奇跡のなくパーティーに   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
今回はある人物の誕生日回になります。

それではどうぞ。


特別編 あうあう少女の誕生日

「……暇だ」

 

穹が呟く。何を隠そう今日は屋敷には珍しく誰も居ないのだ。

 

「ベルン達はちょっとした旅行に行ってくるって言ってたし……」

 

いつも一緒に居る彼女達はお出かけ中なのだ。……羅奈とラムダがベルンを困らせてなければいいのだが。

 

「雛見沢にでも行ってこようかな」

 

思い立ったが吉日。穹は早速とばかりに指をパチンと鳴らし、雛見沢の(ゲート)を出現させる魔法を展開する。いつも通り、魔法陣から障子で出来た和風のドアが出現する。

 

「えっと季節は……運命の袋小路を越えた次の夏の6月30日か……。実質的に7月がスタートって事か。都合がいいじゃん」

 

実はこの門には行き先の現在の季節と日付が表示されるのが特徴だ。

 

「さて。今年はどんな夏休みになるんだろ?」

 

そう思いながら、穹は門のドアを開くのだった。

 

 

 

 

「……分かってたけど、やっぱり暑い」

 

穹は自宅で目を覚ました。以前と同じように精神をこの世界の自分に移動させたのだ。

 

「えっと……今は何時だっけ?」

 

近くに置いてあった時計を手に持ち、時刻を確認する。

 

そこには7月1日、朝7時30分と時計に刻まれていた。

 

「今日の朝ご飯……何にしようかな……?」

 

私服に着替えながら朝食は何にするか悩む穹。すると玄関からチャイムが鳴った。

 

「はい、どちら様……」

「穹っ! おはようなのです~♪」

 

ドアを開けると、青紫色のロングヘアーで、頭部から漆黒の尖った角が二対生えた少女、羽入が穹に抱きついてきた。

 

「…朝から元気だね、羽入ちゃん……」

「あうあう。梨花より先に穹成分を取れると思うと、居ても立っても居られなかったのですよ♪」

「なんなのその成分……」

 

羽入を家の中に入れ、自分の名前が入った謎の成分について訊く穹。

 

「僕と梨花にとって必要必須な成分なのです♪」

「シュークリームよりも?」

「なのです」

「そうなんだ。ところでそんなにくっついて大丈夫? 僕、変な臭いとかしない?」

「そんなのは些細な事なのです。寧ろ、穹の臭いならウェルカムなのですよ♪ あうあう♪」

 

未だに自分にギューっと抱きついてる羽入。

 

「とりあえず座りなよ」

「す、座る!? それは僕が穹に×××(ピー)したり、穹が僕のを×××(ピー)してくれたり、梨花に内緒ではにゅんはにゅん的な事をするのですか!?」

「……」

 

彼女がちょっとポンコツになってきてる件。主に変態的な意味で。この場に梨花が居たら、羽入に激辛キムチの刑が執行されそうだ。

 

「羽入ちゃん、頭大丈夫? 暑さでやられたりしてない?」

「僕はいつも通りですよ?」

「そっかそっか」

 

いつも通りなら、何故あんな事を言ったんだろうか?と穹は思ったが、気にしない事にした。

 

「ところで穹は朝ご飯はもう食べたのですか?」

「いやまだ。何にしようか迷ってたとこ」

「それなら僕が作ってあげるのです♪」

 

質問に答えると、羽入はニコニコした表情で穹に言った。

 

「え? いいの?」

「はい♪」

「それじゃあ……お願いします」

 

彼女の手料理を食べれるのは素直に嬉しいなーと思ってた矢先……

 

「そうと決まれば、先ずは服を脱がなくては!」

「いやなんで!?」

「あうあう! 何を言ってるのですか! 男はみんな裸エプロン姿が好きなのでしょう!?」

「世の中の男がみんなそうとは限らないからね!? 僕は好きだけど!」

 

何の知識で得たのか知らないが、目の前で服を脱ごうとした羽入を穹は全力で阻止するのであった。




読んでいただきありがとうございます。
今年は間に合って良かったです……(2019年の時の誕生日回が間に合わなかった為)
この話の続きは、8月21日が誕生日の()()()()()()()の時に書こうと思ってますので、お楽しみください。
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。
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