四次試験が終わり、ボロボロのゴンと合流した。
流石にキルアは余裕そうだ。
飛行船に乗り会長の面接を受けた。
内容は何故ハンターになりたいのか、自分以外で一番注目している相手は誰か、今一番戦いたくない相手は、という事だった。
私はハンター試験には兄に無理やり連れて来られたと答えた後に、色々な世界を見て見るのも楽しみと答えた。
注目している相手は100番キルアと406番ゴンと答えた。
今一番戦いたくない相手は44番ヒソカと答えた。ゴン達共戦いたくないけど、今ヒソカと戦って勝てるとは思えない。
最終試験会場に着きネテロさんから最終試験内容が発表された。負けた者が上って行く逆トーナメント。
失格者はたった一人。ずっと負け続けるかルール違反、人を殺すと負けだそうだ。
ヒソカとギタラクルさん対策に思えるのは私だけ?
ルールとしては殺してはいけない事は勿論、相手に参ったと言わせる事だった。
私の対戦相手はレオリオだ。
対戦表は左からハンゾー・ゴン・ポックル・キルア・ギタラクル・ボドロ・クラピカ・ヒソカ・レオリオ・私の順で、ハンゾー対ゴンが一番多く五回戦え、負けた方がポックルと戦う、更に負けた者がキルアと、そしてギタラクルさんと戦う。その後はブロックが少しずれ、クラピカ対ヒソカ、負けた方がボドロさんと戦う。私対レオリオで戦い、ボドロさんと戦い負けた相手と私かレオリオが戦う。
対戦回数が違うのは今までの試験の結果と身体能力、印象値だった。
これに対してキルアはお冠だ。
「まーまーキルア、結構印象値が大事みたいだよ。ハンターの資質で考えたら私達はゴンに遠く及ばない。確かな目標のあるゴンと何となくで参加したキルアと私じゃ、差があるのは仕方ないよ」
苦笑しながら説明する私にキルアは息を吐く。何となくでも納得してくれれば良いな。
印象値を重視しているなら私の戦闘回数も妥当かな。自分からハンター試験を受けに来た訳でもない私がそうそう何回も戦える訳ないよね。
始めの対戦はハンゾー対ゴン。
ハンゾーとゴンではハンゾーの方が戦闘力は高いけど、ゴンは参ったとは言わないだろう。
それこそ対戦前に事前ルールを作って気絶した方が負け、とでもしておかないとハンゾーに勝ち目はないと思う。
ハンゾー対ゴン戦はだいたい予想通りに進んでいく。
ハンゾーがゴンにたいして拷問を続けるが、ゴンは一向に参ったと言わない。
これを見ていたレオリオが止めようとするが試験官に止められる。
最終的にゴンに参ったと言わせる事ができないと悟ったハンゾーが参ったと言い試合は終わるかに思われた。
しかしゴンが納得いかず、双方納得する勝負方法にしないか提案した。
それにハンゾーはキレ、ゴンを殴り飛ばし参ったと言った。
これには見ていた受験生皆で笑った。あー笑った笑った。
第二試合はクラピカ対ヒソカ。
勝つのはヒソカかと思いきや、少し戦った後ヒソカが参ったと言って試合が終わった。
んー、クラピカもそうそう参ったって言わなそうだよね。余り続くとヒソカが大変な事になりそうだから、これはこれで良いのかな。
「ヒー兄クラピカに何て言ったの?」
「ひ・み・つ♡」
ヒソカは楽しそうに指を振りながら答えた。
あ、これは答える気ないな。
第三試合はハンゾー対ポックル。
ハンゾーが一瞬でポックルを下し、ハンゾーが勝利した。
第四試合はヒソカ対ボドロ
ボドロさんも頑張ったがヒソカにダウンさせられ、ヒソカが何か囁きボドロさんが降参。
「今度は何て言ったの?」
「んー、何だと思う?」
ヒソカが聞いて欲しそうなので黙殺した。
第五試合はレオリオ対マドカ、つまり私だ。
「マドカとは戦いたくねー、降参してくれないか?」
「いいよ」
「は!?」
私の答えにまさか頷くとは思っていなかったレオリオが驚きの声を上げる。
「試験官さん参りました、私の負けです」
「お、おい! ちょっとまて!?」
レオリオが何故か止めて来る。
「何でだ! そんな事されても俺は嬉しくねーぞ!」
「何でって言われても……。飛行船でネテロさんに質問された時は挙げなかったけど、レオリオとも戦いたくなかったんだ。だってレオリオは戦いを主体にした人じゃないもん」
そこで私は言葉を一度きり、更に続ける。
「レオリオはお医者さんとかが向いていると思う」
「何でそれを」
「四次試験が終わったときのゴンの治療やさっきのボドロさんの傷を心配していたからかな、だから良いお医者さんになって」
原作知識とは言えないので言葉を濁しておく。
言うだけ言うと私は端によった。
第六試合はポックル対キルア。
私はここで口出しすることにした。
「キルアここで勝ちなよ」
「お前に言われたくはねーよ」
……それもそうか。私も降参したもんね。
ポックルと戦いたくないとキルアは降参。
第七試合はボドロさん対私。
ボドロさんとは戦ってみたかったから嬉しいけど今のボドロさんは怪我人、少し休ませてあげて欲しいと私は提案し、それが受理された。
第八試合キルア対ギタラクルさん。
キルアとの試合が始まるとギタラクルは顔から針を抜き、素顔のイルミになった。
そしてキルアに挨拶をするイルミ。
イルミを見てキルアの顔色はグッと悪くなった。
イルミはキルアにハンターは向いていない、キルアの天職は殺し屋だと言い家に帰る様に言った。
「俺はゴンやマドカと友達になりたい」
「暗殺者に友達はいらない」
キルアの必死の言葉もイルミには届かず、切って捨てられた。
「キルアお前とゴンとマドカは友達だ! 少なくともゴンはそう思ってる!」
レオリオの叫び声にキルアはピクリと反応した。
レオリオ私は友達に入らないの? というかキルアと友達になって良いの?
「困ったな、向こうはもう友達のつもりで居るんだ……。うーん、ゴンを殺そう」
これに反応するキルア。いや、広間の多くの人間が反応した。
「イルミさんゴンを殺したら、イルミさん失格にならない?」
「そーだそーだ! お前が失格になるぞ!」
私の言葉にレオリオが乗る。
「それは困ったな、俺仕事の都合でハンターライセンス必要なんだよね。そうだ、合格してからゴンを殺そう」
これに真っ先に反応したのはクラピカとレオリオ、ハンゾーだった。ヒソカもトランプに手をかける。
んー、でも言葉だけで本気で殺そうとしている訳ではなさそうなんだよね。
精神攻撃かキルアを試しているかかな。
イルミさんもヒソカと戦いたい訳じゃなさそうだし。
私も念を何時でも発動できるようにしながら考える。
迫って来るイルミさんにキルアは最終的に降参した。
キルアにクラピカとレオリオと共に話しかけるが反応がない。
ボドロさんも回復し私の対戦が開始する。
第九試合はボドロさん対私
「子供に向ける拳は持っておらん、降参してはくれんか?」
「嫌です。ボドロさんとは戦ってみたかったので」
「そうか、なら手加減はせん!」
試合開始の合図とともに私に向かって来るボドロさん。
しかしボドロさんと同じに動き、ボドロさん以上の早さで駆ける相手がいた。
私は素早く移動しボドロさんの背後に回り、突き刺そうとしていたキルアの腕を取る。
無意識に腕を外そうとするキルアの足を払い、床に叩きつけ抑え込む。
「キルア、落ち着いて」
私が声をかけるとキルアはビクリと震え、視線を上げて来る。
「キルア、家出の様に逃げれば追って来るものよ。こちらにも負い目があるから強くは出られない……、ねえキルア、シルバさんと話してみた? シルバさんならキルアが外に出たいって言って、無下にするとは思えないけど」
何か策は練るだろうけど止めはしないと思う。
「……親父を知ってるのか?」
「昔ちょっと会ってね、ちゃんと話あってみれば良いじゃない。会いたいと思って会えない相手ではないでしょう?」
「外に出られるかな、……お前達と友達になれるか?」
キルアの心が少し前を向き出したのを悟った。
「うん、外に出られるよ。それに私達はもう友達でしょ、駄目って言われたら迎えに行ってあげる」
「ちょっとマドカ余計な事言わないでくれる、マドカと友達とか迷惑なんだけど。百歩譲って嫁に来るなら良いけど、友達は駄目」
イルミの言葉に少しショックを受ける。
考えてみれば私と友達って貧乏くじ?
ヒソカと関わりになるし、クモとも関わるかもしれない。うわー、イルミさんじゃなくても嫌かも。でも、私も友達は欲しい。
誰でも良い訳ではないからね!
「嫁って、あれ本気だったの?」
「父さんが冗談言うと思う?」
思いません。
いや、でもねえ……。
「……わかった。爺さん俺の失格で良い、兄貴、俺帰るよ」
こうしてキルアが原作同様失格になった、しかしボドロさんは死んではいない。
最終試験は原作と少し変わっています。
ボドロさん生きています。