君はルールを守る人?破る人?   作:3148

16 / 49
うちの冷静メガネラランテスは、リフストは外さないけど、冷ビの氷の10%は良く引くみたいです。Mっ気気質は天邪鬼ラランテス共通なのかとキンシに物理で突っ込でいたラランテスを思い出したので初投稿です。

オリジナルキャラ、オリジナル設定、擬人化等、苦手な方はブラウザバック推奨です。

それでも良いという方は、お付き合いください。


第十六話

 「マスター! マスター!」

聞き覚えの無い声に、ヒトミは揺り起こされる。昨日は夜のバイトを入れて、帰ったのは深夜だ。窓の近くで眠っていたラランテスも、スケッチに夢中だったドーブルも、水槽で泳いでいたヨワシも無視して、ベッドに潜りこんだはずだ。眠り直そうにも、ゆさゆさと体を動かされては仕方がない。重い瞼を押し上げ開くと、そこには見覚えがある様なない様な、犬耳尻尾付き南半球美少女がいた。

「……は?」

「よかった、ようやく目を覚ましてもらえた。大変なんです、大変なんですよマスター!」

まだ頭が理解できていないのか、ヒトミは硬直する。とうとつに現れた美少女に困惑するしかないヒトミだが、思い出そうと必死に頭を抱えて、記憶を掘り起こす。

(こんな見た目の人間に見覚えは……ない。人間では、ない。)

「お前……ドーブルか?」

涙目になりながら、ドーブルが抱きついてきた。

「よかった、気付いてくれてよかった。マスター、マスター、マスター!」

どうやらドーブルは混乱しているらしい。いや、混乱しているのはヒトミもそうなのだけれど。ドーブルが擬人化したということは間違いないようだ。ヒトミが嬉々として擬人化のイラストをドヤ顔でドーブルに見せたその姿になっているのだから、驚くのも無理はない。

「ちょ、ちょっと落ち付け! なんでお前その姿になってるんだ!? 何したら、そんな事になったんだ!?」

少し落ち着きを取り戻したドーブルが、スケッチの方を指さす。そこにはヒトミが書いた擬人化のドーブルとドーブルが綺麗に色を付けているイラストがあった。

「……マスターが、これが私の姿だって言うから、そうなりたくて」

「うんうん、まぁ確かに、そんな事言った気はしないでもない」

あくまで擬人化であり、ヒトミの妄想の産物をドーブルに見せたことがある。実現するとは夢にも思わず、ただ趣味の延長上として行っていただけのものだ。

「マスターに教えてもらった、メタモンのへんしんを使ってみたら……この姿になりました」

答え……犯人はヒトミでした。

「えっ、イラストに対してもへんしんできるの?」

「見た存在を写し取る様な技なので……正確には、私とマスターの想像を合わせた姿、だと思います」

基本的にはドーブルベースで、腕とか足とかは……人間の体を模倣しているのか。

「ちょっと失礼」

試しにおっぱいを触って見る。

「おおっ、たゆんたゆんで柔らかい、しかも温かい。やべぇ、超気持ちいい」

「な、なにするんですかぁ!?」

ドーブルが超逃げた。部屋の端っこまで逃げた。そう言う事には抵抗があるようだ。

「いや、俺をコピーしたんなら、体は男に近いのかなぁと思ったけど、そうでもなさそうだな」

ドーブルはライチや他の女性にも出会っているから、それを参考にしているのかもしれない。

「うぅ、マスターの意地悪ぅ」

「いや、悪意はなかったんだよ」

単なる好奇心による行動だと言い張るヒトミ。それをいぶかしむ様にドーブルはじとりと見つめる。

「しかし、どうするかなぁ……擬人化なんてしてたら、やっぱり目立つかなぁ」

「……やっぱり、元の姿の方がマスターは良いですか?」

「いや、お前の事は好きだよ」

もちろん好きじゃなかったら擬人化なんて描かないし、むしろ趣味の塊みたいなものだから描くのだ。擬人化したこと自体は嬉しいとは言うが、実際に起こってしまった事態にたいしてどう行動したものかとヒトミは思考する。

「そ、そんな……マスター。いきなり、そんな事言われても……」

ドーブルが指で床をもじもじし始める。ついでに尻尾を持ってもふもふし始める。

「あ、それいいな、俺もやりたい」

まだ寝ぼけているのか、ヒトミの思考がそのまま言葉になっていた。

「他の人に見られても……良いもんかね」

二次小説や萌えモンなんかもあるが、他の人がどんな反応をするのかがヒトミには全く想像がつかない。意外とすんなり受け入れられるのか、或いは研究対象になったり、最悪悪の組織に狙われる、可能性も否定できない。

「これは……信頼出来る誰かに相談してみるべきかね」

腕を組んで、相談できそうな相手を想像してみる。一番最初に出てきたのはライチだが、一緒に困る絵面しかできないと否定する。

「ハラさんは……そもそも信じてくれなさそうだな」

ガジュマルとテンはもう他の地方に旅立ってしまっている。ウスユキは頭がパンクして倒れるのが目に見えるようだ。そう考えていると水槽の方からコツコツという音が聞こえる。

「ヨワシ?」

水槽の壁を叩いているのはヨワシだ。こういう時は大概餌を欲しがっているアピールだ。ポケ豆はどこにおいたか、とヒトミが寝惚けた頭でバッグを探そうとしていると、ドーブルに声をかけられる。

「ヨワシも……擬人化したいみたいですよ?」

「……は?」

 




読了ありがとうございました。
ここからは、ドーブルの擬人化後のデータになります。
種族値(擬人化後):H60 A5 B50 C25 D50 S50
Hが少し上がり、Aが極端に下がってます。少しCとDが上がってSは落ちてます。
あまりこの姿で戦闘する予定はないので、割とざっくり計算です。
擬人化で能力値が変わる設定ってどうなんでしょうか。ベースがへんしんという設定なので、こういう形にしています。
良ければ、またお付き合い頂ければさいわいです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。