二次試験に合格した私達はハンター協会の保有する飛行船に乗り空の旅をしていた。
クモのメンバーとの空の旅は密航がだいたいなので安心感が違う。
ゴン達と飛行船を探検して、外の見える窓のある所で話をしていた。
「キルアとマドカの両親は何している人なの」
ゴンの質問にキルアは「殺人鬼」と答えゴンは納得した。
それに対してキルアは虚を突かれた様な顔をした。
「ゴンの親父はハンター、うちは殺人鬼、マドカの所は? ヒソカを考えるとマトモそうじゃねーけど」
「うちもハンターしているらしいよ」
「え、マドカの所もハンターしているんだ。両親とも?」
「ハンターかよ。裏の仕事しているのかと思った」
私の答えにゴンは更に質問し、キルアは自分の思った事を言った。
ヒソカを見ればキルアの意見も的を射ているよね。
「両親ともよ。父親とはあった事がないからどんな人柄かは知らないけど」
「へー、俺と一緒だね」
ゴンの返答にそう言えばそうだなと納得した。
ヒソカがいるからかなり濃くて両親の事思いだしている暇がなかったんだよね。
そんな事を考えていると後方から人の気配がした。
気配はほとんど感じない達人のそれで、私は警戒して円を広げる。
……ネテロさんか。
ネテロさんは茶目っけたっぷりに笑った。
そして殺気。
ゴンとキルアが殺気に反応して飛び上がる。
私はネテロさんの移動を感知して右側を向く。
キルアの素早い爺さんという言葉にネテロさんは惚け、ゲームを提案して来た。
私にも念文字で念は禁止と伝えると、私達を伴い広い部屋に向かった。
ゲームに最初に挑戦したのはキルアで、キルアの見せてくれた技に関心した。
次はゴン。
ゴンは最初大きく飛び上がり天井に激突し、大きな隙を逃したが靴を足の指で挟み距離を縮める事で隙を作ったが失敗した。
最後は私の番だけど、ネテロさん念禁止って言っていたけど使っているんだよね……。こっちは念禁止でネテロさんは緊急時念を使えるでは勝ち目がない。
「私は止めておくよ、それよりシャワー浴びたいから。じゃあまたね」
私はそう言うとさっき見つけたシャワー室を目指した。
シャワーを浴び終わり髪を乾かしているとキルアと会った。
「キルア人殺して来たでしょ、死臭がするよ。シャワー浴びたら? ゴンに気付かれるかもしれないよ」
「そうだな、つい興奮しちまった」
匂いを辿りに試験会場まで辿り着けたゴンを考えると、気付きそうだ。
キルアもそう考えたのか素直にシャワー室に向かって行った。
……、死体ってどうすれば良いんだろう? 試験官さんに言えば良いか。
キルアの通って来た道、さっきまでゲームをしていた通りを歩いて行くと死体を発見したので、試験官の控室に向かった。
試験官の控室に辿り着くとノックした。
出て来たのはメンチさんで、メンチさんに死体のある場所を言ったら係りの者が掃除するから大丈夫よ。と答えられた。
そんな係りってあるんだ。
「そんな事よりアンタ、少し話して行かない? お茶ぐらい出すわよ」
「え? 良いんですか?」
美食ハンターの入れたお茶が飲めるとな。
メンチさんに招かれ室内に入るとサトツさんとブハラさんがいた。
「今丁度あんた達の話をしていた所なの、あんた44番の妹って本当なの?」
「はい、本当です。……ありがとうございます」
メンチさんにソファーを進められそこに座った。
メンチさんからの質問に答えているとお茶を差し出してくれた。
「気配が全然違うよね。44番が狂人なら45番は随分マトモに思えるね」
ブハラさんの言葉に私は何故か安心した。
ヒソカと似ているなんて言われたら、寝込める自信がある。
「それにしてもハンター試験に念能力者が3人。随分豪勢ですね」
「そうよね、それだけじゃなくルーキーが良いわよ。あんたからみて他の受験生はどう?」
サトツさんが豪勢と言うとメンチさんが賛成し、私に話を振って来た。
「そうですね、44番と
私は私見だがこれから強くなりそうな者、一度手合わせしてみたい者を言った。
手合わせしてみたい者は192番ボドロさんだ。本気を出せば簡単に勝てるが、念なしで一度手合わせしてみたい。単純な技術の面ではボドロさんの方が上だ。
「そうね、そいつらが上がって来そうよね。そう言えば会長出て行ったきり帰ってこないわね」
「ネテロさんなら受験生と遊んでいましたよ」
メンチさんの疑問に私は答えた。
ネテロさんのあのゲームは、ゲームというよりただの遊びだ。
勝てばハンターにすると言ってはいたが、絶対に勝たせるつもりはない。
はっきり言ってネテロさんの暇つぶしでは? と感じてしまうほどだ。
それから暫くメンチさん達と話し、私は試験官室を後にした。
最初に通された広間に着くとヒソカはトランプタワーを作り、クラピカとレオリオは眠っていた。
私は端に置いてあるタオルケットを二枚取るとヒソカの元へ向かった。
「随分楽しんでいたみたいだね♡」
「ヒー兄眠らないの? 私は眠いのだけど」
そう、私の瞼は随分下がって来ている。
子供の身体とは不便なものだ。
「こっちにおいで♢」
ヒソカは胡坐をかき、膝を叩くと私を招いた。
「ここで寝ればいいよ♡」
膝枕か、枕があるのは嬉しいな。
ヒソカはしょっちゅう襲ってくるが、かわせばいいだけ。
私ヒソカの元へ向かい、ヒソカの膝を枕にした。
キルアやまだ起きている受験生が驚いた顔をしたが、気にしてはいられない。眠いのだ。
ヒソカに結っていた髪を解かれ、私は眠りに落ちて行った。
シュッ!
風切り音と共に殺気が私に叩きつけられる。
私は腕を持ち上げ、私に向けて下ろされる凶器持った腕を掴む。
「ククク、おはようマドカ♡」
「び、吃驚した。もっと普通に起こしてよ」
トランプを私の喉元に着きつけようとしていた爽やかなヒソカの笑顔に私は眉間に皺を寄せた。
ヒソカに襲われても既に心臓は高鳴なる事はなかった。
「一発で起きれただろう♢」
「そりゃあ起きるよ、起きないと死ぬもん」
私は何度ヒソカの爽やかな笑顔に拳を叩きつけようと思った事か。
マチに話したらマチも頷いていた。
「まあまま♢そこに座りなよ♡」
頬を膨らませていた私の頬を押しながらヒソカは言った。
私はヒソカの前に背を向けて座った。
ヒソカは櫛を取り出すと私の髪を梳き出した。
何故かヒソカは私の髪を梳いて結うのが好きなのだ。
手先が器用なので結うのが上手い為、私は任せている。
「はいできた♡」
「ありがとう」
私はヒソカに礼を言って食堂に向かった。
ヒソカと一緒に行かないのかって? ゴン達とご飯が食べたいからだよ。ヒソカが一緒だと引かれるからね。
私が周りを探るとキルアは壁に寄り掛かって寝ていた。隙がないので話しかければ直ぐに反応するだろう。
クラピカとレオリオはまだ起きそうにない。
「キルアおはよう、ご飯食べに行かない?」
「おう、おはよ。ってかヒソカと仲良かったんだな」
「うん、仲は良いと思うよ」
キルアの引いた様な顔に私は苦笑した。
「あれでも良い所はあるのよ」
「はあ! マジかよ」
キルアの驚きに心の中で面倒見はいいよ、鬼畜だけどと呟いた。
「それよりゴン迎えに行こう」
「そうだ。ゴンどこに行った? ここには来なかったみたいだが」
「昨日ネテロさんとゲームした所だよ」
円で確認したので確かだ。
その後ゴンを起こし、シャワーを浴びさせてから朝ご飯を食べた。
この頃にはクラピカとレオリオも起き出しており、五人で一緒にご飯を食べた。
こうして飛行船は無事三次試験会場トリックタワーに辿り着いた。
二次試験とこの飛行船の話はセットにすると森でしたが、思いのほか筆が進んだので分けたものです。
当初は二次試験と合わせても今回の文字数ぐらいかな? と思っていました。予想外です