奇跡のなくパーティーに   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
今回はタイトル通りです。
看病する描写が上手く伝わっているか不安ですが……

それではどうぞ。


宴7 魔女でも風邪をひくんです

いつも通りの朝。

なんかこれじゃあんまり変わんないなぁ……

 

「そういえば昨日、地鳴りがした気が……」

 

昨日は疲れてたせいで1日中部屋で寝てたから

覚えてないんだよなぁ……

そう思いながら屋敷のリビングに行くと、

羅奈とワルギリア、ロノウェ、戦人がいた。

 

「あ♪、穹おはよ♪」

「羅奈おはよ。あれワルギリア、ベルン達は?」

「3人共ダウン中です」

 

聞けば昨日、ラムダが地球破壊爆弾なる物を作っていたら屋敷が半壊。

……昨日の地鳴りはそれが原因か。

話を更に戻すと、色んな薬品を混ぜた為に魔女達を弱らせる薬の成分が

ベルン達にかかってしまい3人はダウン中との事……

 

「それにしても俺に影響とかはないのか?」

「人間には影響はないですよ、分かりやすくいえば風邪みたいなものですね」

「それから人と違うのは薬を使って制御できなくなった魔力を熱として外に放出するの」

「それで風邪みたいな症状になるのか」

 

ワルギリアと羅奈の説明に納得する戦人。

 

「じゃあ命に別状はないんなら心配する必要もねーな、少しは反省しろってんだ」

「…て事は戦人は命に別状があったら心配するって事?」

「うるせぇ!」

 

だって言い方を換えればそう聞こえるんだよね……

 

「ま、俺に被害がねーんなら弱った顔観に行くか!、いっひっひっ」

「あら、イイ性格してますね」

 

戦人とワルギリアのやり取りを聞きながら

ダウンしているという3人の部屋に向かった。

 

「3人共、同じ部屋なのか?」

「被害を最小限にと思いまして……」

 

そして戦人が扉を開けた次の瞬間……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーゴォッーー

 

 

 

 

 

 

凄まじい熱気が襲ってきた。

…いや熱気っていうよりは火炎放射だよ

 

「大魔女なので魔力の放出量が半端ないんですよ」

「それを早く言え!」

 

ワルギリアって肝心な事を言い忘れるよね?

 

「つか、こんな事になってロノウェも大変だな。世話とか」

「ええ……それが……」

「いや~今から悪魔執事の集いに行かなくてはならなくて……」

「主人ほっといたら意味なくね!?」

 

これはちょっと困ったな……

するとワルギリアも……

 

「実は私も友人に借りた小説の続きが気になって気になって……」

「我慢しろよそれくらい!!」

「気持ちは分かるけどさ……」

「どんだけ続きが気になるのよ……」

 

というかロノウェの理由は分かるけど、

ワルギリアの場合は完全に個人的な理由じゃん……

で結局、戦人と僕、羅奈の3人で看病をする事になった。

 

「ちょっと俺、あいつらの様子を見てくるわ」

 

そう言うと戦人は部屋に入って行った……

と思ったらすぐに戻ってきた。

 

「どうだった?」

「あいつら火を吐いていたぞ……ってか本格的にオカシイ!?」

「ラムちゃん達、重症みたいだね~」

「そろそろ12時になるし、何か作るか……といってもお粥だけど」

「じゃあ私はラムちゃんの分を作るわ、あんまり味気ないのだとラムちゃん食べないから」

「俺はベアトの分を作っとく」

 

こうして僕がベルンに、羅奈がラムダに、

戦人がベアトの分のお粥を作る事になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

30分後、作り終わった僕達は再び

部屋に入った。

余談だがここに戻る途中、気になったのが羅奈がラムダに作ったお粥だ。

何故かは分からないが、お粥から甘い匂いが漂っていたからだ……

 

「うーむ、お粥とは味気ない……妾はアイスが食べたい」

「いいから黙って食え」

 

お粥は胃に優しいからね……

代わりに味があまりしないのが欠点だが……

ベアトの言いたい事は分からなくもない。

 

「ベルン、食べれそう?」

「ちょっと頭がボーっとするけど……平気」

「…梅干しの量が尋常じゃない時点で大丈夫じゃないでしょ」

 

彼女の皿には何故か山のように乗っている梅干しが……

僕が指摘した事に気づくと……

 

「あら?、梅干しを2つに増やそうと思ったのに……何この量」

 

自分でも驚いていたようだ。

これは相当参ってると感じた僕は彼女が持ってるレンゲを取る。

 

「…はいベルン、口を開けて?」

「えっ……で、でも……///」

「いいから。食べないと治らないよ?」

「み、みー……///」

 

観念したのか大人しく僕に食べさせられる状態になるベルン。

頭から蒸気が出てるけど大丈夫かな?

食べ終わるまで彼女は真っ赤だったが……

 

「それにしても、こんな状態だと……治りそう?」

「薬を飲んで一晩寝れば治るんじゃないかしら」

「…やっぱりそういうもんなの?」

「私達は魔力が強くて症状が重いだけで普通だったらなんてことのない病気だもの」

「そっか。ところでベルン……」

「なに?」

 

僕がラムダを指差すと……

 

「新世界の神に私はなる!!」

「ラムちゃん寝てなきゃダメだってば!?」

 

なんか何かの文献で聞いた事を発言しているラムダと

それを止めてる羅奈がいた。

 

「ラムダは戻ってこれるよね……?」

「あの子、魔力だけは馬鹿みたいにあるから症状が重いのよ……」

「そっか……あ、ゼリー作ったんだけど食べる?」

「うん。ねぇ、穹……?」

「どしたの?」

「そ、その……さ、さっきみたいに…た、食べさせて?」

 

なんかベルン、今日はいつになく素直だなぁ……

他のみんながいる前で言うなんて……

 

「はい、あーん……」

「みー……///」

 

ま、風邪をひいているとはいえ彼女は上機嫌っぽいし喜んでるならそれでいいかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー次の日ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

無事に魔女風邪が治ったベアト、ベルン、ラムダの3人。

 

「魔女風邪はもうコリゴリだ。退屈で敵わん」

「俺の方がコリゴリだぜ……」

 

そういえば戦人は昨日、

ラムダの火炎放射を直撃したんだっけ?

僕とベルンは目撃してないけど……

あ、そうだ……

 

「ねぇラムダ、3+4は?」

「は?、7でしょ?」

「カエルの子供は?」

「お…おたまじゃくし?」

「…君の名は?」

「ラムダデルタちゃん様よ……って!!、何よこの質問は!?」

 

今の質問はどういう意味かって?

 

「良かった、良かった。トンでないみたいだよベルン?」

「そんなラムダ、私だって見たくないもの」

 

つまりはそういう事だよ……

 

「バカにされてる?私、穹とベルンに今バカにされてるわよね?」

 

 

 

 

 

超パァな彼女もバカにされてるという自覚はある……らしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




読んでいただきありがとうございます。
次回は六軒島で海水浴の話になります。
それではまた。
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