こんな所に転生させずともいいじゃないか   作:影の泉

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グリード・アイランド②

 天空闘技場で九勝目を上げバッテラさんの屋敷を目指した。

 シャルがグリード・アイランドは現実世界にあると言っていたので、鞄に食べ物を入れて見た。この位は大丈夫だろう。

 空間転移扉(どこで○ドア)で行ってもいいが他の人にバラす気はないので、公共交通網を駆使して時間をかけて向かう事にする。

 

 だいたいゲームを始めて一月位でまたスタート地点の草原に立っていた。

 ある程度は分かったしゴンやキルアと合流するのも良いかもしれない。

 フリーポケットのカードが全て白紙に戻ったので、お金と呪文カードはまた手に入れないといけない。

 お金を稼ぐのに手っ取り早く山岳地帯の怪物を狩る事にした。

 スタート地点から北へ歩いて懸賞都市アントキバへ向かい、更に北へ向かった。

 空間転移扉(どこで○ドア)を使っても良いが、ゲームを楽しみたいので封印することにした。

 

 山岳地帯に着き怪物を倒して行く。

 あれ? このオーラは……。

 

「ゴンとキルアのオーラだ」

 

 ゴンとキルアのオーラを追い、山岳地帯を走って行く。

 ゴンとキルアは金髪ポニーテールの女の子と流の修行をしていた。

 

「ゴン! キルア!」

 

「「マドカ!?」」

 

 驚き修行を中断した二人の元まで辿り着くと、金髪の少女がゴンやキルアと私を交互に見ていた。

 

「初めまして、私はマドカです。貴女は?」

 

「ご丁寧に。私はビスケット=クルーガー、気軽にビスケって呼んでちょうだい」

 

 ビスケと私が自己紹介しているとゴンとキルアが目を白黒させていた。

 

「お前何で此処が分かったんだ?」

 

「良く此処が分かったね」

 

 ゴンとキルアは私がこの地点を見つけた事に驚いているようだ。

 

「それはね、近くを通ったらゴンとキルアのオーラを感じたから円を使ったの」

 

「ああ、円か!」

 

 私の言葉にゴンがポンと手を鳴らす。

 

「そう言えばあんた達、知り合いだったわね」

 

「え、ビスケ何で知っているの?」

 

「そりゃああんた、選考会に一緒に来てたじゃない」

 

 ゴンがボケるとすかさずビスケが突っ込みを入れた。

 

「ん? ビスケって結構前に座っていなかったか? 良く俺達に気付いたな」

 

 ビスケの話に違和感を覚えたのかキルアが疑問を口にした。

 

「そりゃあ、マドカが一流の念使いだからだわさ。あの中で一番注意しなくちゃいけなかったのがマドカよ」

 

「それ本当!?」

 

 ビスケの言葉にゴンはキラキラした目で聞いている。

 

「本当よ。あんた達マドカを凝してみなさい」

 

 ビスケの言葉に素早く凝をするゴンとキルア。

 凝の速度が上がっている。滑らかになった。

 私が感嘆の籠った目でゴンとキルアを見ていると二人が話しだした。

 

「俺達の纏となんか違うな」

 

「うん、力強さというか根本的に何か違う。薄い衣を纏っているみたいだ」

 

 キルアが私と自分達の違いを指摘し、ゴンが補足して行く。

 

「それはそうだわさ。マドカがしているのは四大行の纏ではなく、応用技の円よ」

 

「「なっ!」」

 

 ビスケの言った答えにゴンとキルアは絶句する。

 応用技ってオーラ食うもんね。でもそれを知った分ゴンとキルアは成長した。

 

「応用技って凄くオーラの消費量が多いよな。それを常時展開しているって言うのか!?」

 

「そう、円もオーラの消費量は激しい、更に集中力もいる。それを可能にしているのは絶対的なオーラ量。だから私はマドカを警戒したんだわよ」

 

「凄い! マドカ凄いよ!」

 

 驚きの声を上げるキルアにビスケが答える。

 ゴンは純粋に褒めてくれるが、その純粋さが汚れきった私には痛かった。

 常時円をしている理由が、ヒソカやフェイタンが突如襲ってくるのに対抗して考えただけだし。

 出来たら出来たでヒソカは更に不気味に気持ち悪くなったけど。

 因みにフェイタンは舌打ちをしていた。治せるのを知ってから結構頻繁に仕掛けられたもんね。

 

「ちょっとあんた大丈夫!? 遠い目をしているわよ!」

 

「はっ……、大丈夫です。ちょっと昔の事を思い出しただけで」

 

 私が昔を思い出しているとビスケが声をかけてくれた。

 

「そうだ! マドカも一緒に修行しない?」

 

「私も一緒に参加して良いの?」

 

「うん!」

 

 おお! 友達と一緒に修行!? やったー!

 

「ちょっと、マドカに教える事なんて殆どないわさ」

 

「へー、マドカってビスケから見てもそんなに強いんだ」

 

 ゴン、そのキラキラした目は私に痛い。

 神様(?)にあって転生させられて、赤ちゃんの頃から念使っていたらゴンとキルアなら私以上になっているかもしれないよ。

 

 所変わって夜、ゴンとキルアの修行は寝る時まで及んでいた。

 

「へー、岩を綱で縛って吊るしているのね」

 

「ああ、俺は大丈夫だけどゴンが暫くタンコブだらけだったぜ」

 

「今はタンコブないみたいだけど」

 

「今は慣れてきたみたいだぜ」

 

 吊るされた岩を見て呟いているとキルアが話しかけて来た。

 なるほどね、寝ている時にも注意深くなるよう修行しているのか。

 

 綱の先端を持ち眠りにつく。

 シュッ!

 寝る時に広げた円が刃物の形を捉えた。

 脇に置いておいた小石を取り、刃物に向かって投げる。

 キーン!

 刃物と小石がぶつかり音を鳴らす。

 その音に気付きゴンとキルアがこちらを見る。

 

「なるほどな。何で脇に小石を置くかと思ったらその為か」

 

「マドカ凄い!」

 

 私は照れて頬を掻く。

 ビスケは綱だけ狙っていたから反応が少し遅れた事は内緒だ。

 ヒソカやフェイタンは急所狙いが基本だからね!

 

 翌日からゴンとキルアの流の修行を手伝ったり、凝の競争に参加したりした。

 凝の競争はまだ私の方が早い。

 系統別修行が始まり、私も強化系の修行レベル1を一緒にやらせてもらった。

 同じ大きさの石どうしをぶつけ、同じ石で他の石を千個割るのが目標だそうだ。

 私は一日でクリアしたが、ゴンとキルアはクリアできなかった。

 その後ビスケからじゃんけんの語源、邪拳の話を聞きゴンが何か考え着いた。

 グーが強化系、チョキが変化系、パーが放出系だそうだ。

 その後キルアが電気を発生させてゴンが電気ウナギみたいって言っていた。

 ビスケがパーティーをしないか提案して来た。もう直ぐ新年になるそうだ。

 

「あー! ハンター試験!」

 

「あ! 如何やって出るんだ?」

 

 そうだったキルアはハンター試験受かっていなかったんだっけ。

 

「マサドラから西に行った港の所長さんから離脱(リーブ)手に入れられるよ」

 

「お、サンキュー」

 

 こうして私達は港に向かいキルアがゲームの外に出て行った。

 マサドラに戻る中、念を変化させる変化系の修行をしていると呪文カードでアベンガネがやって来た。

 アベンガネの話によると嵌め組全員にボマーが爆弾を仕掛けたそうだ。

 ボマーとはグリード・アイランドでプレイヤーを殺して回っている念能力者とのこと。

 アベンガネは他の者にも話を回すと言って飛び去って行った。この時アベンガネにかけられた念を消そうかと聞いたがアベンガネに拒否された。

 

 ゴンは嵌め組を助けられないと知り、修行を続ける事にした。

 私の念なら体の外にある爆弾を取り除けると思い、嵌め組の元へ急いだがすでに血の海と化していた。

 

 ボマーが大量殺人をしたのは知っていたが、どの位の規模になるのか確かめるためと呪文カードを手に入れる為にマサドラに向かった。

 マサドラのトレードショップでは予想通り、呪文カードが大量入荷されていた。

 呪文カードを手に入れられたものの、キルアが居なくて使い方が分からなかった。

 使い方が分からない物ばかりなので暗幕(ブラックアウトカーテン)だけ使ってみた。

 

マサドラ近くの平原で修行を再開し、放出系の修行をしていた。

 オーラを指からから離し留め、前に放つ。

 ゴンはこれを二回で目標の距離に当てる事ができた。

 変化系に比べればずっと才能があるな。ゴンは強化系だけど、放出系よりなのかもしれない。

 

 

 

 

 




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