成層破戒録カイジ   作:URIERU

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カイジ、策戦……!

一夏・デュノアペアの立てた作戦……それはペアの相手を先に落とし……

ボーデヴィッヒに2vs1を……仕掛けることであった……!

常道……AICに対しての有効な一手……1vs1で捕まれば即撃破されるのだから……!

 

「(やはりデュノアが俺を落としにきたか……デュノアのような武装も豊富……オールラウンダータイプ……特徴的な武装もなし……それが俺の最も苦手な分野……だから、盾二枚……!圧倒的防御力……!つまり、耐え……!)っへ、来なよ……そう簡単には落とせねーぞ……?」

 

元より安定した性能を誇り……防御力に定評のある打鉄……加えてシールド二枚……!

並大抵のことでは落とされない……鉄壁の防御……!正しく『沼』の如く……!

 

「(完全にこっちの手を読んでる!?技量差があっても、完全に防御を意識した盾持ちの打鉄を落とすのは至難の業。こっちが落とされることはない、だけどこっちも落とせないんじゃ、先に一夏がやられちゃう!こちらの手を読んでいたとしても、逃げを重視した戦法。せいぜいそのくらいだと思ったのに!)そんな装備じゃ、僕を落とせないよ!?」

 

「俺が落とす必要……ねーからな……!これはタッグマッチなんだぜ……?」

 

図らずもカイジ……原作、一夏のセリフを奪う……!

 

「(っく、伊藤君がそう簡単に僕の挑発に乗るとは思えない。どうあがいても時間がかかる。相手をチェンジするにしても、ボーデヴィッヒさんは一夏に執着してるから時間をかけてる。僕が相手になったらAICで捕まった時点で確実に……即落ち二コマ!伊藤君は戦ったことがなくても零落白夜を絶対に把握してる。零落白夜の特性が知られていなければ、一夏にも落とすチャンスはある。だけど一夏が来れば盾を使わずに逃げの一手を打つ。当然近接しかない一夏じゃ落としきれない。やっぱりチェンジは出来ない。でも、伊藤君が盾二枚なら一夏がAICに捕まったとしても、援護射撃をする暇くらいならある!伊藤君はまだラピッドスイッチはできないはずだ!)そんな手、卑怯だよ!ちゃんと戦ってよ!」

 

「なんとでも言えよ……自分達だけ新しいべべ着て……はしゃいじゃってさ……そのほうがずるいんじゃないの……?」

 

舌戦……しかし相手は最悪……ひねくれもの……魑魅魍魎の巣窟で、鍛えられたカイジ……!

スパイ行為で送り込まれたとはいえ……元はただの女の子……!

悲惨な目にあってはいても……心根はまっすぐである……!

逆に挑発……煽られて……冷静さを失うデュノア……!

 

「っく、はしゃいでなんて、馬鹿にして……!それにほら、観客を見なよ!みんな不満みたいだよ!」

 

確かにカイジの取ってる盾戦法……当然、観客は不満……!

 

「っはは……戦術のせの字も理解できないお花畑な奴ら……どうだっていいんだよ……元から嫌われ者……今更下がる株もないんだぜ……?」

 

しかし、一部の生徒には……カイジの戦術を認める者……上級生の中にはいた……!

世代差、腕の差のある環境に投げ込まれ……まともにやりあえないなら……

強い相方を活かすというのは……何も間違っていない……!

勝てないなら勝てないなりに……自身が罵倒されようとも……

勝つための手を打つ……それが出来る者は中々いない……!

ほとんどの者が勝てないことを認めず……無謀にも突っ込むのだ……!

そして言う……機体の差……腕の差……どうしようもなかった……運がなかった……!

相方の足を引っ張りながらも……謝罪なし……!

敗者の言い訳ほど……みっともないものはない……!

 

「(ダメだ、伊藤君に口喧嘩で勝ちようがない!こんな戦術普通じゃ取れない。どうあがいたって、周囲からは不満の声が出る。例えこの場で最も有効な手だとしても、人は自分に来る批判、不満が怖いからだ。そして伊藤君のように訓練しているなら、尚更この場で自分の腕試しがしたくなる、そういうものだ。それらを流せる時点で、僕からの言葉なんて通じる訳がない!)っぐ、くぅ。SEがまるで削れない!っ一夏!」

 

ハイパーセンサーに見える……ついにAICに捕まった一夏の姿……!

このままではボーデヴィッヒの攻撃で……一夏のSEは底を尽きる……!

そうなれば、負け確定……逆転のチャンスすら無くなる……当然、解除一択……!

距離を取りカイジに背を向け……射撃動作へと入るデュノア……しかし、背後から衝撃……!

 

「っうわぁ!(伊藤君から距離を離したのに、なんで攻撃が飛んでくるの!?武器を切り替えたにしても早すぎる!盾を捨てれない以上、換装していたらこの速度でランチャーが飛んでくるはずがない!)」

 

「1vs1してるのに余所見されるとは……ずいぶん俺も舐められたもんだ……それと、相手の装備くらい……ちゃんと見ておけよ……!」

 

「(あれはシールドランチャー!?盾だけなら、AIC解除や援護のために背を向ける余裕があるという考えに、僕が行きつくことも読まれてたっていうの!?距離を離しすぎればレーザーライフル、近くならランチャー!)そんな、どうしたら……!」

 

だが、それも当然……!ただ盾二枚持っていても……適度に無視されるだけ……!

デュノアのように……ラピッドスイッチが出来れば……ただのシールドでいい……

しかし、出来ないなら仕込み……必要……盾に武装……換装せずとも……攻撃手段……!

 

 

ピット内部

 

「伊藤君の戦術は、毎度ながらえげつないといいますか、どこでこんな戦い方を学んだのでしょうか」

 

「観客のヘイトを一身に受けてでも……試合に確実に勝てる方法を取れるとはな……ボーデヴィッヒに負けがあるとすれば……連携を取られてAICがまともに使えない……そのくらいだ……AICがなくても、そもそもボーデヴィッヒは強いが……(一夏と1vs1をさせようとしている……ということか?それによって……ラウラの心境になにか変化があればよいが……伊藤には貧乏くじをひかせているな……)」

 

「この戦術をずっと取るのであれば、優勝候補No1ですね」

 

「そうなるな……とはいえ、この試合を超えれば……もはやこの戦術を取る必要もなくなるだろうがな……」

 

「確かに、他に専用機持ちもなし、ボーデヴィッヒさんがいる以上、負けはないでしょうけど」

 

「まだまだ見る目が甘いな、山田君……伊藤は着実に腕を上げている……相方がボーデヴィッヒじゃなくて……優勝が出来るか……と言われたら別だがな……今も別にあの戦法を取らなくても……デュノアには勝てないまでも……そんな簡単に落とされるわけではない……恐らくボーデヴィッヒが……先に織斑を落とすだろう(訓練を続けている伊藤自身が……よく分かっているはずだ……自分の腕が上がってきている……ということは……!普通この年頃の男子なら……自分の腕を顕示したいものだ……少なくとも、勝ちだけを……完全に優先した手を取らない……そう思うが……しかし、この戦術を破るには……零落白夜を使って……一瞬で伊藤を落とすことだが……それを伊藤が考えていない訳がない……いまの一夏が警戒している伊藤を……落とすのはまだ無理だな……)」

 

ボーデヴィッヒは……最早勝ちを確信……一夏のSEはいつでも削り切れる……

その様子にデュノアも慌てる……が、しかし完全にカイジの術中……!

打つ手、なし……!だが、しかし……!突如として試合の様相が変わる……!

 




え~、どうあがいてもラウラのAICが1vs1に強すぎる、普通に1vs1でラウラが負けたらセシリア・鈴コンビに勝てるほどそいつは強いの?ってなり、作者的にどうあがいても絶望でした。ですが、それが一つの光明となり……

活動報告となります。ここから先の展開について注釈を書いております。
お暇な方はご覧ください。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=143814&uid=156312
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