成層破戒録カイジ   作:URIERU

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カイジ、企図……!

織斑、凰、篠ノ之の三人、会話は終わり、席を立つ……!

その話の内容……大した実りはなく……その関係……ただの幼馴染……

凰の一方通行……その想い……周囲が分かったのはそれくらいであった……!

が、カイジ……その洞察は深い……!というより、興味なし……!

幼馴染とか……そんな関係は……どうでもいい……!

 

「(肝心の専用機の事は分からなかったか……まぁ機体のことは分かれば儲けもの、どうにしろ取る……山田先生から、情報は……!しかし、逆算すれば一年ちょっと……代表候補生になるまで……!努力に加えて、天賦の才……中国の人口を考えれば……当然、競争相手……ライバル……その数、膨大……!その中から勝ち取った代表候補生……確実にある、才能……!裏を返せば、経験は少ない……経験は月日……年月……それが絶対……弱いはず、不測の事態……特に才ある者ほど……かく、胡坐……その自信に……!)ごちそうさま、うまかったぜ……ありがとよ、セシリア……」

 

そう言い、財布から札……取り出してオルコットへ……!

 

「わ、わたくしはお金のために作って来たのではなくってよ!?このような真似は心外ですわ……!」

 

当然、憤慨するオルコット……好意ともいえる手作り料理……それを買われるではたまったものではない……!

 

「いや、けじめ……借りは作らない……それに、価値があると思ったから……出す、金は……!ただじゃない……人の努力は……ただでは買えない……!お前が受け取らないなら……俺も受け取れない……!対等なんだ……俺も、お前も……対等なら……取引……!」

 

「……分かりましたわ、それがカイジさんのやり方、それにわたくしの料理にその価値があると認めてくださった、ということですわね……ですが取引、という言葉は取り消してくださいまし!これは好意に基づくものでしてよ!」

 

渋々受け入れるオルコット……しかし、当然取引という言葉……それは許せない……!

 

「(なんで、好意……?)あ、あぁ……失言だったよ……」

 

「(なんだかんだかーくんは優しいけど、線を引いてるのかなぁ。それとも単純にずれているだけ?うぅーん……)私も、ごちそうさまっと!ありがとね、かーくん!」

 

文句はいいつつも、忘れない……礼儀……失さない……当然……いい子……!

 

「まじであれを一人で食うのかよ……どこに行ったんだ、あのパフェは……」

 

「甘いものは別腹だよぉ~」

 

「いや、甘いものしか食ってねぇし。別腹じゃねぇじゃん、それ……」

 

「かーくんは細かいねぇ。気にしない、気にしない!」

 

満腹……満足……ご満悦……圧倒的笑顔……!

カイジもその実……助けられているから……感謝……今回、利用はしたが……!

オルコットとの関係……クラスメイトからのやっかみ……織斑との確執……!

それの緩和……調和……!布仏がいなければ……難しかったことがある……!

 

 

そして、放課後……ここは第三アリーナ……カイジとオルコットの姿……!

 

「それにしてもよく訓練機を借りられましたわね?」

 

「先週、織斑先生が言ってただろ、予約はまず埋まるって……アリーナ、訓練機の数も限られてるんだから、それは当然……!だから、その日に取った……それでも取れたのは今日ともう一日の予約だけだが……!」

 

皮肉にも……千冬の言葉を最も理解……すでに体現していたのが……カイジであった……!

それも当然……命がけかどうか……まるで違う……違う世界が見えている……!

 

「(その時からわたくしに勝って、代表候補になることを想定していた……?いえ、それなら代表として決まった時にあのような態度には出ないはず……何とも言えない、違和感を感じますわね……そこまでやる気のある方だったかしら……?)流石ですわ」

 

「とにもかくにも、地力をあげなくちゃならねぇ……!策を弄するにせよなんにせよ……それをこなせるだけの……実力がないと始まらねぇ……!」

 

「その通りですわ。では、わたくしは射撃のコーチをすればよろしいんですのね?」

 

カイジ、当然一人での練習には限界……速度の遅さ……!オルコットへ依頼……教練……!

 

「あぁ、餅は餅屋ってやつだ……代表候補生で比べても……上位に入っている……必要……そういう人間の……指導……協力……!俺は牽制、相手に近づくための射撃……そっちは、俺を近づかせないようにしてくれ……!」

 

「わたくしの腕はよくご存知のようで!わかりましたわ、時間がおしいですから、早速参りますわよ……!」

 

ひたすらに撃って……撃たれて……踏み込み……躱され……時は経つ……!

 

「何度となく踏み込んで、ものにできたのが二回か……!」

 

「まだ、踏み込みのタイミングが甘いですわね(こちらの油断や隙……それらの機微の読みは驚くものがありますが……読みに頼りすぎているというべきかしら……すこしテンポがずれておりますわね)」

 

カイジが今まで潜り抜けてきた死線……それらで鍛えられた直感……勝負事に対する嗅覚は……

当然IS戦でも有効であった……!しかし、それらは動的なものではなく……故に生じる誤差……!

 

「(やっぱりリアルタイム……戦闘中では遅すぎる……直感、その読みを捉えた瞬間でも……だが、掴めてきてる、感覚は……!)もう、時間だな。他のクラスも専用機は一機だけとはいえ、代表候補生が何人もいる。むしろ、訓練機で色んな武器を選択出来る以上、対策も取れない……こいつは厳しい戦いになるな……!」

 

「全力を尽くして、戦えばそれでいいと思いますわ。もちろん、わたくしに勝ったのですから、そう簡単には負けて欲しくありませんが……」

 

「そこは、まぁ……考えとくよ……やられるにしても……前向き……前向きの負けならまだ可能性はあるが……後ろ向きなら可能性ゼロ。次に繋がらないしな……!」

 

全力で……できる限り……それでも……負けたなら……純粋……実力……繋がる!

だが、逃げ腰……及び腰……初めから負けると考えていたら……救い、無し……!

恐れず、道拓くものにのみ……訪れる……成長は……!

 

 




書かれていない、一夏や凰、箒のイベントなどは基本的に発生しています。
箒に部屋替え迫ったり毎日酢豚とかそれによる喧嘩とか。そこにカイジがあえて関わっていくこともないので……情報は収集しておりますが。

一夏がクラス代表でないために、クラス対抗戦で勝ったら~などは消滅します。

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