アカメが斬る!第三勢力   作:マスターM

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VS三獣士

元大臣のチョウリは帝都近郊の村を進んでいた

 

馬車の中でチョウリは呟いた

 

「この村もまたひどいな・・・民あっての国だと言うのに」

 

「そんな民を憂い、毒蛇の巣である帝都へ戻る父上は立派だと思います」

そう言うのはチョウリの娘のスピアだ。彼女は皇拳寺で槍の免許皆伝の腕前を持つ

 

「命欲しさに隠居してる場合では無いからな国が滅ぶ。ワシはあの大臣ととことん戦うぞ!」

 

「父上の身は私が守ります!」

 

「いい娘に育ったのう。勇ましすぎて嫁の貰い手がないのが玉に瑕か・・・」

 

「そ、それは関係ないでしょう!それに槍が少し使えるだけで私だっていい人が居ればすぐに結婚できると思うのですが・・・」

 

「・・・すまん」

スピアの言葉を聞いてチョウリは謝った

 

暫く進むと3人組の男が道の真ん中に立っていた。スピアは賊だと思い槍を構えた

 

「今までと同じように蹴散らす!油断するな!」

 

 

 

「ダイダラ」

 

「おう」

 

リヴァの言葉にダイダラは頷き自身の帝具、二挺大斧 ベルヴァークを構えた

 

「行くぞっ!」

スピア号令の下兵士達はダイダラに突撃にかかった

 

ダイダラはベルヴァークで兵士を切ろうとした。本来なら全滅の運命だがイレギュラー出来事が起こった

 

「全く相手が少数だからといってただ突撃するだけではダメだ」

と言いスザクはアイキャップで作った剣でダイダラのベルヴァークを受け止めた

 

「何だお前は!」

 

「貴方は一体誰ですか?」

 

突然謎の人物が現れダイダラとスピアが聞いた

 

「女性達の方は初めてだが、お前達三獣士とは一回会っているぞ?」

 

「何!?」

スザクの言葉にリヴァが驚いた声をあげた

 

「そっかあの時はこの仮面をしていたからな」と言い仮面を出した

 

「その仮面!お前まさか骸!?」

仮面をみたニャウはスザクが骸だと理解した

 

「顔を見せた意味は分かるな?」

 

「・・・私達をここで始末するつもりだろ?」

スザクの問いかけにリヴァが答えた

 

「そうだ」

 

「は!俺達三人をお前一人で相手するつもりか!」

 

「いや三対三だ」

ダイダラの言葉にスザクはこう答え後ろからアカメとクロメが現れた

 

「帝具使いか」

 

「ああ、俺達がお前達の帝具を頂く」

 

「させると思うか?」

 

6人共武器を構えた

 

「貴方方はチョウリ殿の傍でチョウリ殿の護衛を」

スザクはスピアと兵士達に言った

 

「・・・分かりました。ご武運を」

スピアは自分達では勝てないと思いスザクの言葉に従ってチョウリの護衛に回った

 

「さて、アカメはダイダラ。クロメはニャウを片付けろリヴァは俺が相手をする」

 

「うん」

 

「わかった」

 

「さあ、始めよう」

スザクの言葉で6人全員が動いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クロメVSニャウ

 

 

「行けお人形さん」

クロメは骸人形、ドーヤ、ウォール、エイプマンの三体を出した

 

「くっ死人にスクリームの演奏は聞かない、本体を狙おうにも狙えない」

 

ニャウの帝具、軍楽夢想 スクリーム笛の帝具で数十種類の感情が操れる。しかし骸人形には効果がないようでニャウは焦っていた

 

「こうなったら奥の手 鬼人招来」

ニャウは奥の手で自身の肉体強化した

 

「ふうぅっ、この姿になるのは久しぶりだなぁ」

 

「ごつくなった・・・」

 

ニャウは凄まじい腕力でエイプマンを投げ飛ばしドーヤの銃弾をスクリームで弾きクロメに接近した。ドーヤはクロメに当たると思い攻撃が出来なくなった。クロメの前にウォールが立ち塞がったがエイプマンと同様に投げ飛ばした。そしてクロメの頭を狙ってスクリームを振り下ろした

 

ガッキン!クロメは八房で受け止めた

 

「中々やるね、コレクションに欲しくなった」

 

クロメがニャウの攻撃を受け止めていると、エイプマンとウォールがニャウに襲い掛かった。ニャウはクロメから距離を置いた。その隙にクロメは新たな骸人形を出した

 

「出て来てデスタグール!」

なんと超級危険種のデスタグールを出してきた

 

「な!?デスタグール!!超級危険種も操るなんてどんな精神もっているんだよ!!」

 

ニャウはデスタグール、エイプマン、ウォール、ドーヤの四体の骸人形の前に力尽き奥の手が切れた

 

「それじゃ」

と言いクロメは八房ニャウの心臓に突き刺しニャウを骸人形に変えた

 

「リーダーとお姉ちゃんは大丈夫かな?まぁ2人なら大丈夫か私はチョウリさんの護衛に回ろっと」

 

 

クロメVSニャウはクロメの勝利

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アカメVSダイダラ

 

「お前を倒せばかなりの経験値が手に入るぜ!!」

 

「葬る」

 

「おら!」

ダイダラはベルヴァークを分離しアカメに向けて投げた

 

「くっ!」

アカメは避けきれず腹に掠った

 

(掠ったかしかし致命傷ではない一気に決める!)

 

アカメはダイダラ向かって走り出す、斧はアカメを追跡する。そしてダイダラは必勝形態に待ち構えた

 

もう少しでダイダラの距離に入ろうとしてアカメが動いた

 

「剃」

 

「な!?消えた!!?」

 

「後ろだ」

アカメは剃を使いダイダラの後ろに回り込んだ

 

「なー」

 

「葬る」

村雨の一閃がダイダラの首を捕らえダイダラは死んだ

 

「ふう、リーダーに教えてもらっといて良かった」

 

アカメVSダイダラはアカメの勝利

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スザクVSリヴァ

 

「さてサッサと終わらせるか」

 

「任務は何が何でも完遂する。エスデス様から授かったこの帝具でな」

リヴァの帝具、水龍憑依 ブラックマリン。触れた事のある液体を自在に操る能力を持つ。幸い川があるのでリヴァの帝具が使える

 

「食らえ水塊弾!!」

リヴァは先端が尖った水の塊を飛ばした

 

「嵐脚」

しかしスザクは嵐脚で全て撃ち落とした

 

「その技はエスデス様の氷を切った奴だな、ならこれはどうだ!深淵の蛇!!」

リヴァは蛇の形をした大量の水でスザクを押しつぶそうとした

 

「六王銃」

スザクは六王銃を使い水とリヴァを吹き飛ばした

 

「ぐっ、こうなれば!」

リヴァは立ち上がり注射器を取り出し腕にさした

 

「ドーピングか」

 

「そうだお前を倒す!」と言いリヴァは剣を握りスザクに切りかかった。スザクも剣を握りリヴァを迎え撃った

 

 

2人は数合打ち合ったが一瞬の隙でスザクがリヴァの腹を切った

 

「奥の手 血刀殺!!」

リヴァは自分の血液を操りスザクに刺そうとした

 

「鉄塊武装色硬化」

しかし硬化したスザクの体に刺さらずドーピングで混ぜた猛毒を打ち込めなかった

 

「私の命がけの血刀殺を防ぐとは若者、お前の名を教えてくれ」

 

「・・・スザクだ」

 

「スザクか、先に・・・逝っている・・・ぞ・・・」

と言いリヴァは息を引き取った

 

「さらばだリヴァ。出来るなら仲間に欲しかったよ」

と言いスザクはブラックマリンを回収した

 

 

 

 

スザクVSリヴァはスザクの勝利

この帝具戦フリーウイングの勝利

 

 

スザクがチョウリの元に戻るとアカメとクロメが待っていた

 

「「お帰りリーダー」」

 

「ただいまアカメ、クロメ帝具は?」

 

「私はお人形にしたよ」

 

「私のはここに」

 

「二人とも良くやった!アカメ攻撃が掠ったのか?治すから来い」

 

「うん」

アカメはスザクに近づきクレイジーダイヤモンドで治して貰った

 

(お姉ちゃんいいな~リーダーに触ってもらって・・・)

クロメはアカメに少し焼きもちを焼いていた

 

「さてチョウリ殿は無事ですか?」

 

スザクの姿が見えチョウリとスピアは馬車から降りていた

 

「ああおかげで助かった礼を言う」

 

「貴方のおかげで誰も死なずに済みましたありがとうございます」

チョウリに続きスピアも兵士達もスザク達に礼を言った

 

「所で君達は反乱軍の者達かね?」

 

「いいえ。俺達は第三勢力フリーウイングです。俺はリーダーのスザクと言います。俺の右側に居るのがアカメ、左側に居るのがクロメです」

チョウリの言葉を否定し自分達の所属を言い自分とアカメとクロメを紹介した。アカメとクロメはスザクに名を呼ばれて頭を下げた

 

「・・・スザクさん///」

スピアはスザクの名を呟いたその顔は少し赤くなっていた

 

「ほう、君があのフリーウイングのリーダーか」

 

「俺達の事を知っていたのですか?」

 

「勿論だ。あのエスデス将軍に傷を負わす者は早々いないからな。君はなぜ私を助けた?」

 

「チョウリ殿は真に民を思う人です。そんな人材は今の帝都では必要なので助けに来ました。俺達フリーウイングは陰から良識派を大臣から守り内外から帝国を変える為に動いています。今良識派にはチョウリ殿の力が必要です。帝都に入ればブドー大将軍が守ってくれると思うのですが、外に出る時は俺達が守るつもりです」

 

「そう言う事か。ではこれから外に出る時は警護を頼む」

 

「はっ!俺達の命を懸けてお守りいたします」

 

「頼んだぞ」

 

「あ、あの私チョウリの娘のスピアと言います。スザクさんの所にあの北の勇者ヌマ・セイカが居るって本当ですか!?」

 

「ああ、いるぞ」

 

「!父上!!私もスザクさんと共に行ってもいいですか?」

 

チョウリはスピアがヌマに会いたいのではなくスザクに惚れた事に気づいた

 

「いいぞ(スザク君を落とせるように頑張るんじゃぞ)」

 

「は、はい///。スザクさん、不束者ですがこれからよろしくお願いします」と言い頭を下げた

 

「ああ、ヨロシクな」と言い手をだし2人は握手した

 

 

 

こうしてチョウリは無事帝都に入り、スピアはフリーウイングに入る事になった


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