久しぶりの投稿になります。
視点が色々と変わったりしたりしますが
楽しんでいただけると嬉しいです。
それではどうぞ。
前回の話……
ラムダと羅奈が暇潰しで作ったという巨大スゴロクを
半ば強制的にやる事になった。
「もっと早く言えっ!!!」
「いや~ゴメン☆ うっかりしてて……」
あっ……そういえば、戦人が1マス目で落ちたところからだったね。
この仕掛けを作ったのは羅奈だった。
「……ったく。5マス目、なんもないマスじゃねーか……」
戦人は結局落ち損だね……
「次は私が投げますねっ」
2番目はヱリカ。
そして出た数字は……
"1"
「キャアアアアアアアアァァ……」
先程の戦人と同様に落とし穴落ちた……
「同じ罠に掛かるとか芸がないわね、ヱリカ」
「…ほんと、どういう偶然なんだろうね?」
これには僕もベルンも溜息を吐く……
「妾は4か! こういうのは好きだぞ!」
3番目はベアト。
指定されたマスを進むと謎の瓶が置いてあり、
『これを飲んでね♪』と書いてあった……
「おお? これは……男になったのか? 見ろ戦人! お前より背がでかいんじゃねぇか? ついでに服も替えておくかぁ!」
性別変換の薬かぁ……
これを作ったのはラムダだな……
「つーか、お前は楽しそうでいいなー……」
「そーそー、戦人もいい加減に楽しむって事を覚えなさいよね!」
「お前らが相手じゃなきゃ楽しかったと思うぜ……」
それには僕も戦人に同意である。
余計な仕掛けや怪しい薬がない巨大スゴロクだったら僕も普通に参加してたよ……
「ってか、お前ら2人も参加するのか?」
「せっかく羅奈と2人で時間かけて作ったのに遊ばないでどうすんのよ!」
「作ったからには遊ばないと☆」
なんか意外だなぁ。
てっきりラムダと羅奈も高みの見物かと思ってたけど……
ちなみに僕とベルンは見物である。
「「…………」」
「随分と可愛くなっちまってまぁ…ぷくくく…………」
「「うるさい!!」」
そして超パァな2人は身長が小さくなるマスで止まり、
それを見た戦人に笑われていた。
ーーそして3時間後ーー
「お……おい……いつになったら終わるんだよ……」
「むぅ…妾なんか男のまま小さくなったり訳が分からなくなってきたぞ……」
「マジで不憫だな……」
ヤッホー☆
絶対の魔女のラムダデルタちゃん様よ☆
スゴロクをさっきからやってるんだけど、
なんてゆーかなんか………
「「私もう飽きたー」」
羅奈と私の声が見事にハモった。
「全部お前ら2人のせいだろうが!!」
「え~? だって私とラムちゃんの予想だと、もっとサックリ終わると思ったんだもん」
「いや長さを考えて作れよバカ!」
そーよ、そーよ。
私だってもっとこう…パパっと終わるかと思って作ったんじゃない……
「とりあえず続きは明日にして今日はもう帰ろうぜ……」
戦人はそう言うけど……
「えっ? ゴールしなきゃ戻れないよ? ね、ラムちゃん?」
「そうね☆ しかも全員☆」
「本当にバカなんだな、お前ら2人は!?」
「「だってすぐ終わると思ったんだもん!!」」
とは言ったものの……
「つか魔法でパパっと何とかならねーのかよ……」
「実は参加した人には魔法を使えないようにしたのよ……」
「こういう時だけお前ら……」
平等に楽しむ為に魔法を使えないようにしたのは、
良いけど、もうちょっとルール説明しとけばよかったわね……
「待てよ……それなら2人参加してねぇヤツがいるじゃねぇか!」
「あっ! 確かに言われれば……!」
「そうよ! 穹とベルン!!」
そうよ! あの2人に頼めばいいじゃない!!
そう思った私達がベルン達の方を向くと……
『飽きたので帰るわね。ベルン』
『僕達2人の分も楽しんでね? 穹』
2枚の書き置きだけがあった……
ーーその頃、一方の2人は……ーー
「ラムダ達、楽しんでいるかな?」
「そうね。今頃全員泣き叫んでいると思うと心底笑えるわね……」
「確かに……」
現在の状況を笑いながら予想していた。
そしてラムダ達が帰って来たのは数日後の事であった……
読んでいただきありがとうございます。
次回の更新がいつになるか分かりませんがよろしくお願いします。