今回はサブタイ通りになっています。
探偵にして真実の魔女が登場します。
それではどうぞ。
夜中の0時30分……
珍しく寝付けなかった僕は、
屋敷内を散策する事にした……
(それにしても羅奈……戻るのが遅くなるって言ってたけど珍しいな)
ちょうど昨夜の事である。
僕宛てに手紙が届いた。
読んでみたところ、屋敷に戻るのが1週間くらいになると書いてあった。
ラムダとベルンも一緒にいたのだが、ラムダは珍しく落ち込み、
ベルンは新世界の神のようにニヤリと笑っていた。
その事を思い出しながら歩いてるとラムダの部屋に着いた。
珍しく戦人もいた。
「どうしたの、2人して……」
「穹か。いや実は……」
戦人の話によると、
いつも通り自室で寝ようと思ったところ部屋が荒らされていたとの事。
しかも部屋のプレートに包丁が刺さっていたり等……
それでこんな事をやるのはラムダぐらいかと思い今に至るとの事。
「そこまで陰険な事しないわよ~……」
「そうだな……お前なら俺の目の前でやるよな。悪かったよ……」
眠そうに答えるラムダに謝る戦人。
「…それにしても誰がやったんだろうね?」
「だよな……ベアトやベルンも考えにくいし……」
ちょうど僕達が考えてた時だった。
「うふっあははは!、噂通り頭悪そうな顔してますねぇ!」
声がした方を振り返ると、
そこにはベルンと同じ蒼い髪、ただ髪型はツインテール。
更に性格を分析するならプライドが高そうという印象だった。
「初めまして。私、
ふーん……
このプライドが高そうな女の子はヱリカというらしい。
一応夜中だよ?、声のトーンを下げてくれると助かるんだけど……
「ってなんだ急に!お前が俺の部屋をあんなにしたのか!?」
「はっ!、お・れ・の・部・屋ぁあ?」
あっ……絶対に戦人の部屋を荒らしたのヱリカだよ。
今の言い方からして……
「いずれ私の部屋に改装しますし今更どうしたって問題はないでしょう?」
「はぁ!?」
「あら。来てたのヱリカ」
「我が
「ちゃんと言いつけは守った?」
するとベルンが隣の部屋から出てきた。
ヱリカの反応を見る限りだとベルンの事を尊敬か崇拝してる感じがするけど。
…というか言いつけって?
「はい…♡ちゃんと嵐の海の中をライフジャケットのみで来ました!!」
「おい穹!、どういう事なの!?」
「僕が知る訳ないでしょ……」
驚くのは分かるけど、
戦人は何故それを僕に聞くの?
というかヱリカ凄いな……嵐の中ライフジャケットだけで来たの?
「
「そうなんだ……でもなんで屋敷にいるの?」
「本人が来たいって言うから招待したの」
ベルン曰く、
本当だったら次のゲームが始まってから連れてこようと思ってたらしい。
それにしても随分慕われてるなぁ……
「うう……また面倒くさそうな奴を……」
「それより戦人さん!あなたに言いたい事があります!」
うん……口には出さないけど僕も戦人には同情するよ。
こういうタイプ苦手だもん……
「毎日毎日、我が主と一つ屋根の下……寝食を共にしているにも関わらず毎日ヘラヘラヘラヘラと……主の寝顔を見るチャンスはいくらでもあったのにそれをしない!!!!あんた舐めてるんですか!?」
逆ギレしながら戦人に文句を言うヱリカ。
言いたい事っていうより私見でしょ……?
「フフ……この子、ちょっとおかしい子なの」
「うん。ちょっとだけおかしい子だね……?」
「俺は少なくとも今までで一番ぶっ飛んでる気がするぞ…?」
そこはまぁ……上手くスルーすればいいよ。
「私がおかしいのかはさて置き!あの部屋を賭けて勝負です!!!負けた方は、これから犬小屋で寝るんですよ!!」
「おい!、なんでそうなる!?」
「…ベルン、ヱリカあんな事言ってるけどいいの?」
僕が聞くと彼女は……
「そうね……負けた方には首輪をつけて毎日、犬のように可愛がってあげる……クスクス……」
「え………………っ♡?」
ベルンがそう言うとヱリカは嬉しそうな反応をした。
確信した……ヱリカはドMだ。
「客人が来ていると聞いて来たぞ」
「先程、海岸で倒れているところを発見いたしました」
ベアトとロノウェが部屋に入ってきた。
ついでに言うとラムダもいつの間にか起きてた。
全然気づかなかったよ……
「で!、なんの勝負するの!?」
「ラムダも起きちまったじゃねぇか……ったく……」
「あれだけ騒げばラムダも起きるよ……で何で勝負するの?」
「私に提案があります!この勝負に相応しいのはただひとつ!」
「…それは?」
「我が主のいいところを1つずつ言っていくゲームで決着をつけようじゃないですか!」
「ラムダ、どう思う?」
「えーつまんないー。」
「確かにヱリカに期待をし過ぎていたようね……」
「主…!」
「よく考えてごらんなさいよ。そんな勝負全部の一言で終わっちゃうでしょゴミクズ」
ヱリカの事をゴミクズって……
というよりこの勝負ってヱリカが言いたいだけなんじゃ……?
「だいたいそんな勝負だと穹の勝ちに決まってるじゃない」
「…まってラムダ。そこでなんで僕が出てくるの?」
「まあまあ☆。じゃあとりあえずベルンのいいところ言ってみて?」
あー……これは言わなきゃいけないパターンだな。
ベルンのいいところ?
とりあえず……
「可愛い、さり気ない優しさでしょ?、梅干し紅茶を作る時になると一心不乱になる……王道のヒロイン役も似合うけどどっちかというとダークヒロイン系で……黄昏てる表情が大人っぽい、この前の水着姿はとても色っぽくって……」
「穹、ちょっとストップ!」
「ラムダ、僕まだ半分も言ってないんだけど……」
「それ以上言ったらベルンが羞恥で死ぬわよ」
「えー?そんな訳……」
「あれ見なさい」
ラムダに言われた方を見ると、
顔を真っ赤にしながら床にのたうち回ってるベルンがいた。
「ベルン……なんかゴメン」
「い、いいの……き、気にしないで……///」
「…あーでもベルンの事、可愛いと思ってるのは本当だから」
「か、かわっ……///」
「あんたらイチャつくなら部屋でやりなさいよ!」
「ま、負けた……我が主の事はこの私がよく知ってる筈なのに……」
とまぁ気を取り直して……
「気を取り直してゲームの準備しといたわよ☆」
「…流石ラムダ。それで今回はどんなゲームなの?」
「この屋敷に
「宝探しゲームってやつか……俺らは何を探せばいいんだ?」
この屋敷内だと見つけるのに、
時間を要する。
まぁラムダが隠したっていう宝によるけど……
「ちなみに宝はベルンの
「流石ラムダデルタ卿!いい仕事してます!!!!」
宝がベルンの私物と聞いたヱリカは、
もの凄い速さで屋敷内を捜索しに行った……
これにはベルンも自分の私物がゲームに出されるとは思ってなかったのか、
表情が引き攣っていた。
「ちょっとラムダ!、なんで私の寝巻にしたのよ!!」
「そっちの方が面白くないー?」
「ふざけんじゃないわよ!!」
「まぁまぁ……って穹は?」
「…呼んだ?」
「穹、お前どこに行ってたんだ?」
実を言うと、
ベルンがラムダに詰め寄ってる間に魔法を使ってベルンの寝巻を探していたんだ。
本当は僕、魔法は使いたくないんだけど………
「はいベルン。一応畳んでおいたからね」
「あ、ありがと……」
「つーかそれ、どこにあったんだ?」
「普通に隣の部屋の棚にあった。ラムダ何でそこに置いたの?」
「だって隠した場所、忘れそうで……」
そんな理由でそこに置いたの?
なんか僕、魔法を使って損した気が……
「ラムダだから許すけど穹以外の他のやつが持ちだしたら×××を×して×××を代わりに×××を……」
「ごめん、ごめん☆」
あのさベルン……
僕、君の私物を持ちだしたりはしないよ?
(そういえばヱリカはどこをうろついているんだか……って)
さっきと同じように探索魔法を使う。
すると何故かベルンの部屋の中にいる事が分かった。
「ベルン、部屋の鍵……ちゃんと閉めたの?」
「閉めたけど……どうして?」
「ヱリカがベルンの部屋の中にいるんだけど……」
「は?」
…ん?
ヱリカ、何を覗こうとしてるんだろ……
本のようなものだけど……
「D…I…ARY…日記?、あっ……ヱリカが日記を開こうとしてる」
「ちょっと迎えに行ってくるわ……」
僕がそう言った途端、
ベルンは自分の部屋に駆け込んで行った。
あっ……ヱリカ死んだかも。
数分後、ベルンが戻ってきた。
「…で、ヱリカは?」
「犬小屋で寝てたわ」
ヱリカご愁傷様です……
「なんだあっけなかったな……俺らもう寝てもいいのか?」
「いいんじゃない?、というかラムダ、立ったまま寝てるし……」
「しゃーねな……ほら。立ち寝すんな」
「妾も寝るかー」
戦人達は自分の部屋に戻って行った。
残ったのは僕とベルンだけだった……
「じゃあ僕も寝るよ……ってどうしたの?」
「…ぁ、あのね……」
自分の部屋に戻ろうとしたら、
ベルンに服の袖を掴まれた……
しかも何か言いにくそうだけど……
「穹の部屋で一緒に寝てもいい……?」
「なんで?」
「理由を言わななきゃ……ダメ?」
あのさ、僕思うんだ……
上目遣いは反則だと思うんだよね……
嫌ではないんだけど僕が理由を聞いたりするとベルンは上目遣いでねだってくる。
「…風邪ひくと大変だから厨房を借りて2人で梅干し紅茶でも飲もっか」
「うん♪」
上機嫌に僕の腕を組んでくるベルン。
「あのさ……当たってるんだけど?」
「さっきの仕返しよ、私に恥ずかしい思いをさせたんだから……///」
「僕が言ったベルンが可愛い云々?」
「そうよ、穹って昔からそういう事を人前で平気で言うじゃない……///」
「だってベルンが可愛いのって事実だし」
そう言うと彼女は顔を真っ赤にしながら腕を抓ってきた。
腕を組まれてる状態とはいえ、地味に痛い……
「罰ゲームよ。今日は穹の事、寝かせてあげないから……」
「そんな事したらベルンも睡眠不足になるよ?」
ただでさえベルンは朝が弱いんだから、
僕個人としてはそっちが心配である。
ちなみにこういう時の彼女は意外に頑固だ。
だから僕が……
「僕も眠いから普通に寝かせて?」
こう言うとベルンは決まって……
「………………だぁめ♡」
こう言うんだよね……
今夜は無事に寝れるのかと切実に思う僕だった。
読んでいただきありがとうございます。
次回はオリジナルになります。
新オリキャラが登場します。
こちらも設定とかを後々、載せたりしますので
次回もよろしくお願いします。