アカメが斬る!第三勢力   作:マスターM

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同盟成立

スザクが安寧道を傘下に加えた数日、長く滞在したキョロクを離れる事にした。チェルシーは昨日の内にナイトレイドに合流した。

先にスザクはブラートとスサノオをエアマンタに乗せナイトレイドアジトに向かった。後からアカメ達はフリーウイングアジトに向かった。

 

「そうそう俺の事は直接説明するから、ナジェンダ元将軍達には言わないでくれよ?」

スザクはエアマンタの上でブラートとスサノオに言った。

 

「分かった」

 

「うむ」

2人とも頷いたのを確認するとスザクはブラートにフリーウイングのアジトを示した紙を渡した。

 

「取り敢えずアジトの近くまで送るから、その後その紙に記されている所に来てくれ。我がフリーウイングのアジトだ」

 

「いつ行けばいいんだ?」

 

「今日の深夜。闇に紛れて来い」

 

「分かった」

スザクはエアマンタを糸の結界に触れないようにし、ブラートとスサノオを降ろした後フリーウイングのアジトに向かった。

 

 

 

 

ナイトレイドアジト

 

ナイトレイドは今後の方針を話し合っていた。

 

「暫くは活動を控える。キョロクでブラートとスサノオを失ったのは大きい損害だ」

 

「アニキ・・・スーさん・・・」

 

「呼んだかタツミ?」

 

「へ?」

全員声がした方を向くとブラートとスサノオが立ってた。

 

「アニキ!!?」

 

「スサノオ!!?」

全員が驚きブラートとスサノオに詰め寄った。

 

「あ、アニキだよね!?生きてるよね!?」

 

「おう。足があるだろまだ死んでねぇーよ」

 

「ホントだ足がある。って右足があるー!!?どうなってのアニキ!!??」

 

「それを今から報告するんだよ」

そう言いブラートはナジェンダの方を向いた。

 

「ブラート、スサノオよく無事だった。あの後なにが起きたか教えてくれ」

 

「簡潔に言えば骸に助けられた」

 

「骸か・・・奴には借りが沢山出来たな」

 

「それとボスこれを」

ブラートはナジェンダにスザクから渡された紙を渡した。

 

「これは?」

 

「フリーウイングのアジトを示した物だ。今日の深夜に来てくれと言ってた。どうする?」

 

「・・・・・・」

ナジェンダは暫く考え全員の顔を見た。

 

「皆どう思う」

 

「罠じゃないの?私達を始末するための」

マインは罠だと言った。

 

「だったら何故ブラート達を助けた?私達を始末するなら、助ける筈無いだろ?」

 

「私もレオーネと同じです」

 

「俺もそう思うぜマインちゃん」

 

「俺も」

マイン以外がその可能性を否定した。

 

「ブラート奴はお前達に危害を加えたか?」

 

「いいや。むしろ逆で俺の足を治してくれた」

 

「その足は誰が治した?」

 

「骸だ。奴は生まれながらにして治癒の力を持っているみたいなんだ。死以外なら治せると言ってた。俺は骸のこと信じても良いと思う」

 

「・・・分かった。深夜にフリーウイングのアジトに全員で向かう。それまで休んでいろ」

ナジェンダの言葉に全員が頷き解散となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

深夜フリーウイングアジト前

 

「全員準備はいいな?」

ナジェンダが確認すると全員が頷き、扉を叩いた。

 

ギィイイイイ

 

「ナイトレイドの皆様ですね?ご主人様は奥でお待ちです。私について来て下さい」

ルナとファルが左右の扉を開け、エアが入口の真ん中に立ち礼をしてからナジェンダ達を案内した。扉を閉めたルナとファルはナイトレイドの後ろを歩いている。

 

「こちらにご主人様と皆様がいらっしゃいます。準備はよろしいでしょうか?」

 

「ああ。開けてくれ」

 

「畏まりました」コンコン

 

「ナイトレイドの皆様をお連れしました」

 

「入ってくれ」

 

「はい。失礼します」

エアがドアを開け、先に入るとドアの持ち手を持ちながら横に待機した。

部屋にはスザク、アカメ達を筆頭にヌマ、メラ達がいた。イエヤス、サヨ、ドクター、スズカ、メズは別室で待機している。

 

「よく来てくれた。ナイトレイドの諸君」

 

「キョロクでは世話になった。お前のおかげでブラートとスサノオを失わずに済んだ。その事について礼を言わしてくれ。ありがとう」

 

「俺も打算で動いただけだ、まぁ掛けてくれ」

スザクは自分の対面のソファーにナジェンダに座るように促した。ナジェンダがソファーに座りその後ろにブラート達が並んだ。

 

「早速だが私達を呼んだ理由は?」

 

「それは俺達フリーウイングと同盟を結ばないかの提案をするためだ」

 

「「「!!?」」」

スザクの提案にナジェンダ達が驚いた。

 

「俺は革命軍を信じてないが、アンタ達ナイトレイドは信用できると思ったから提案したんだ。先に言っておくがこの場で決断してほしい」

 

「・・・私の言葉が革命軍の総意という事か」

 

「そうだ。アジトの場所がバレたんだ。保留のままにされて襲われたらひとたまりもないからな」

 

「分かった。それで私達にどんなメリットがある?」

 

「まずはこれを渡そう」

スザクがアカメに目配せをするとアカメは頷き手に持っていた鎌をナジェンダの前に置いた。

 

「奇奇怪怪 アダユス。安寧道の信者が持っていた物だ。これを革命軍に渡そう。後これから手に入る帝具は出来るだけ革命軍に渡そう」

 

「・・・見返りはなんだ?」

 

「俺達フリーウイングの人事に口を出さない事だ」

 

「どう言う事だ?」

 

「まぁ言えばウチに所属奴を批判しない事だ。俺達のスパイは帝国だけではなく革命軍にもいる。今回同盟が結ばれればウチのスパイ達は革命軍から撤退させる。その時批判するなという事だ」

 

「・・・分かった。約束しよう」

 

「じゃあ同盟成立って事でいいか?」

 

「ああ、そう思っていい」

 

「ならヨロシク」

 

「ああ」

スザクとナジェンダが握手した事でフリーウイングと革命軍の同盟が成立した。

 

「それじゃ早速戻すか。戻ってこい」

 

「は~い」

戻れと言われチェルシーがスザクの隣に移動した。

 

「チェルシー!?どう言う事だ!!」

 

「ごめんねボス、皆。私は最初から骸の仲間なの」

チェルシーの言葉で全員が驚いた。

 

「そう言う事か。だから人事に口出すなと」

 

「そうだ。同盟を組むんだ俺も正体を明かそう」

そう言い仮面を取った。それを見て一番に反応したのはタツミだった。

 

「スザクさん!!そんな帝具は一人一つなんじゃ!!」

 

「タツミどう言う事だ?」

 

「俺は帝具を2つ持っているんだ。1つは知っていると思うが、思考創造 アイキャップだ。そして2つ目が業火神獣 朱雀これは炎を操る事が出来る。まぁエスデスの氷と真逆だな」

 

「成程。対エスデスという事か。それがお前達の切り札か」

 

「ああ。より確実に勝つ為の同盟だ」

 

「分かった。チェルシーの事は残念だが、エスデスの対策が出来ただけまだましか」

 

「それと残りのメンバーも紹介しょう」

 

「ここにいる者達だけではなかったのか?」

 

「ああ。入って来い」

スザクに呼ばれ横の部屋に待機していたイエヤス達が入って来た。

 

「イエヤス!サヨ!」

 

「Drスタイリッシュだと!?」

 

「それにあの2人って羅刹四鬼じゃない!?」

 

「骸説明しろ」

 

「説明も何もここにいるんだフリーウイングの仲間だ。言った筈だ人事に口出すなと。安心しろ帝国にはバレていない」

 

「・・・分かった」

 

「まぁこれからヨロシク」

そう言いスザクは改めて自己紹介をしアカメ達も自己紹介と帝具と臣具を言った


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