3月も残すところ今日を入れて3日ですね……
早いものです。
それではどうぞ。
ベルンの人格変化事件が終わって次の日の朝。
説明し忘れたけど、この屋敷ではロノウェの他に
山羊さん達が家事をしています。
「「…………」」
寝起きの為か表情がよろしくないラムダとベルン。
目の前にはカップ麺が置いてある。
そして3分を知らせるタイマー音が鳴ると……
「朝からこんなモン食えるかああああ!!」
キレながらラムダがカップ麺を山羊に投げつけた。
…あのさ、食べ物を投げちゃダメでしょ?
「そうかぁ?こんな朝食も妾は新鮮だと思うけどなあ」
「懐かしい味だぜ……」
「私はベアトみたいに安い女じゃないもん!」
なんで僕らが朝食にカップ麺を食べてるのかっていうと、
いつも朝食を作ってくれてるロノウェが旅行でおらず今朝その事を知ったので急遽カップ麺を食べる事になったのだ……
「そ・れ・にぃ~、本当にアンタたち図体と数だけで何もできないんだから!!」
うがーっとイラつきながら山羊に八つ当たりするラムダ。
そんなに朝食がカップ麺が嫌なのかな……?
美味しいのに……
「ねぇ羅奈、ラムダ凄く機嫌が悪いけど……」
「今朝からなんだけどラムちゃんに聞いたら……」
羅奈によると昨晩、ラムダが『戦人のヘタレさと学習能力の無さについて』という研究レポートを完成させそのまま就寝。
翌朝、起きたら苦労して完成させたレポートを山羊が食べてしまっていたとの事……
ていうかなんなの、その研究レポートは……
「あの子達は特に手紙なんかの想いが込められてるものを好んで食べますから」
「そんなレポート食われてよかったんじゃねぇか?」
ワルギリアの説明にイラつきながら答える戦人。
そんなレポートを自分が知らぬ間に書かれていた事にイラついているのだろう……
「…シッペデコピン…ババチョップ……フージーサーン……」
ここにも機嫌が悪い少女がもう1人。
…そう、ベルンだ。
私不機嫌ですオーラが凄い出ている……
「ねぇワルギリア、ベルンが不機嫌なのは何で?」
「どうやら穹くんと一緒に最近撮った大事な写真が食べられたらしく……」
「…そりゃ機嫌が悪くなるね」
機嫌が悪い理由を聞いて納得した。
だから今朝から拗ねていたんだね……
「しかし全ての原因はロノウェが不在な事であろう?」
ベアトは随分と余裕だなぁ……
「情けない、家具が1人いないだけでこのザマとは……確かにロノウェはよくできた奴だがなぁ……ってラムダデルタ卿と羅奈殿もどうした?妾の顔に何かついておるか?」
するとラムダと羅奈が少し言いずらそうにしながらも……
「うわー……あんた着替えまでロノウェ任せだったの?」
「流石に着替えくらいは1人でやった方がいいわよベアト……女の子としてどうかと思う」
「なっ!!?」
…嘘でしょ?
しかしベアトの反応を見る限り図星のようだ。
僕の隣で戦人が言わないでやったのにとぼやいていた……
「いかにベアトがロノウェに頼っていたかが分かるな」
「3日ほどいないって言ってましたからねぇ」
「問題はメシだよなぁ……」
流石にロノウェがいない間、3日間3食カップ麺は問題がある……
となると誰かが料理をするのかぁ……
「…ラムダは?」
「私はパース、メンドくさいもん」
聞いた僕がバカだった。
いやむしろ、ラムダに料理させていいのだろうか?
「ベアトは
「私はフルーツ料理しかできないからパスね」
戦人と羅奈もできるけどパスだと言う。
ちなみに羅奈はフルーツを使用した料理しかできない為、
それ以外の料理はからっきしだとの事……
「ワルギリアはどうだ?」
「私ですか?、朝昼晩3日間、鯖料理になりますけどいいですか?」
「なんでだよ!?」
「ちょっと戦人くん、鯖をバカにしてるんですか?鯖というのは実に優れた……」
「それ最後まで聞かなきゃダメか……?」
「ダメです!!」
寧ろ鯖料理ってレパートリーそんなにあったかな?
僕が知ってる限りだと味噌煮とか塩焼きくらいしか分かんないんだけど……
それをたくさん作れるワルギリアって凄い気がする。
「別に妾の家具はロノウェだけではないぞ、他に優秀な家具が7人もおる!七杭!」
「お呼びでしょうかベアトリーチェ様」
現れたのは煉獄の七姉妹のベルフェゴールとベルゼブブの2人。
ねぇ、人数があと5人くらい足りないんだけど……?
「ベアト……2人しか来てないけど?」
「家具だって忙しい時もある!!というか他のものはどうしたのだ!?」
まぁ確かにベアトの言う通り家具だって忙しい時はあるよね……
それにしても他の5人はなんでいないんだろ?
「アスモは男とデート、レヴィア姉とサタン姉はショッピング、ルシ姉は昨日からクイナ姉と飲みに行ってて、マモンはカラオケです。」
「…そういえばクイナ、妹の愚痴を聞きに行くって言ってたけ」
なるほど。
だから昨日クイナが2~3日くらい召喚に応じる事ができませんって言ってたのか……
別に滅多に彼女を呼ばないから問題ないのだが……
「しかしこの怠惰のベルフェゴールにお任せを!人を怠惰にさせ人の分まで作業するのが私の仕事です、ベアトリーチェ様達は楽になさってください」
へぇ……そんな役割なんだ。
しっかりしてるんだなぁ、ベルフェゴールって……
「まぁ暴食ならまだしも、お前なら……」
大丈夫だろと戦人が言いかけた瞬間、
ある事に気づいたようだ。
なんだろうと思ったが答えはすぐ分かった。
そう思った僕達は厨房に向かったが……
「「や、やっぱり……」」
時すでに遅し。
ベルゼブブが冷蔵庫にある食材を全て平らげてしまったのだ……
なんで召喚された時点で気づかなかったんだろう……
当の主犯格はというと……
「だって朝ご飯前だったんだもん!」
頬を膨らませていた。
お腹空いてたんだね……
「それにしても何も残ってないね……」
「つーか、調味料しか残ってねぇ……」
するとベルゼブブはマヨネーズを飲み始めた。
ちょっと待とうか。
「マヨネーズを飲むな!」
戦人の言ってる事を無視しながらもマヨネーズを飲み続けるベルゼブブ。
そして飲み終わったベルゼブブは……
「調味料?、いいえマヨネーズは飲み物です!」
ドヤ顔で言い切った。
それってドヤ顔で言い切る事なの……?
で結局、食材はベアトが魔法で何とかすると言った。
それにしてもなんで料理はできないのかな……?
ワルギリアに聞いたら作るのは魔法でも本人の腕が影響されるとの事……
便利なんだか不便なんだか……
「ではベルフェゴール、腕によりをかけて作らせていただきます。何か食べたい物はありますか?」
食べたい物かぁ……
「妾はフランス料理フルコース」
「私、パスタとピザ!」
「寿司、ラーメン」
上からベアト、ラムダ、ベルンである。
注文された料理も見事にバラバラ……
「デザートはシャルロットケーキで頼む」
「じゃあ私は生ドーナツ食べたい!」
「文●堂のカステラ」
しまいにはデザートもバラバラだった……
あとベルン?、そのカステラを作らせるのは無理があるって……
いや、その某有名なカステラは僕も好きなんだけどさ……
案の定ベルフェゴールは驚愕の表情をしていた。
けどロノウェは朝昼晩1人で全てこなしてしまう超人執事なのである。
「…羅奈、僕達は自分達で作ろ?」
「そうしましょ………」
ーー5時間後ーー
「ご…ご用意いたしました……」
息切れしながらもベルン達がリクエストした料理を持ってきたベルフェゴール。
僕と羅奈も厨房で作るのを見ていたが凄まじかった……とだけ言っとくよ。
「わーい♪、お腹ぺこぺこ~」
「随分、時間がかかったわね……」
普通5時間はかからないからね……
ただ今回は料理的な問題があったんだから仕方ない。
「「「……………」」」
食べてるベルン達を見て思ったんだけど、
なんか反応がイマイチである。
もしかして美味しくなかったのかな……?
「…なんかフツー」
ちょっとラムダ。
ズバッと言わないであげようよ全く……
「スミマセンでしたーっ!」
「いや!?、ロノウェが超人なんだ気にすんな!」
「お呼びでしょうか?、心配で少し早く帰ってきたのですが……」
そんなやり取りをしてたらロノウェが帰ってきた。
「アンタがいないせいで大変だったわよ!」
まぁラムダ達にとっては大変だろうね……
「ああそうだ。お土産がありますよ」
そう言うとロノウェは、
ベアトには前から欲しがっていたマジックアイテム、ラムダには実験用の材料、ベルンには最高級ワインを渡した。
「穹様と羅奈様の分もありますのでどうぞ」
羅奈には限定クッキーを、そして僕には限定の紅茶の茶葉をいただいた。
なんでもベアトや煉獄の七姉妹の世話を手伝ってくれる日頃のお礼だそうだ。
とりあえず今日、分かった事は魔女には家具は必要不可欠という事だった……
読んでいただきありがとうございます。
次回も頑張りますのでよろしくお願いします。