超次元GAME Neptune with EX-AID 〜What is your name? 〜   作:星ノ瀬 竜牙

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これでGW中の投稿は終了です。
これからもしばらくは忙しいので
まだまだゆっくり更新になりますが申し訳ない……。

それと少し前から後書きにちょっとした補足説明なども付け足している話がありますので見直していただけると幸いです。


無事Return!これから行う事を整理しよう

「ラステイションよ、わたしはかえってきたどー!」

 

「恥ずかしいから……突然街中で叫ばないでくれる?」

 

「そうだそうだ、タダでさえ1回やらかしてんのにまた目立つのごめんだぞ……俺」

 

そんなわけで、道中何事もなく

ネプテューヌ一行はラステイションに帰ってきたのであった。

 

「いやー、ちょっと出かけてただけなのに、なんか懐かしさ感じちゃってさ

まぁ、リアルでは二週間経ってるからおかしな話じゃないんだけどねー!」

 

「メタいわ!?リアルの話すんなし!?

てか作者が新生活で色々大変なんだから仕方ないだろ!?」

 

唐突にメタ空間に入るネプテューヌにツッコミを入れるエムであった。

作者のリアル事情を暴露するのも困ったものである。

 

「あ、そうだ。ノワールはさ、なんか思い出せた?この街に見覚えとかない?」

 

「べ、別に、何モ思イ出セナイワ」

 

(綺麗な棒読みでいっそ清々しいな……)

 

ネプテューヌの質問に上擦った声で答えるノワール。

清々しいほどの棒読みと動揺でいっそ開き直れば良いのに。とエムは苦笑いするのであった。

 

「そっかぁ。さっきのダンジョンからも近いし、

この街の人かと思ったんだけど違ったみたいだね」

 

ネプテューヌは少し残念そうに言う。

こういった他人の事を自分の事の様に心配するところがネプテューヌの良い所である。

のだが、今回は完全に騙されているのでなんというか残念に見えてしまう。

 

(ネプテューヌェ……良い所全面に出してるシーンだけど……

騙されてるから……完全におバカっぷりを見せちゃってるだけだぞ……)

 

ネプテューヌの様子を見て色々と複雑そうな表情を浮かべるエムなのであった。

 

「そういえば、あなた達も記憶喪失らしいけど、あなた達の方はどうなの?」

 

ノワールはふと思い出したようにネプテューヌとエムに質問する。

 

それを聞いたネプテューヌとエムは互いに顔を見合わせ、苦笑する。

 

「いやー……それが……」

 

「俺達もさっぱりなんだ、ただ……プラネテューヌをなんか懐かしく感じた(・・・・・・・)から

もしかするとプラネテューヌの住人だったのかな。って俺は思ってる」

 

「え!?そうなの!?わたしってプラネテューヌの住人だったの!?」

 

「いや、あくまで俺であってネプテューヌ、お前じゃないぞ?

他人の記憶の事を俺が分かるわけねぇだろうに

(まぁ……あの予想が正しかったら……

ネプテューヌは十中八九、そういう存在なんだろうがな)」

 

エムの予想に驚くネプテューヌ。

だが、ネプテューヌではなくエム自身の予想であるので

ネプテューヌが何処の国の住人なのかはいっさい分かっていない。

ただし、エムは己の考えが正しければ、

ネプテューヌがいったいどういう存在なのか。ということは確信に至るようだ。

 

「そっかぁ、そうだよねー。

あ、そうだ!ノワール!試しに二人で一緒に何かに頭をぶつけてみようよ!

わたしは豆腐の角で、ノワールはタンスの角とか!」

 

「いやよ!なんであなたが豆腐で私がタンスなのよ!?」

 

ネプテューヌの意見にノワールはツッコミを入れる。

ノワールのぶつける角が明らかに記憶を取り戻すより、死ぬ可能性の方が高い角なのである。

これには流石に文句の一つも言いたくなるだろう。

 

「ほら、わたしの頭ってとってもデリケートな感じでしょ?

それに比べてノワールのは石頭っぽいっていうかさー」

 

ネプテューヌのその言葉を聞いたノワールは青筋を額に浮かべ笑う

 

「……なら、私があなたをカチンコチンに凍った豆腐の角で殴ってあげましょうか?」

 

「ねぷっ!?や、やだなぁ、ノワール。ただの冗談なのに目がマジだよ、目が」

 

ただし、ネプテューヌの言う通り、目がマジだった。笑っていなかった。

 

「絹ごし?それとも木綿?最後くらいあなたの好きな豆腐を選ばせてあげるわよ」

 

「いやいや、食べ物を鈍器にしちゃ駄目だってば、ノワール!

黙ってないであいちゃんもこんぱもエム君も助けてよー!」

 

ノワールの言葉に冷や汗をかきながら

ネプテューヌはアイエフとコンパとエムに助けを求めるのであった。

 

「ねぷねぷ、さっそくノワールさんと仲良しですね」

 

「それにしても、豆腐豆腐連呼されるとお腹が減ってくるわね」

 

「それなー……泰山の真っ赤な激辛麻婆豆腐食いたくなってきたぜ」

 

「……何故かしら、今頭の中で人の不幸でメシウマするエセ神父が思い浮かんだわ」

 

コンパは仲が良さそうでよかったと笑い。

アイエフとエムは食事の話をする。

ちなみにエムが話題に出した麻婆豆腐を出す中華料理店[泰山]は

何故かラステイションに実在する(・・・・・・・・・・・・)のである

どういう理屈なのかは不明であるが、

あの世界のモノが存在することにはツッコミを入れてはいけない。

 

『温めますか?』

 

「……奇遇だな……話題出した俺もその神父、思い浮かべた。

というか月ではお店開いてたり、異世界ではラーメン屋営んでそうだよなそのエセ神父」

 

エムは頭の中で 良い声 で 温めますか?と聞いてくる目の死んだカソックを着た男を思い浮かべながら呟いた。

 

そんな話題でアイエフとエムが苦笑していると

コンパがはっと思いついたように案を出す

 

「そうです!今夜はお豆腐を使ったお料理でノワールさんの歓迎会をしましょう!」

 

「あ、それいいかも。歓迎会なら鍋にしてみんなで食べましょ!」

 

「いいね!鍋かぁ……色々あって悩むなぁ……

キムチも良いし……ちゃんこも良いし……選り取りみどりだ……!」

 

コンパの案にアイエフは賛成し、鍋はどうだ。と言い、

エムはそれに便乗する形で鍋料理を口に出す。

ちなみに涎が少し口から出ていたりする。

 

「ねぷっ!?わたしもしかして忘れられてる!?」

 

もしかしなくともである。

 

 

────

 

 

「たっだいまー!ちゃんとモンスター倒してきたよー!」

 

そんなわけで、シアンの工場(食堂)に帰ってきたネプテューヌ一行。

今回は迷わなかったと追記しておこう。

 

「ほんとか!?助かるよ、これで部品不足に悩まされる心配がなくなるってもんだ」

 

「ラステイションでの初めての仕事は無事に完了ね」

 

シアンの感謝の言葉にアイエフは満足そうに頷く。

それを聞いてエムは苦笑する。

 

「途中色々あって一時はどうなるかと思ったけどな……」

 

「まあ、何事もなかったし結果オーライよ」

 

エムの言葉にアイエフも同じように苦笑する。

 

「そういえば……」

 

「ん?どうした、シアン?」

 

シアンはふと疑問に思ったのか、ノワールの方を見て

 

「一人増えてる気がするんだが、その子は誰なんだ?」

 

と言った。それもそうだろう。

行った時より一人増えているんだから疑問を持つのもおかしくはない。

 

何処ぞの大手RPGシリーズのVでは

道中でモンスターを仲間にして増えるなんてよくある事だが……

あいにくこの世界は天空な装備もなければマスターなドラゴンも存在しないのである。

 

「あぁ、そういえば紹介がまだだったわね、彼女はノワール。

交易路で出会ったんだけど、どうも記憶喪失みたいだから連れてきたの」

 

「そうなのか。……って、あれ?

……その子、どこかで見たことがあるような……?」

 

そうなのか。と納得しかけたシアンだが

うん?と首を傾げ、思い出したのか顔を少し青くして

 

「あ、あぁ、も、ももももしかして……女神のブラックハート様!?」

 

そんな風に叫んだ。

 

「ギクッ!?」

 

そしてノワールは図星なのか。ギクッ!?と声に出した。

そう、声に出してしまった。

 

(出したぁーっ!?思いっきり口に出したぁーっ!?もう隠す気ねぇだろノワール!?

いや、予想通りだったけど口に出すなよぉ!?)

 

それを聞いてエムは頭を抱え、

コンパは目を丸くして聞いてくる

 

「ノワールさんがブラックハート様です!?」

 

「な、なんだってー(棒」

 

ちなみにネプテューヌは何処ぞの饅頭のような顔でそんな風に棒読みで言い、

 

「あ、ありのまま今起こったことを話すぜ。

"拾った記憶喪失の女の子が実は女神様だった。"

何を言ってるかわからねーと思うが以下略ー!!」

 

一旦落ち着いてから困惑した様子で

銀の戦車の幽波紋を持ってそうな男の台詞を言うネプテューヌだった。

 

「そ、そんなわけないでしょ!?」

 

ノワールは慌てて否定するが声が上擦っているのでバレバレである。

エムはもう見てられないとノワールから目を逸らしている。

 

「私のこれは、そ、その……コスプレが趣味で、

それで……ブラックハート様が好きだから、その……

(とっさとは言え、さすがに記憶喪失でこれは無理があるわよね……)」

 

ノワールは慌てて理由を言うが、即席で作った理由の為。

本人でも流石に無理があるな……と思う程のバレバレの嘘だった。

 

「あぁ、なんだ。それでブラックハート様そっくりの格好をしてたんだな。

あまりにもそっくりだったからてっきり本人だと思ったよ」

 

「残念ですぅ。ノワールさんが女神さんなら、

シアンさんのお願いを聞いてもらえたかもしれないのに……」

 

「まったくノワールったら人騒がせなんだからー」

 

「ンガァッ!?」

 

だが……シアン、コンパ、ネプテューヌは簡単に騙された。

そしてエムが再びズッコケた、今回は何処ぞの忍者の卵のアニメよろしくズッコケた。

 

「ん?エム君。どったのー?」

 

「い、いや……なんでもない……なんでもない……うん……なんでもないぜ……

(駄目だこの天然(コンパ)おバカコンビ(ネプテューヌ&シアン)……早くなんとかしないと……)」

 

ネプテューヌがズッコケたエムを見て、どうしたのか聞いてくる。

だが、言い難い事の為、黙っておくことにしたようだ。

 

(あ、危なかったぁ……)

 

ノワールは安心したようにほっと一息吐いた。

エムは全然安心できていないのだが……

 

「けど、普段から女神様のコスプレをしているなんて、

ノワールって意外と痛い趣味なんだね」

 

「ぶーっ!?」

 

ネプテューヌの割と失礼な発言にノワールは思いっきり吹く。

 

「痛いって言うな!しょうがないでしょ、これにはそれなりの事情があるんだから!」

 

ノワールは怒った様子でネプテューヌに言う。

 

「まぁまぁ、こんなところで騒ぐのはやめましょ、二人共

シアン、わたしたちはもう帰るけど、他に用はないわよね?」

 

「もう帰るのか?なら、飯でも食ってけよ。お礼にご馳走してやるよ」

 

シアンはアイエフが帰ると言うと、今回の依頼のお礼に食事をご馳走する。と言う。

 

「じゃあ、お言葉に甘えるかね……痛てて…」

 

エムはシアンのその言葉に頭を擦りながら言う。

 

「えむえむ、大丈夫ですか?」

 

コンパは心配そうに、エムを見る。

 

「うん……大丈夫だ……てか自業自得だしな……」

 

────

 

「はむはむはむ……。おいしー!

シアン、このハンバーグ、すっごく美味しいよ」

 

「スープも体の芯から暖まっておいしいです」

 

ネプテューヌはシアンのご馳走してくれた、ハンバーグを頬張りながらそんな風に笑う。

 

「ほら、ネプテューヌ。ソースが口についてるぞ。それと食べながら喋んなよ?」

 

エムはそんな風にネプテューヌの口についているソースをハンカチで拭き取りながら、そんな風に言う。

その様子は手間のかかる妹の面倒を見る兄のようだった。

 

「ん、ありがとエム君!なんかこうして見るとお兄ちゃんみたいだねー」

 

「お、おう……そ、そうか……そう言われると割と恥ずかしいな……」

 

ネプテューヌの笑顔に、

少しエムは恥ずかしそうに頬を掻いてネプテューヌから目を逸らす。

 

「ははは、うちの母親の自信作なんだ。気に入って貰えて嬉しいよ」

 

シアンは、嬉しそうに胸を張る。

 

「凄く豪華な料理だけど、私まで御馳走になっていいのかしら?」

 

「そんな細かいこと気にしないで食ってくれよ。

飯はみんなで食った方が旨いんだからさ」

 

ノワールの不安そうな言葉にシアンは笑いながら答える。

 

「そうよ。これはあなたの歓迎会なんだから、遠慮しないで。

もっとも、あなたの大好きな豆腐パーティじゃなくなったけどね」

 

「あ、あれはネプテューヌのせいで、

私は別に豆腐が好きな訳じゃないわよ。誤解しないで」

 

ノワールは少々ムスッとした顔でそんな風にアイエフに抗議をする。

 

「豆腐……麻婆豆腐食いたかったなぁ……」

 

「はいはい。そういうことにしてあげるわ

それとエム、あなたが豆腐の事を引っ張ってどうするのよ」

 

アイエフは呆れながら、エムにそうツッコむ

 

「うっ、悪ぃ……泰山の麻婆豆腐食べてみたくってさ……」

 

「「泰山の!?」」

 

エムの一言にノワールとシアンは驚いたように叫ぶ

 

「ウェ!?なに!?え!?俺まずいこと言った!?」

 

「あ、いや……まずいことって言うよりは……そのー……」

 

「あそこの麻婆豆腐を食べて無事で居れた奴は少ないんだよ……

茶色の制服を着た女子と黒い制服の男子。それとカソックを着た男ぐらいなんだ……」

 

ノワールは口篭り、シアンは少し青い顔をしながら理由を述べる。

 

「なんでかしら……その人達知ってる気がするわ……」

 

アイエフは頭を抱えて呟く。どうやら中の人のナニカを受信したようだ。

 

と、そんな話題で話している時だった。

 

「うげえぇー……!?

誰!?この料理にナス入れたの!万死に値するよ!」

 

ネプテューヌが嫌そうな顔をしてそんな風に言う。

 

「ねぷねぷ、もしかしてナスが嫌いなんですか?」

 

コンパは、ナスが嫌いなのか?とネプテューヌに聞く。

ネプテューヌはそれを聞き、とても嫌そうな顔で言う。

 

「嫌いってレベルじゃないよー!

こんぱこそよくこんなにグニョグニョしたの食べれるね!

そうだ!何か思い出すかもしれないし、このナス、ノワールにあげるー!

先輩から後輩へのプレゼントだよ!」

 

そして、思いついたかのようにナスをノワールの皿に置く。

 

「……えっ」

 

「ネプ子、子供じゃないんだし、好き嫌い言わず全部食べなさい!」

 

(オカンか……)

 

ノワールは一瞬理解できなかったように固まり、

アイエフは母親のように注意する。

ちなみにアイエフの注意を聞いてエムは母親かな?と思っていた。

 

「何言ってるのさ、あいちゃん!

ナスを食べると名人だってダメージを受けるほど凶悪な食べ物なんだから、

か弱き可憐な乙女なわたしが食べたらどうなってしまうことになるか……

うぅ……想像しただけでも恐ろしいよー……」

 

「だったらそんなもの他の人にあげちゃ駄目でしょ!言い訳はいいから、

好き嫌いはせずにちゃんと食べなさい!」

 

ネプテューヌは早口で説明しながら青い顔になる。

アイエフは少々ムッとした顔になり無理矢理ナスをネプテューヌの口に突っ込む

 

「むぐっ!?あ、あいちゃん……や、やめ……!」

 

「もしかしたら、ナスがきっかけで何か思い出すかもしれないわよ」

 

ネプテューヌが顔を青くしながら口をもごもごさせ、

アイエフは少し悪戯じみた笑みを浮かべてナスをグイグイとネプテューヌの口に突っ込む。

 

「むぐむぐっ!あ、あいちゃん……お願……や、やめ……!?」

 

字だけで見れば百合の花が咲きそうだが、決して百合の花が咲くような様子ではない。

 

ちなみにこんな事をしているアイエフだが、

後々別次元の自分がナス嫌いになるとは思いもしないだろう。

 

「なにしてんだあいつら……

てかナスって……田楽にしたり漬物にすると美味しいんだけどなぁ……」

 

「……」

 

エムはそんな風にボヤきながら、ナスを食べ、

ノワールは無言でネプテューヌ達、二人の様子を見ていた。

 

「……もしかして、騒がしいのは苦手ですか?」

 

「いえ、そんなことないわ。……なんかこういう賑やかな食事って初めてだから、つい」

 

コンパは不安そうにノワールを見て、

ノワールは恥ずかしそうに頬を染めながら笑う

 

「そうだったのか……ま、これからしばらくは一緒に居れるだろ?」

 

ノワールの言葉を聞いたエムはニヒヒと笑う。

 

「……その件なんだけど、私にあなたたちを手伝わせてくれないかしら?」

 

「ノワールさんが、わたしたちのお手伝いです?」

 

ノワールの意見にコンパはきょとんとして聞き返す。

 

「おぉー!なになに、ノワール一緒に戦ってくれんの!?」

 

「えぇ。ただあなたたちと一緒にいるのも気が引けるし、それに意外と強いのよ、私」

 

いつの間にかアイエフから逃れたネプテューヌの嬉しそうな声にノワールは微笑んで答える。

 

(まぁ、それは俺が一番経験しましたし……)

 

エムは聞こえない程度に呟いた。

 

「というか、ネプテューヌ」

 

「んー?なに?エム君?」

 

そんな時、ふと思い出したのかエムはネプテューヌに声を掛ける。

ネプテューヌも何事かとエムに聞く。

 

「ナスはどうした?」

 

「うっ……」

 

エムのその言葉に口篭るネプテューヌ。

その様子を見て、エムは察したのか眉間を片手で摘んでため息を吐く。

 

「残したのな……」

 

「はい……」

 

少々申し訳なさそうに、ネプテューヌは答える。

 

「はぁ……仕方ない……

俺がナスは食うからお前はハンバーグ食っとけ。俺の食いかけだけど」

 

エムは仕方ない。と自分の皿にあるハンバーグをネプテューヌの皿に置き、

ネプテューヌの皿にあったナスを自分の皿に置いて口にした。

 

「え!?いいの!?やったー!エム君大好きー!!」

 

「ばっ!?女の子が軽々しくそんな事を口に出すんじゃねえよ……

恥ずかしいだろうが……」

 

ネプテューヌの一言に頬を赤く染めて、ネプテューヌから目を逸らしながらナスを食べだした。

 

アイエフはそれを見ながら苦笑してノワールに答える。

 

「やれやれ……

まあ、コチラとしてはあなたが仲間になってくれると頼もしいわ」

 

「……え!?」

 

アイエフの言葉にノワールは目を丸くしてアイエフを見る。

 

「そろそろわたしとエムだけじゃ、

この二人にツッコミを入れるのに疲れていたのよ。主にエムがね」

 

「あぁ……そういうことね」

 

「やめて、ちょっと悲しくなる……」

 

アイエフのその言葉にノワールは同情の目をエムに向ける。

エムは顔を手で覆い、涙声でそんな風に言う。

 

「いやぁ、まさかこんな序盤で5人目が仲間になるなんて、幸先調子がいいね!」

 

「なぁ、俺らって馬車持ってたっけ?五人以上だと馬車いると思うんだけど……」

 

「エム君、その辺は大丈夫だよー!

ネプテューヌシリーズはどれだけ人数居ても馬車なしでダンジョン攻略できるからね!」

 

「メタいっての……まぁ、たしかにそうらしいけどな……」

 

ネプテューヌとエムは微妙にメタい話をする。

 

「ははは!なら、その幸先ついでにまた仕事を受けてくれないか?

今年開催される総合技術博覧会に出展する武器のモニターを頼みたいんだ」

 

それを聞いてシアンは笑いながら、もう一つ仕事を受けて欲しいと頼む。

 

「……そうごう、ギジュツ……博覧会?

それってなんです?お祭りでもあるんですか?」

 

「コンパ、言えてない言えてない……総合技術博覧会な」

 

「……えーっと……しょうごう、ギジュツ博覧会!」

 

「あ、うん……俺が悪かった……シアン続けてくれ……」

 

エムはコンパに言えてないぞ。と正そうとするのだが、

噛み噛みなコンパを見てシアンに続けてくれと頼んだ。

どうやら諦めたようだ。

 

「ああ、ラステイションでは四年に一度、総合技術博覧会ってのがあって、

いろんな会社が決められたジャンルで展示を行う催しがあるんだ

目的は技術交流らしいが、それだけじゃない。

出展したモノの中で、もっとも優れた展示品には女神様から直々にトロフィーが贈られるんだ」

 

「へー……そりゃまた豪華な催しだな。

四年に一度ってのが運動とかの競技で競いそうな感じがあるけど……」

 

シアンの説明にエムは感心する。

ただし、四年に一度というワードに何かを感じたようだ。

 

「……でも、トロフィーでアヴニールさんをやっつけれるですか?」

 

「いやそんな聖杯みたいな事は流石にできないだろう……」

 

コンパの天然発言にエムは苦笑してツッコミを入れる

 

「違う違う、重要なのは女神様の方だ。

博覧会で女神様に会って、直談判しようって事さ!」

 

シアンはそんな風に言う。

どうやら彼女には彼女なりの考えがあったようだ、

いやおそらく彼女だけでなく他のアヴニールと敵対している企業も同じ考えなのだろう。

 

(さて……そんなに上手くいくもんかね……

現にその女神様は此処に居るし……それに、教会の職員の態度を見る限りじゃ……

女神を祀る教会の実権は実質アヴニールが握ってると考えた方が良い……

頼んだところで……一人の女神だけでどうにかできる問題の域を既に超えている可能性が高い……)

 

エムはそんなシアンの考えを聞き、少々難しそうな表情を浮かべノワールに視線を向ける。

 

そのノワールはというと……

 

「…………」

 

少し複雑そうな顔で沈黙していた。

 

そしてシアンの考えを聞いたコンパは合点がいったのか

ポンと右手を拳の形にして、左の掌に叩く。

 

「なるほどです!

それで、シアンさんが博覧会に出展するわけですね」

 

「あぁ。その為の武器のモニターをお前たちに頼みたいんだ」

 

シアンは頷いて、ネプテューヌ達を見る。

 

「そんなのお安い御用だよ!

それで、武器のモニターって何をすればいいの?」

 

ネプテューヌは胸を叩いて答え、どうやるのかシアンに聞いた。

 

「とにかくこの武器を使って、その感想をフィードバックしてくれればいい」

 

「なーんだ、今度は意外と簡単そうだね」

 

「これなら、他のお仕事と一緒にできそうです」

 

シアンの説明にネプテューヌとコンパは安心したように言う。

 

「……なら、アヴニールの仕事を受けてみるのはどうかしら?」

 

「何言ってるのさ、ノワール!アヴニールは悪いやつなんだよ!

そんなのに協力するなんてぜーったい嫌!」

 

ノワールの提案に猛反対するネプテューヌだが、

 

「いや、……その案、意外と良いかもしれないぜ」

 

「そうね、たしかにいい提案だわ」

 

エムとアイエフは意外と良い案だろう。と睨んだ。

それを不思議に思ったコンパは二人にどういうことかと聞く。

 

「どういうことですか?えむえむ、あいちゃん」

 

「中小企業がモンスターのせいで部品や原材料の流通に困っているのなら、

きっとそれはアヴニールも一緒のはず」

 

「もしかしたら受ける仕事の内容によっては、

アヴニールが博覧会に何を出展しようとしているのかもわかるかもしれないわ

(そして、上手く行けば教会が私に隠しているアヴニールの実態や企みもきっと……)」

 

「ああ、それに相手から信頼されるようになったら

俺たちが疑われる可能性が少なくなってそれなりに行動もし易いし……

更にいえばどういう輩がアヴニールを経営しているのかも知れて今後の対策にもなる。

上手く行けば一石二鳥にも三鳥にもなる案だ」

 

アイエフ、ノワール、エムが順番にどういうメリットがあるかを説明する。

 

「うー……ん。

でも、なんか釈然としないんだよなー……」

 

だが、それを聞いてもネプテューヌは納得のいく表情を浮かべない。

 

「まぁ、それはあるな……俺も妙にモヤモヤしてる。

なんか小骨が喉に刺さってる気分なんだ……」

 

「まったく、贅沢言ってないの。

わたしだって、アヴニールの為に何かしてあげるのは嫌よ。

けど、時には相手を知ることだって大切なのよ」

 

エムは頭を掻き、難しそうな表情を浮かべ、

アイエフは少々嫌そうな表情を浮かべる。

 

「ねぷねぷ、今は我慢するです」

 

「うぅー……ん、こんぱがそう言うなら仕方ないかぁ……」

 

コンパの言葉に仕方がないと妥協するネプテューヌ。

 

「おい、わたしは無視かよ」

 

「あはは……まぁまぁ……怒るなってアイエフ……」

 

それを見たアイエフは青筋を額に浮かべて機嫌悪そうに呟き、

そんなアイエフの言葉を聞いたエムが苦笑してまぁまぁ。と咎めていた。

 

「……あなたたちも苦労してるのね」

 

ノワールは二人の様子を見て苦笑しながらそう言ったのだった。

 

-WHAT'S THE NEXT STAGE?-




[中華料理店 泰山]
言わずとしれた、Fateシリーズお馴染みの麻婆豆腐を作った料理店。
何故ラステイションにあるのかはラステイションのモチーフがPSシリーズだからである。

[エセ神父]
ほらアレ、愉悦部に居る。アレ。CV中田譲治な八極拳使いのアイツ。

[総合技術博覧会]
ラステイションで四年に一度行われる催し。
簡単に言えばオリ〇ピックが技術力を競い合うVer.になったものである
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