なら書くっきゃないでしょ!!このすばでボーボボを!!!
奥義1 みんな一緒に異世界旅行
前回までのあらすじ!
毛の王国に乗り込んだボーボボ一行は、全ての元凶である兄ビービビを打倒し、毛の平和を取り戻した
全ての戦いが終わったボーボボたちは外でキャンプをして疲れを癒していた
「ビュティ」
「あ、ボーボボ、どうしたの?」
長身で黄色アフロにグラサンの男ボーボボは、ピンク色の髪の少女のビュティに話しかける
「毛の平和は守られた。マルハーゲ帝国は滅び、オレたちの旅も一旦終わるが、これからみんなで旅行に行こうと思っている」
「旅行に?どこに行くの?」
首をかしげるビュティ
「自然が豊かなところだ!青空が広がって草原が広がって湖が広がって」
「うん!うん!」
デフォ化しながら手を広げてはしゃぐボーボボを見て、ビュティは想像する。緑の原っぱと水色の空と澄んだ湖が浮かび上がって……
「アレキサンダーさんが大量生息する森が広がって」
「なにそれ!!?」
そこに尖った歯をカチカチ鳴らしながら走る奇妙な四足歩行生物が大量に横断していった
ツッコミを入れたビュティの疑問に答えるため、巨大なアフロをパカっと開ける。想像していた世界に乱入してきたアレキサンダーさんがそこにいた
「アレキサンダーさんはオレの怒りを代弁してくれる素晴らしい人だ。今ならサインもくれるぞ」
『ぶっちゃけマジギレ』
「いらないよ!ていうかそんなのが大量生息してるところなんて行きたくないし!」
「レアなのに〜」
ブーたれながら「にわとりばんざい」と書かれたサインをしまうボーボボ。そしてこのハジけた男が連れて行ってくれるところにまともな場所などあるわけがないとビュティは再認識した
でも旅行には行ってみたいビュティはみんなが集まっている焚き火の方に振り向く
「ねえみんな。ボーボボが旅行に行くって言ってるけどどうする?」
賛成してくれる人がいたらいいなと思いながら振り向くと、焚き火の周りにはオレンジ色の金平糖に手足が生えた姿をしている首領パッチという人(?)と全身プルプルで水色の人型ところてんのところ天の助という人(?)と白色の小さい身長(43㎝くらい)の田楽マンという犬(?)がいて
そして白髪の少年ヘッポコ丸は丸太の十字架で磔にされながら、焚き火に炙られていた
「へっくーーーーーん!!!?」
「ポゥッ!」
「ホッホァッ!」
「ぬぬぬぬぬっ!!」
大音量の絶叫でつっこむ。ヘッポコ丸の周囲ではいつの間にか民族衣装に着替えた首領パッチと天の助と田楽マンが石斧や石槍を手に宴を始めていた
「今夜はヘッポコーゼだ!宴だ宴だー!!」
「1番おいしいオナラは神様にあげないと」
ガスマスクをつけてオナラをゴミ袋の中に採取すると、首領パッチはボーボボに袋を突きつける
「ボボ神さまー!捧げものです!」
「ボボ神さま!!?」
オナラを詰まったゴミ袋からビュティは距離を取る
首領パッチは思い返す。広大な畑、植えられた1枚1枚のトランプ、天の助とともに嵐で飛ばされるトランプを追いかけ、田楽マンかかしでカラスを追い払う日々、夕焼けが反射して輝く実ったトランプケース
(ボボ神さま……今年もたくさんのトランプが豊作でした………ありがとうございます)
「フォッホッホ、よきかなよきかな」
白いひげを愉快そうに弄りながら首領パッチのにおい袋を受け取って……
「いるかンなモンっ!!!」
青筋を浮かべながら袋を開けて中身を首領パッチにブチまけた。あまりの臭さに顔を覆いながらゴロゴロ転がる
「ぎゃあああああああ!!!」
「首領パッチーーー!!」
「おのれボボ神!!よくも首領パッチを!!」
憤る田楽マンを皮切りに首領パッチと天の助も各々武器を持ってボーボボに突撃する
「「「首領パッチの仇ー!ぶっ殺す!!」」」
「いや首領パッチくん普通に生きてるから!!!」
武器を構えて3人が言うと、キリンのツノを生やしたボーボボが邪悪に嘲笑う
『神に刃向かうことがどう言うことか教えてやる』
「「「うおおおおおお〜!!!」」」
神に立ち向かえ農民たち!!君はキリンの涙を見る!!
恋愛ドキュメンタリー映画「神の味噌汁世界」。近日公開予定
「始まらないよこんな映画!!!しかも恋愛ドキュメンタリーって予告とちっとも掠ってないし!!!大丈夫へっくん!?」
「あいつら殺す………」
拘束から解放されながらヘッポコ丸はバカたち3人に恨み言を吐いた。正当な恨みであった
そしていつもの姿に戻ったボーボボが同じくいつもの姿に戻った首領パッチたちに聞く
「それでお前ら。旅行に来るのか?来ないのか?」
「当然行くに決まってるぜー!」
「そうだな。別に行くとこないしついてくか」
「うん!」
「ヘッポコ丸はどうする?」
3人の返答を聞いて、最後の1人に質問するボーボボ
「ボーボボさん。オレは今回の戦いで自分の非力さを思い知りました。オレは強くならないといけません。残念ですけどオレは行きません」
「え!へっくんついてこないの?」
「どうしてへっくん〜!行こうよ〜〜ね〜〜」
「うわバカ!しがみつくな!!」
断ったヘッポコ丸に目を潤ませながら首領パッチがコアラのように足にしがみつく。振りほどこうと足を振り首領パッチを引き剥がそうとするヘッポコ丸にボーボボは告げる
「ヘッポコ丸、お前がオレたちのために強くなろうとする気持ちは分かった。だが1人での修行には限界がある。そこで、旅行先でオレたちがお前にとっておきの修行をつけてやろうと思う」
「本当ですか!?あれ?でも“オレたち”って…」
「「「そう!オレたちが!!!」」」
声の先を見ると、足にしがみついていたはずの首領パッチが、その他に天の助と田楽マンも「インストラクター」とプリントされたシャツを着てドヤ顔でヘッポコ丸を見ていた
((うわぁ………心配…))
ビュティとヘッポコ丸はそう思った
「よし、これで全員の同意を得たな」
「全員?あれ、お兄ちゃんと破天荒さんと魚雷さんは?」
周りを見渡しても、あの茶色でグルグルのとぐろ頭(ウンコではない)なビュティの兄と短い金髪の青年と魚雷に手足の生えた理不尽の権化がいなくてビュティは首をかしげる
「3人ならもうどこかに行った」
「そうなんだ」
「おいボーボボ。一体どこに行くんだ?」
「早く行こーぜ!!」
「落ち着けお前ら。準備はすでにできている」
首領パッチと天の助が急かすのをボーボボがなだめる。そして後ろから背負うジェットパックみたいなものを5つ取り出す
「これを使って空を飛んで行くぞ」
「ボーボボ、数1個足りなくない?」
確かにボーボボが出したジェットパックは5つ、対してこの場にいる数はボーボボ、ビュティ、首領パッチ、天の助、ヘッポコ丸、田楽マンの6人。田楽マンの言うように数が足りてなかった
「安心しろ。田楽マンには特別なものを用意している」
「え!?特別?すごーい!!」
「たーのしー!!」
「そうそう!
首領パッチがそう言うと、やたら仰々しい物体を田楽マンの体に無理矢理持たせる。カチリとベルトがハマる音が鳴ると、時計がカウントダウンを開始する
『自爆まで、残り10秒』
「ただし田楽、テメーはダメだ」
「何ィィィーーー!!!?」
そして束の間もなく、爆弾はロケット噴射しながら泣き叫ぶ田楽マンごと空に打ち上げられる
「ヘルプ!!ヘルーーープ!!!」
チュドーーーン!!!
SOSを求めるも虚しく10秒後、汚い花火が青空に散った
「よし!オレたちも行こう!!!」
「おうよ!!!」
それを見届けたボーボボたちは空を飛ぶ。遥か彼方の新天地を目指して………
そういえばこのすば原作で直接ジャンプの話とか出てくるのですかね?パロディなら爆焔の方は読んでるので分かるんですけど