君はルールを守る人?破る人?   作:3148

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グラスメイカー張ったら草技1.5倍で抜き性能上がっていけるんじゃね!? という考えの二秒後にカプ・ブルルの完全劣化な上に、グラスフィールドも覚えなくて草も生えないので初投稿です。

オリジナルキャラ、オリジナル設定、擬人化等苦手な方はブラウザバック推奨です。

それでも良いという方は、お付き合いください。


第二十二話

 ウルトラホールとZ技を関係が分かったのは良いが、Z技でウルトラホールを開く様な事は難しいだろうという結論になった。

「島キングクラスが何十人と集まらないと開かないとなると……どうしましょうかね」

「流石にそんなにトレーナーが協力してくれるかなぁ」

仮に協力をしたところで、どうやって形にするのかも問題だ。やはり、同じ固有周波数を持つUBが一番現実的なのだが、そもそもUBが居ないのだ。月と太陽の笛の例もあるが、アレはコスモニウムが居て初めて意味がある行為だ。何より、リーリエと主人公だったから成功したのであって、出来る人間を探す所から始めなければならないのは現実的ではない。

「あ~、借りれるかなぁ……無理だろうなぁ」

ポニ島の島キング、つまりハプウのお祖父さんは厳格な方なのだ。特に儀式の道具をお借りすることを承諾してもらえるとは思わない。

「Z技を増幅する装置……いや、結局は共鳴する媒体で止まってしまうんですよね」

「コスモッグが居ればなぁ……どっかUBいねぇかなぁ」

そこまで考えて、ヒトミは突然言葉を発する。

「ウラウラの湖だ!」

 

 「ヒトミさん、ヒトミさん、コスモッグと思われるポケモンを発見したと連絡がありました!」

「うおっ、マジか! 居るとは思わなかったけど、やってみるもんだな!」

「しかし、通常のモンスターボールで捕獲することは難しく、仕方なく檻に閉じ込める形で捕獲することになったようです」

「あ~、ウルトラボールの研究も進んでなかったなぁ……」

「えっ、ウルトラボールとは?」

ヒトミはザオボーにまだウルトラボールの説明してない事を思い出した。

「UBを捕まえる専用のボールだよ。そいつがないと折角UBを見つけても、捕獲は……無理じゃないけど、かなり厳しいだろうな」

ゲームでは、1%以下の確率に挑戦する猛者もいたけれど、この世界では余計に現実的ではない。なにより、UBは総じて強力な上、オーラを纏って能力上昇しているのだから、なおさらだ。

「成程、確かにそちらの研究も急務ですね……ちなみにどういった構造なんです」

「……さぁ」

そもそもどうやって捕まえる機構なのかすら不明だ。一つ数百万かかると言われているが、その発明の経緯については触れられていない。

 

 ヒトミは頭にアイスノンを乗っけて、休憩室でうなだれていた。とりあえずコスモッグの研究についてはザオボーに任せている。研究データ集める等の実験関連については、ヒトミの強力がなくても進むのだ。ウルトラボールの開発については、糸口すら見つからないから全く進まないうえ、研究チームすらも定まっていない状態だ。

「そもそも、ポケモンなんですかね」

そりゃそうだ。公式もポケモンとは言ってない。ヒトミはなんか糸口はないかなぁ、と必死に記憶を掘り起こそうと努力しているのだが、結果は中々出ない。

「大分お疲れみたいですね、紅茶などはどうですか? ストレス軽減に良いんですよ」

「あ~、ありがとうございます。最近コーヒーばっかなんで、あったかいのがいいっす」

「分かりました、丁度いい茶葉がありますので、準備しますね」

「う~す」

ヒトミは椅子にうなだれながら、紅茶を待つ。頭を働かせすぎたのか、頭痛に悩まされている。今は脳みそに限界が来たため、休憩をしている、という様子だ。

「お持ちいたしました。どうぞ」

丁寧な所作で紅茶を入れ、ティーカップに注がれてカチャリとテーブルに置かれる。

「めっちゃ良い香り、ありがとうござ……ビッケさん!?」

「あら、ご存知でしたのですね、ヒトミさん」

ゲームではエーテル財団の幹部になっていたはずだ。そんな人がなぜこんなところに、とヒトミは尋ねる。

「私も研究チームですので、と言っても現場よりも管理や交渉事担当になりますが」

「はぁ……すいません、こんな事させてしまって」

そういって礼を言って紅茶をすする。ビッケの言うとおり良い香りはストレスを軽減させるのか、ヒトミの表情が和らぐ。

「それで、ウルトラボールの方はどうですか」

「……」

ヒトミは無言になってしまう。

「その様子だと上手く言ってないみたいですね」

ビッケが苦笑いをしている。ヒトミに対して特に面識もなければ、関係もないビッケだが、丁寧な物腰を崩さないのは彼女の性分なのだろう。

「あ、そういえば例のUB……コスモッグは貴方には特に興味を示すみたいですね」

そう言って、別の話題に変わる。

「ああ、かなり懐いてくれてますね。て言っても、あいつは好奇心が強すぎて誰でも付いていくし、目を離したらどっかいっちゃうんですけどね」

リーリエがコスモッグをバッグに入れてたのは、ボールで捕獲出来なかったからなのかもしれない。あの時点でウルトラボール完成してたかどうかは判断できないうえ、一個数百万という事で、もしかすればボールを使うのがもったいない、ということだったのかもしれない。

「やっぱり、ウルトラホールから来た人やポケモンは惹かれあうんですかね。そう考えると、ちょっと運命的な気もしますね」

ビッケが何気なしに呟く。コスモッグもUBなので、ウルトラホールからきたはずだ。そこで、ヒトミはふと思いつき、言葉にする。

「ウルトラホールに戻りたがってる、とかですかねぇ」

「あぁ、そういう考え方も出来ますね。確かに故郷の匂いがすれば、私達も興味を持ちますものね」

ウルトラホールから来たリラにUB達が惹かれているという設定がある。故郷に戻りたいという感情であれば、ポケモンも人も関係なくリラがUB達に対して同情する気持ちもわからなくはないかもしれない。

(マッシブーンとか、あいつ筋肉見せつけに来ただけだしな。)

「……ビッケさん、ウルトラホールに近い周波数とかって、ボールで再現出来ます?」

「それは……不可能ではありませんが、Zストーンに近い鉱石を探す必要がありますね。費用としては材料代だけでも、ちょっと驚く金額になりそうです」

「ですよねぇ……ルザミーネさんに言ったら出してくれないかなぁ」

「あはは、代表はこの研究に没頭してますからね。もしかしたら、ですね」

ルザミーネ代表の執着は、傍から見ても異常である事はエーテルパラダイスでの研究を見れば分かる。ただ、まだヒトミとは面識はない。

「一応、案として出してみますね」

「あ、俺の名前は出さないで貰えます」

「分かってます、ザオボーさん提案と言う形で資料を作っておきますね」

「なにからなにまですんません、一応そういう約束でここ手伝ってるんで」

エーテル財団にヒトミの名前が残れば歴史が変わるかもしれない。

「それでは失礼しますね」

優雅に一礼をしてビッケが退室する。

「あ~、もうひと頑張りすっか」

折角の紅茶はもう冷めてしまったが、ビッケが入れてくれたものなのでグイっと飲みきる。いつまでも腑手腐っている訳にはいかないと頬を叩き、何か方法がないかと再び頭を悩ませた。

 




読了ありがとうございました。ここからは、ポケモンのデータになりますので、興味のない方は飛ばしていただいて問題ないです。

コスモッグ
せいうんポケモン
アローラ図鑑No.289

そういえば図鑑にはUBも○○ポケモンと表記されてますね。一応ポケモン扱いでいいのかなぁ?
今回はここまでです、良ければ次回もお付き合い頂ければ幸いです。
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