プロローグ (リーファ視点)
こんなことになることがわかっていたら、行く前にちゃんとあいさつしてたのに。声を聞いていたのに。動いているお兄ちゃんの姿を、ちゃんと見ていたのに。
(早く会いたいよ、お兄ちゃん)
お兄ちゃんが病院のベッドに寝かられているのを見て、寂しくなり、泣いたりしたこともあった。
お兄ちゃんをこんなふうにした、茅場晶彦を恨んだこともあった。
普段から、お兄ちゃんと話しをしていなかったことを後悔したりした。
それから約1ヶ月後、あの時から今まで、どうすればお兄ちゃんが戻ってくるか、たくさん考えた。
何もせず、ただ待っている
もちろん、その選択肢もあった。けど、いつ死んでしまうかわからない世界で、いつ帰ってくるかもわからない、それなのに待っているなんてこと、私には出来ない。
それから1つ、お兄ちゃんに会える方法を思いついた。それは、私もお兄ちゃんがいる、あの世界へ行けばいい。
それから、すぐに準備を始めた。ナーヴギアとソフトはログインしてなかった友達から貰った。
それから、お兄ちゃんのところへ行くことをお母さんに話した。すごく叱られる。そう思っていたけど、
「本当に行くの?」
「うん」
「後悔しない?」
「うん」
「そう。わかった」
それから、
「生きて帰ってきてね」
こう言われた。
そしてこの日の夜、お母さんから、私とお兄ちゃんが血の繋がりがないことを告げられた。
最初は信じられなかったけど、お兄ちゃんが剣道をやめた時くらいから、私から距離を置こうとしていたことに気づいていたから、納得することができた。
1ヶ月前の後悔が消えたわけではない。だけど今は、お兄ちゃんに会うことができるという希望もある。
お兄ちゃんを奪った、あのデスゲーム
Sword Art Online《ソードアートオンライン》
この世界に飛び込む覚悟を決めて、用意したナーヴギアを被った。
(すぐ行くよ、待っててねお兄ちゃん)
それから一言、
「リンク・スタート!!」
こうして私は、デスゲームへ飛び込んで行った。
~20分後 アインクラッド内~
何このキャラクター設定?って言うの、なんかいっぱいやることあってよくわかんないし時間かかるし、そしてお兄ちゃんいないし。
そんなこんなで、めにゅー?って言うのを色々いじってみたり、βテスターって人が作った、初心者向けのガイドブックみたいなのを、貰って読んでみたりしてたら、周りが騒がしくなっているのに気づいた。
「すいません、この辺で何かあるんですか?」
近くにいた人?大丈夫だ。さっきのガイドブックに、アイコンって言うのが緑の人はプレイヤーって書いてあったから。とりあえずその人に聞いてみた。
「あぁ、どうやら第1層のボス攻略会議があるらしいぞ」
「へー。あっ、どうもありがとうございます」
とりあえず、自分には関係ないことだけはわかったから、私はその場から離れていった。
キリト「一応俺、主人公なんだけど、一言も発してないような…」
リーファ「大丈夫だよ、お兄t、キリトくん。サブタイトルがリーファ視点って書いてあるから、次はキリトくんだよ。きっと…」
キリト「そうだといいな。ん?なんか作者が紙を取り出し始めたぞ、これ読めってことか?」
リーファ「そうみたいだね。それじゃあ、せーの」
キリト&リーファ「誤字、脱字や感想などがあったらどんどん送って下さい。よろしくお願いします」