こんな所に転生させずともいいじゃないか   作:影の泉

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グリード・アイランド④

 

 『一坪の海岸線』をクローンで三枚に増やした。

 ゴレイヌさんとツェズゲラさんはクローンの方で良いそうだ。

 怪我の治療が終わったヒソカは帰って行った。

 

 ゴレイヌさんとツェズゲラさん組が手を組み、私達とも手を組まないか誘って来た。

 そこへツェズゲラさんに交信(コンタクト)が入りゲンスルーと話す事になった。

 前に一緒に海賊討伐に参加した人達が殺されていた。

 ゴンが怒りゲンスルーに喧嘩を吹っ掛ける。そこをツェズゲラさんが諫めた。

 ツェズゲラさん達が三週間時間を稼ぎ、ゲンスルー組を倒す手立てを考えて欲しいと言われた。

 

 ツェズゲラさん達が去って行った後、ゲンスルー組にたいしての策を練った。

 と言ってもゴンはビスケとゲンスルーの〝一握りの火薬(リトルフラワー)〟対策中で、キルアと私で策を練る事にした。

 

「まずゲンスルー組の確認ね」

 

「おう。まずはリーダーのゲンスルー、他にザブ、バラ、ビルの四人組」

 

「分かっている念能力はゲンスルーの〝一握りの火薬(リトルフラワー)〟と〝命の音(カウントダウン)〟の二つね」

 

 私とキルアが確認をしているとビスケがやって来た。

 

「なあ、ビスケの能力って何だ?」

 

 キルアの問いにビスケは〝魔法美容師(まじかるエステ)〟の説明をした。

 それに対して「使えない」と返すキルアとビスケの言い合いは日暮れまで続いた。

 

「で、マドカの能力は〝重力(グラビティー)〟と〝癒しの口づけ(ヒーリングキス)〟で良いか?」

 

「追加で〝英雄(ジークフリート)〟と〝強者との訓練(クレイジーダンス)〟、〝火炎と氷結(ファイヤー&アイス)〟、〝空間転移扉(どこで○ドア)〟ね」

 

「ちょ、ちょっと待つだわさ。発の量もだけどそれ以上に念の系統は何なの!?」

 

「あー、こいつ全部の念系統使えるんだと」

 

「はあ!?」

 

 私の話に驚くビスケ。

 念って一人一系統だもんね。

 

「でも名前だけだと分かんねーな」

 

 キルアの言葉にそれぞれ説明して行く。

 

「ビスケとマドカはゲンスルー組と戦えるか。チッ俺は相手次第だな」

 

 キルアはそれだけ言うとまた思考の海に潜って行った。

 

 

「マドカ空間転移扉(どこで○ドア)ってどれくらいの人数まで一緒に飛べるんだ?」

 

「特に人数制限はないよ。でもグリード・アイランド(ここ)では使う気はないよ。ゲームマスターにどう取られるか分からないし、場合によっては危険がある。ゲームはゲームで楽しみたいし」

 

「そうか」

 

 

 

 

 タイムアップが大分見えて来た頃、キルアは策を思い付きタイマーを買って来た。

 カードをバインダーから取り出し元の物体に戻る時間、一分をゴンに憶え込ませる為ひたすらタイマーに向かわせた。

 大きく削り出した大岩をゲンスルーに落とすためだ。

 

 ツェズゲラさんと別れ三週間がたちゴレイヌさんから交信(コンタクト)が届き、ツェズゲラさん達の様子と私達の調子を聞いて来た。

 ゴレイヌさんとキルアが話し交信(コンタクト)は切れた。

 

 ゲンスルー達のオーラが近づき戦闘態勢を取った。

 ビスケの案通り私達は弱者を演じる。

 同行(アカンパニー)等を使いマサドラ郊外の森に誘き出す。

 一度やり過ごした私達の元にゲンスルー達がやって来た。

 よし、後は四人を引き離す。

 

 

 

「お前達が俺達を引き離そうとしているのは知っている。同行(アカンパニー)を使ったらどうだ?」

 

 え!? 気付かれている!?

 確か私を追いかけて来ている赤毛の男はビルと言ったか。

 

「……同行(アカンパニー)オン、ルビキュータ」

 

 ルビキュータに着くと一路南に向かう。

 ルビキュータの南には山岳地帯が広がっている。

 

「此処で良いだろう、ヤリ合おうぜ!」

 

 そう言うとビルはオーラを高め出した。

 

「まったく主人公組が四人になっているとはな!」

 

 主人公組? まさかゴン達の事? もしかしてこの人も転生者!?

 

「俺はあいつ等より強いぜ! バグ風情が勝てると思うなよ」

 

 私が戦闘の構えを取るとビルは私に火炎を放って来た。

 ビルもオーラを炎に変えられるのか。手から炎が放たれている所を見ると放出系も混ぜているのか。

 うん、この人強い。

 私も最初から本気で! 〝英雄(ジークフリート)〟〝火炎と氷結(ファイヤー&アイス)〟同時発動! 

 発を二種類同時に使うとオーラを物凄く食うから持久戦に持ち込めなくなるけど、この人の場合一つの能力では勝てない。

 

「オーラ跳ね上がったな。それにその炎の刀、変化系か?」

 

 ビルが火炎の弾を撃って来るのでそれを避け、切り裂きながら近付いて行く。

 私の刀の攻撃範囲に持ち込んだ所で袈裟切りに刀を振り下ろす。

 大きくバックステップをとったビルに更に近付き二閃三閃と刀を振るって行く。

 接近戦に持ち込まれた相手は距離を取ろうとするが、私は攻撃を休めず攻撃して行く。

 隙のできた足元に刀を振るうとギリギリかわされてしまう。

 逃がすか! 

 刀を戻す時間はないので凝をした蹴りを放つ。

 

「グッ、お……重い」

 

 そりゃあ蹴る瞬間〝重力(グラビティー)〟使ったからね。

 これ位しないとウボォーに攻撃通らなかったからね。

 この人の強さはクモよりか幾らか下という所か。

 

 呻いているが直ぐに体勢を整えようとしているビルに接近し、隙のある掌に刀を突き立てる。

 刀から炎が迸るがビルは凝で防ぐ、それどころか刀を掴んで来ようとした。

 刀を直ぐに引き抜き横に薙ぐが避けられてしまう。

 瞬間的に〝重力(グラビティー)〟を使いビルの動きを止めると、峰打ちで打ちつけ意識を刈る。

 

 持って来ていた綱でビルを縛りつける。

 同行(アカンパニー)でビスケの元に飛んだ。

 飛んだ先にはビスケとキルアが揃っていた。

 

「後はゴンだけか……。作戦通りにしているかな……」

 

 ゴンだけに頗る不安だ。

 同じ事を考えているのかキルアとビスケも不安そうだ。

 

 ゴンから交信(コンタクト)が来て話してみるが、喉を潰されているのか声が上手く聞き取れない。

 ゴンがゲンスルーを捕まえ合流してみると、ゴンはボロボロだった。

 左腕は無く右腕もボロボロ、喉も潰されている。

 

 ゲンスルーが気付きカードの受け渡しに条件を付けた。

 バラとビルを直す事。

 流石にこの人達に口づけしたくないのだけど……。

 

 『大天使の息吹』を使いゴンを治した。

 〝癒しの口づけ(ヒーリングキス)〟じゃ、無くなった腕まで治せないからね。もしゴンを私が治して『大天使の息吹』が使えなくなってしまっては困る。

 

 『大天使の息吹』を使っていると『大天使の息吹』の複製(クローン)が消えてしまった。

 慌てるビスケにゴレイヌさんから交信(コンタクト)があり合流して来た。

 合流後『大天使の息吹』を使いゲンスルー達とキルアを治した。

 

 ゴレイヌさんからバッテラさんの事情とカードを貰い、最後のイベントが始まった。

 問題は100問、正解率の一番高いものが勝ちだ。

 問題は指定ポケットカードの問題。

 100問終わった所で最高得点者の発表がされた。

 87問回答したゴンが最高得点者だった。

 

 リーメイロに向かいゴンが城に向かった。

 城から戻ったゴンと報酬のカードの話をした。

 ゴンは申し訳なさそうに現実世界でも使えるバインダーを持ち出した。

 持って帰れるのは三枚、同じ指定ポケットカード入れられない。

 ゴンは同行(アカンパニー)を持って行きたいそうで、その為にはカードを擬態(トランスホーム)しその後、擬態(トランスホーム)を解く『聖騎士の首飾り』が必要になった。

 私とキルアに申し訳なさそうな顔をするゴンに私達は「気にするな」と答えた。

 

 現実世界に戻りビスケに『ブループラネット』を渡した。

 ビスケはゴンにジンさんに会ったらどうするか聞いている。

 

「それは勿論、キルアとマドカを紹介する」

 

 この言葉にキルアと私は照れるしかなかった。

 ビスケと別れ同行(アカンパニー)でニッグ、ジンさんの元に向かった。

 

 

 

 

 




今回でグリード・アイランド編終了です。
書き溜めたものが底を尽きそうになってきています。
キメラ=アント編は数日あけるかもしれません。
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