?」
そういって彼女は首をかしげる、こういう時は年相応の表情を見せてくれる。…でも、いきなりの名前呼びはビックリするからやめてほしい。
「―――ああ…、変な名前だけどな。」
一呼吸おいてそう言い肩をすくめて見せた。
「ううん、とってもいい名前だと思うよ。私の名前はフェイト、よろしくね八幡。」
彼女は頭を振ってそう言って手を差し出してきた。。この名前を変と言わずにいい名前と言ってくれたのはフェイトで3人目だった。いい名前じゃなくて「面白い名前じゃない。」って言ったやつもいたけれど…。
俺は彼女から差し出された手を握る。
「よろしく、フェイト。」
「うん、それじゃあ最初はどこを案内してくれるの?」
握手を交わすとフェイトはそう聞いてきた。
「そうだな…まずは「ぐうううう」……すまん。」
「ふふふ、いいよ。まずはご飯食べに行こうか。」
俺の腹の激しい自己主張に一瞬驚いたフェイトだったが、すぐに笑ってご飯にしようと歩き出した。
「じゃあ、八幡のおすすめのお店に行きたいな。」
「わかった。少し歩くけどよく行く喫茶店があるんだ。」
俺はフェイトの横に並び俺の良く行く喫茶店「翠屋」へと向かった。――――
―――――フェイトside――――――
今日は午前中に昨日会った男の子に街の案内をしてもらう予定だ。
私は、約束の時間の9時よりも少し前に約束の場所のベンチに座っていた。
座っている間はいろんなことを考えた。あの人はどうして私のことを気にかけてくれるのか今日聞いてみようだとかどんなものが好きなんだろうとか…他にも色々。家族のこと以外でこんなに考えたことはあっただろうか…。
ふと気が付くと公園の時計は9時を指していた。
…なぜだか不安になった。ただ私は楽しいことなんてしてはいけないんじゃないかと考えてしまい俯いてしまう。
「すまん、少し遅くなった。」
声がかけられる。昨日も聞いた少し低めだけどすごく安心する声。
私が顔を上げると昨日の彼が額から汗を流し、息を切らしていた。私はさっきまでの暗い気持ちを隠して微笑んで「大丈夫」と伝えた。
「本当に遅れてごめん、お詫びと言ったらあれだが飯でもおごらせてくれ」
彼は頭を下げてそう言った。本当に人のことを良く見ているんだと思う。きっと私のこともわかってしまったんだろう。
だけど、私がわがままを言って彼を謝らせてしまうのは申し訳ないと思った。
「本当に気にしてないから大丈夫だよ、頭を上げて…」
名前を呼ぼうとして詰まってしまう。
(そういえば彼のこと何も知らないな。名前も…)
「そういえば、君の名前知らないや…」
「比企谷八幡だ。」
彼はこちらを見てそう言った。その名前の響きを確かめるように口にする。
「はち…まん?」
「―――おう、変な名前だろ。」
と彼は肩をすくめた。きっとあまりいいふうに言われたことがないのかもしれない。
「ううん、とってもいい名前だと思うよ。私の名前はフェイト、よろしくね八幡。」
そう言って、手を出した。本で読んだことがあるだけだからあまり詳しくないけれど、これからも彼とは仲良くしたいから握手を求めた。
「よろしくな、フェイト。」
彼は少し躊躇したように見えたけどちゃん握手に応じてくれた。
どこへ行こうか、八幡に聞くと彼のお腹が大きな音でなったからご飯を食べることになった。
大きな音に驚いてしまったけれど、大人びて見えていた彼が恥ずかしそうにするものだから少し笑ってしまった。
彼と並んでお店まで歩いて行く間私は少し考えた。
―――――母さんともこんな風に楽しく過ごせるようになるかな?と
どうもゲルです。
申し訳ありません、一日分書くぞーと思ってましたが無理でしたので分けて書くことにしました。
あと、書き方をちょっと変えてみたのですがどうでしょうか?
読みやすくなってればいいなあ…
ご感想ご意見ご希望ご質問お待ちしております。
補足ですが八幡は翠屋の常連ではありますが翠屋が高町家経営とは知らないです。
ではさらば。