フリーウイングside
「そろそろ本格的に動くぞ」
「遂にこの時が来たのね」
「今まで色んな事があったな」
スザクがそう言えばコルネリアとガイが続いた
「俺達フリーウイングは陰で良識派を護衛し大臣の魔の手から守る。同時に帝都の腐った者達も一掃する。それと今は革命軍には手を出すな。今は少しでも大臣に対抗する組織が欲しい。
次に東の安寧道が近々武装蜂起、つまり宗教反乱を起こすかもしれない」
最後の言葉に全員反応した
「遂に東も・・・」
「確か教主は血を流す事には反対だったんじゃ・・・」
「そうも言っていられない状況まで追い込まれたという事だ」
タエコ、ツクシ、ナハシュがスザクの言葉を聞いて呟いた
「教主とは話す必要があるが今はまだその時ではない。近々俺は東に行き教主に接触しようと思う」
「スザクさん一人で行くのですか?」
「サヨの言うと通り一人で行く方が行動しやすいからな。まぁ東の事は置いておいて最後にナイトレイドについてだ」
「確かにこの先腐敗貴族達を狙っていたら、何時か鉢合わせするかも知れない」
「お姉ちゃんの言う通りもしナイトレイドと遭遇したらどうするの?」
「今、ナイトレイドと戦うのは得策ではない。ナイトレイドと遭遇した時は全力で逃げろ。いいな?」
『はい!』
スザクの言葉に全員返事をした
「それと、もしナイトレイドが帝具使いの敵と交戦して不利だったら助けろ。今この帝都にはナイトレイドの力がいるからな」
『了解!』
「今晩から交代で帝都を回りもしナイトレイドが交戦していれば決着が着くまで見守り、ピンチなら助けろ。今晩は俺とガイで回り、次回以降帝具を持っている、俺、アカメ、クロメ、ナタラと誰か1人2人で回る。全員気を引き締めて任務にあたれ」
『了解!』
フリーウイングsideout
帝国side
謁見の間に皇帝と大臣、文官達が集まっていた。兵士の報告で、ナカキド将軍とヘミ将軍が離反し反乱軍に合流したと報告があった。
大臣が遠くの反乱軍より身近な賊の討伐の為にエスデスを帝都に呼び戻すと言い解散となった
帝国sideout
ナイトレイドside
フリーウイングと帝国が会議をしたその晩、ナイトレイドは二手に別れて標的を狙った。ついこないだナイトレイドに所属したタツミは、表ではマッサージ屋の顔を持つレオーネと共に薬の販売元を潰した。
もう一組マインとシェーレは目標を片付けアジトに戻ろうとしていたが、帝具使いの帝都警備隊員、セリュー・ユビキタスとセリューの帝具、魔獣変化 ヘカトンケイルのコロと戦闘に入った
ナイトレイドsideout
「ガイあれを見てみろ」
現在スザクとガイはマイン達が交戦している時計台の上にいた
「あれってシェーレ!それにあのピンクの女の武器ってナジェンダ元将軍が使っていた帝具、浪漫砲台 パンプキン!?」
「あの警備隊の帝具は生物型のようだな」
「どうするんだ?リーダー。2体1ならナイトレイドが勝つんじゃないか?」
「まぁ普通ならな」
「何かあるのか?」
「帝具には奥の手があるだろ?」
「ああ」
「その効果と使い道でいくらでも不利な状況を覆せるぞ」
ピィィィィィ
「援軍を呼んだか」
スザクとガイが話していると笛がなり援軍を呼んだことがわかった
「ガイ地面に潜ってナイトレイドの逃げ道を作っておけ」
「負けるのか?」
「恐らくな。ここで死んでもらっては予定が狂う。少し姿を出すのは早いがエスデスと交戦した以上バレるのは時間の問題だからな・・・それと仮面を付けておけよ?」
「分かってるよ」
と言い地面に潜った
「コロの奥の手が発動したら動くか」
スザクはそう言い仮面を被った
「コロ狂化(奥の手)!!」
「ギョアアアアアアアアアアアア!!!!」
セリューの指示を受けたコロは赤くなり咆哮をあげた。あまりの音量にマインとシェーレは耳を塞ぎその隙にマインはコロに捕まり左手が折れた、しかしシェーレがコロの腕をエクスタスで切りマインを救った。
だが安心したのは束の間シェーレの体を銃弾が貫通した。撃ったのはセリューだった
「正 義 執 行」
セリューは口の小型拳銃でシェーレを撃ったのだ
シェーレは撃たれエクスタスを落としてしまい、体が動かず、横から口を開けてくるコロに食われると思い目を閉じた
しかし来た痛みは食われた痛みではなく地面に倒れた痛みだった。シェーレが目を開けてみると黒髪の仮面をつけた人物が立っていた
スザクはコロの奥の手が発動して動いた
「今はまだシェーレをやらせるわけにはいけない。六王銃!!」
六王銃でコロを吹き飛ばした。突然の事に三人とも驚いた
「あ、アンタ何者よ・・・」
マインが一番最初にスザクに聞いた
「俺は第三勢力フリーウイング、リーダー骸。今日の所はお前達を逃がしに来た」
と言いシェーレにクレイジーダイヤモンドを使い痺れを治した
「痺れが無くなった!?」
シェーレは痺れが無くなったことに驚いた
「いたぞ!」
「交戦している!!」
「応援をもっと呼べ!!」
スザクがシェーレを治している時に警備隊が到着した
「逃げ道を作ってやる、悪いがエクスタスは置いて逃げな」
「でもどうやって!?」
「やれ」
とスザクが言うと森に向かって土の壁が出来た。そしてガイが出てきた
「これでいいのかリーダー?」
「上出来だ。さ、早く行きなここは俺達が食い止めておいてやるから」
「貴方達は一体なんの目的で私達を助けてくれるのですか?」
シェーレはスザクに質問する
「簡単な事だ。今の帝国にはナイトレイドの力がいるからだ。もういいだろ?」
「・・・行くわよシェーレ」
「はいマイン。骸さんありがとうございました」
2人はガイが作った道を走り逃げた
「さて俺達も帰るぞ。剃」
スザクはガイを抱え剃で逃げた
「ナイトレイド、そして骸。お前達は必ず私が殺す!!」
セリューは改めて心に誓った