君はルールを守る人?破る人?   作:3148

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草タイプのポケモンを見ていたら、とりあえずようりょくそ持たせとけばええやろ、みたいな特性のポケモン結構いるなぁと思いつつ、ラランテスの通常の特性が葉緑素ならASぶっぱソラブレ型とか出来たのかなと思いつつ、準速で最速125と同速って、これもうわかんねぇなという事で初投稿です。

オリジナルキャラ、オリジナル設定、擬人化等苦手な方はブラウザバック推奨です。

それでも良いという方は、お付き合いください。


第十九話

 「釣れないなぁ……」

釣り糸を垂らしていても、ピクリとも反応しない。

「上達しませんね、なんででしょうか」

先程から、スイレンはコイキング、ヨワシ、ママンボウなど、様々ポケモンを釣りあげていた。基本キャッチ&リリースの精神なので、手元に何か残っているというわけではない。

プルルル

「……電話か」

ポケットから取り出し、プルメリからの通信にでる。

「もしもし」

「悪いけど、すぐにポータウンに来てくれるかい? グズマから呼び出しを喰らってね、私も今向かってるのさ」

悪い予感を感じたのか、一瞬ヒトミが震え上がる。グズマからヒトミとプルメリを呼びだす時に、面倒事でなかった試しがない。

「あ~、行かないとかないっすかね」

「いいから来るんだよ。じゃないと、今度こそ館がぶっ壊れてもしらないからね」

ヒトミは大きな溜め息をつく。数秒ほど頭をぐるぐる回し、悩んでいる様子だったが、ほかならぬプルメリ姐さんの頼みなら、と呟く。

「承知しました、向かいますよ」

そう言って、電話を切る。楽しい釣りの時間が終わってしまったのが残念なのか、重い腰をゆっくりとあげる。つりざおを引き上げてみると、見事に餌だけ持っていかれていた。

「電話してる間、引いてましたよ」

「……もうちょっと早く言ってくれよ」

本日も変わらず、ヒトミの釣りは坊主で終える事になりました。

 

 ポータウンに向かうこの道は、いつも雨が降っていて、スカル団の面子がうろついている。ヒトミが軽く挨拶しながら、進んでいくと門番二人に挨拶する。

「お疲れ様です!」

「お疲れ様です、姉御はちょっと前に中に入りましたよ」

「お疲れ、ありがとな」

此処を抜ければ館まで一直線だ。とうとう来てしまったと顔を顰め、重い足取りでヒトミは館へとむかう。

 

 「……本当なのかい?」

プルメリは額に皺を寄せ、考え込んでいる。それに対してグズマが応える。

「本当かどうかは、ヒトミが来たら分かる事さ。そうじゃなければ、また探すだけだがな」

丁度その会話の最中に、ヒトミが扉を開ける。

「グズマさん、姐さん、お疲れ様です。今回はなんの依頼っすか?」

グズマはいつもと比べて、機嫌が良い様に見える。プルメリはいつになくヒトミの事をじろじろと見て、疑惑の目を向けている。

「ヒトミ、この資料に目を通してくれるかい?」

「はぁ、またこの手の奴ですか」

資料を手渡される案件においては、時間が少なかった事もあれば、内容の分かり難いものも多く、辟易した表情を隠さずに受け取る。封筒を開け、資料に目を通してみると、ヒトミが目を見開く。

「……アローラ地方の空間歪曲現象について?」

いつもの様な依頼の内容ではなく、研究資料の様なものだった。表題からして想像できるのは、ウルトラホールについての研究かもしれない。ヒトミは一つ一つ読み進めていく、機密事項なのか、塗りつぶされている部分も多く、全てを読み取ることは出来ない。不完全で研究段階のものということではあったが、読み進めていくとヒトミはその資料自体に疑いの目を向け始めたようだ。UBの特徴や、過去に現れたポケモン、明記はされていないが、コスモッグの特徴についても、記録がされていたのだが。

「はぁ……どこでこんなガセネタ掴んだんすか、グズマさん」

資料をプルメリに返して、溜め息をつく。他の伝説のポケモンと関係があるとか、ヒトミの知ってるサンムーンの世界ではなかったようだ。歴史が変わっているのならば話は別だが、少なくともヒトミにとってはその資料が偽物だろうと判断できたようだ。

「ヒトミ……あんた」

「言っただろ、プルメリ。こいつがビンゴだ」

プルメリが驚いた表情をし、グズマがくっくっくと笑う。

「そうだヒトミ、そいつはガセの研究資料だ。まぁ、全部が全部って訳じゃあないがな。で、どうしてお前はそれがガセってわかる?」

そこまで言われてヒトミは失敗したと顔をひきつらせる。他の人間では、この資料を見ても理解できないはずだ。ましてやガセと言いきるなんて、知っている人間にしか出来ない。

「2年前、ウルトラホールの現象を確認した。まだ研究が進んでいねぇから、どこに何が現れたのか、何もなかったのかは分からねぇが、兎に角それがあったって所までは、調べは付いてるそうだ」

2年前、それについてはヒトミは確かに覚えがある。

「そう、お前がこの島に流れ着いた時期と一致してるんだよ。お前、ウルトラホールから来たんだろ?」

戸惑う、これまで誰も認知していない現象だったためか、ヒトミはそれについて言及されたことはなかった。ウルトラホール等の事に関して話す事は、それを知る人物もなく、問われる事もなかったのでヒトミ自身から話すこともなかった。

「……隠してるつもりは、なかったんですけどね」

頭を掻きながら、バツの悪そうにヒトミは答える。

「いいんだヒトミ、別にその事について責めるつもりはねぇ。むしろ、お前がスカル団に居てくれた事に感謝してるぐらいなんだぜ」

探す手間が省けた、とグズマは口走る。

「さぁ、俺と一緒に行ってもらおうか」

「……行き先は?」

半ば予感はしていたが、ヒトミはその答えを聞かずには居られなかった。

「エーテルパラダイス、海上の楽園さ」

 




読了ありがとうございました。今回はポケモンのデータなどはありません。

なんだかんだいって、グズマさんはサンムーンの中でも結構好きなキャラクターです。ポケモンの事は大好きで、頭もいいはずなのに性格が歪んでしまった感じで。ゲームではあまりそういった表現は少なかった様に思えますが、きっとカリスマ性もある人物なんだろうなぁ、と思いつつ筆を進めてます。
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