この素晴らしい世界にハジケリストを!   作:ジャギィ

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久々に日間ランキングに乗りました!しかも3位ってやべーよ!みんなありがとう!


奥義23 戦慄!!暴走ヘッポコ丸

「バブ、バブ」

「な、なんだこいつ…雰囲気が変わった…?」

(首輪が外れて暴走状態になっちゃった)

 

ヘッポコ丸は首輪が外れるとオナラ真拳の封印が解け、真のオナラ真拳の力を引き出すことと引き換えに暴走するのである

 

「おっしゃー!無敵モードになったからにはヤツら(魔王軍)おしまいだぜ!!いけーヘッポコ丸!」

「バブ」ガシッ

 

敵を指差して命令する首領パッチを掴み

 

「バブー!」ブォン!

「きゃあああ!!」

 

見えなくなるまで空に向かって勢いよくブン投げた

 

「なんだあれ!何がどうなってあーなった!!?」

「まるで赤ん坊みたいですね」

 

カズマの困惑をめぐみんが端的に返した

 

「へっくんは首輪が外れると暴走して赤ちゃんみたいになっちゃうんだよ!早く首輪をつけ直さないと大変なことになるよ!!」

「なら私に任せない!!女神の母性で彼をおとなしくしてみせるわ!」

 

アクアが落ちてた首輪を持ってヘッポコ丸の前に立つと、普段の駄女神が嘘のような慈愛に満ちた表情と声でヘッポコ丸に語りかける

 

「ほら、大丈夫よ。私はあなたの味方…あなたを傷つけたりはしないわ」

「だーー、だーー」

「そうよ、いい子いい子」

 

普段の大きなお世話すぎる善意が100%発揮されて、ヘッポコ丸はヨチヨチとアクアに近寄る。そしてアクアがヘッポコ丸に首輪をつけようと首元に手を伸ばして

 

ガシッ

 

「バブーー!!!」ぶんぶん

「にぎゃあああああーーー!!!!」

「アクアーーー!!!!」

 

…たところを先に羽衣を掴まれてしまい、そのままアクアごとぶん回される。そのとんでもない光景にカズマは大声を出す

 

やがて飽きたヘッポコ丸が羽衣を離すと、少しだけ飛んだアクアは草原に墜落

 

「ぶへら!!!」

「バブ、バブ」

「こ、こいつ、味方を躊躇なく攻撃しやがる」

 

暴走ヘッポコ丸の奇行をタイガンはそう評した

 

「く、さっきの無差別攻撃でKブロックの隊員たちは全滅だ…!」

「だが、貴様のオナラ真拳は発動する前に少しだがニオイがする!我々獣人の嗅覚をもってすればいつ、どこから攻撃してくるかも分かる!貴様に勝ち目はない!!」

 

そう言い鋭い爪を伸ばして構えるウルフンとタイガン。しかしヘッポコ丸はオナラ真拳奥義「弥生」を使い封じる

 

オナラが煙のようにヘッポコ丸を覆い隠し、そして後に気づく2人

 

「しまった!!!この手があったか!」

「これではニオイを嗅ぎとれない!!!」

 

オナラがウルフンたちを囲い、背中合わせで警戒する

 

「どこだ!!?いつ、どこから来るんだ!!?」

「どんなオナラで攻撃してくるんだ!!?」

 

ドゴゴーン!

 

オナラの中からF-1に乗ったヘッポコ丸が突撃してウルフンたちを弾き飛ばした

 

「「オナラ全然関係ねぇーー!!!!!」」

 

大量の血を吐いて2人は気絶した

 

魔王軍Kブロック隊長ウルフン、副隊長タイガン=撃破

 

「オナラーダのタイヤは限界に達している!!早くピットに戻ってくるんだ!!!」

(もう…心配ばっかりかけるんだから…。お願いオナラーダ、ここ(ピット)まで戻って来て…)

 

ドゴーン!

 

「「「ぎゃああああああああ!!!」」」

 

F-1でヘッポコ丸を止めようとする3バカ(ボーボボたち)だが、オナラーダがピットに突っ込んだことで大ダメージを受けることになった

 

「ダメだ!!暴走していて手がつけられない!!!首輪を巻くことはできないのか!!?」

 

カチャカチャ

 

「あれ?どうしたんです?ボーボボさん」

(((自分で巻いたー!!!!)))

 

暴走を止められないと思った誰もが心で叫んだ

 

一部始終を見ていたベルディアは感心する

 

「ほう、Kブロック基地に集結していた隊員すべてを倒したか。しかし、まだこの俺直々の配下であるアンデッドナイトたちが残っている…アンデッドナイトよ!この街の連中を皆殺しにせよ!!」

 

右手を振り下ろすと同時に、アンデッドナイト全員が一斉に襲いかかってきた

 

…アクアに向かって

 

「わ、わああああーっ!なんで私ばっかり狙われるの!?日頃の行いも良いはずなのに!」

「ああ!ず、ずるい!私は本当に日頃の行いは良いはずなのに!!」

 

地べたに倒れ伏してたアクアは必死にアンデッドナイトから逃げながら神様っぽくないことを叫び、ダクネスは嬉しそうにどうしようもないことを叫んだ

 

そして追いかけ回されることでひとかたまりとなったアンデッドナイトの軍団を見て、カズマはヘッポコ丸がいた場所を見て思いつく

 

「めぐみん!今からアンデッドナイトの群れを一掃するから爆裂魔法の準備をしとけ!ヘッポコ丸は俺が合図するまでその場でオナラ真拳を使っててくれ!!ビュティとダクネスは他のみんなをヘッポコ丸のいる場所から全力で離れさせろーーー!!!」

「!!なるほど、分かったぜカズマ!」

「ええ!?りょ、了解です!」

「うん、分かった!」

「任せろ!」

 

カズマの作戦を理解したヘッポコ丸は「弥生」を使いまくり、ビュティとダクネスは冒険者たちを下がらせ、めぐみんは詠唱を始めた

 

「よし、ボーボボたちは」

 

ボーボボたちにも指示を飛ばそうとしたところで、カズマは見た。アクアが背後にアンデッドナイトの大群を引き連れて助けを求めてくる姿を

 

「わああああ、カズマさーん!カズマさーん!!」

「何やってんだお前ー!!?ってぎゃあああ!!!」

 

必然と、カズマも一緒にアンデッドナイトから逃げることになった

 

「クソー!ボーボボー!!ヘッポコ丸が今いる場所までアンデッドナイトをおびき寄せるから、アンデッドナイトを動けないようにしてくれー!!」

「伝わったぞカズマ!!!!」

 

ボーボボたちはアメフト選手になってとろろいっぱいのボールを取り出す

 

「こういうことだな!!」

「何1つ伝わってねー!!!!」

 

しかしカズマはボーボボを信じて、アクアの手を引っ張りながら逃げ続けた。やがて避難も終わったのをカズマは確認して、ヘッポコ丸に話しかける

 

「ヘッポコ丸、もう十分だ!!」

「おう!」

「アクア!息止めとけよ!」

 

息を止めた状態でカズマとアクアがオナラフィールドを突っ切る。アンデッドナイトたちはニオイも気にせず追い続け、そこをボーボボたちが狙う

 

「いくぜ首領パッチ!!」シュコシュコシュコ

「おうよ!!」シュコシュコシュコ

「フゴゴゴゴゴ…!」

 

ボーボボと首領パッチが天の助を空気入れで膨らまし、膨らまし、膨らまし………メチャクチャ大きな天の助になる。そしてドーム状に変化した巨大天の助がアンデッドナイトすべてを閉じ込める

 

「プルプル真拳奥義「ところドーム」!!!」

「アンデッドナイトたちを閉じ込めた!」

 

走りながらカズマは後ろを見る。ところドームの内側からアンデッドナイトの剣がいくつも貫通していた

 

「もうダメだ、破られるー!!!」

「もろ!!!!」

「少し足止めできればそれで十分!今だめぐみんーー!!!」

「なんという絶好のシチュエーション!感謝します、深く感謝しますよ!……我が名はめぐみん!紅魔族随一の魔法の使い手にして、爆裂魔法を操りし者!魔王の幹部ベルディアよ!!我が力、見るがいい!」

 

紅い瞳を輝かせ、めぐみんが放つ!

 

「『エクスプロージョン』ーーーーー!!!!!」

 

オナラフィールドの中心で爆裂魔法が炸裂。本来ならば範囲外のアンデッドナイトたちもオナラに引火することで範囲が広がり、大地と一緒にアンデッドナイトたちをすべて消し飛ばした

 

「ぎゃあああああああ!!!!」

 

あと天の助も

 

そしてアンデッドナイトが全滅したのだと分かると、冒険者たちは全員はめぐみんに喝采を送った

 

「うおおおお!!やるじゃねーか頭のおかしい娘!」

「頭のおかしい紅魔の娘がやりやがった!!!」

「名前と頭はおかしいが、やるときはちゃんとやるじゃないか!!」

「カズマ、今度はあの人たちに爆裂魔法ぶっ放したいので近くまで運んでください」

「お前もう魔法撃てねえだろうが」

 

そう言って動けないめぐみんを背負うカズマ。爆散した天の助を回収するボーボボと首領パッチや一緒に喜んでるビュティやアクアたちを見ていると、不意にベルディアが高笑いする

 

「クハハハハ!!!面白いぞ!まさか念頭に用意した俺の配下たちを全滅させるとはな!!いいだろう!」

 

ベルディアは死の匂いがするオーラを放ちながら

 

「この俺自ら、貴様らの相手をしてやろう!!!」

 

大剣を構えて襲いかかってきた




いよいよベルディアとの直接決戦!

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