血しぶきを飛ばしながら、首を切られたカズマは雪の上に崩れ落ちた
「カズマーー!!!!」
「イヤアアアアーーーーー!!!!」
仲間の惨事にビュティが悲鳴をあげる
吹雪が吹き荒れる中、冬将軍の前に立ってボーボボは怒りに満ちた顔で叫ぶ
「冬将軍、キサマーーー!!!!」
鼻毛真拳を打ち込むが、冬将軍はことごとく斬り落とす。その激闘の最中にアクアが話しかける
「ボーボボ!アンタ冬将軍の足止めはできる!?」
「アクア!!オレはこいつをぶっ殺すつもりでいるぜ!!!」
「今から蘇生魔法でカズマを蘇らせるわ!でも冬将軍はぶっちゃけこの間倒した魔王軍の幹部より強いから無理しちゃダメよ!」
「そんなに!!」
アクアの忠告にヘッポコ丸は驚く
ボーボボは7個の大きいバケツを持って
「食らえ冬将軍!鼻毛真拳奥義「七色かき氷」!!!」
「シロップをブチまけたーー!!!!」
イチゴ、ソーダ、メロンと様々な味のシロップを冬将軍にかけるボーボボ。しかし精霊は物理干渉ができないため、すべて足元の雪にかかった
「そして「食いしん坊なオレたち」!!!」
「もっとシロップかけろー!」
そして冬将軍の足元のシロップ雪をかきこむ首領パッチと天の助
ズバッ!
「「ぎゃあああ!!!」」
「2人ともー!!!」
案の定バカ2人は冬将軍の刀の餌食となった
「ベルディア以上といえどしょせんは雪のエネルギーの塊!!高熱で溶かしてやれば問題ねー!!!」
「アイロンで!!?」
ビュティの言うように両手に持ったアイロンで冬将軍を溶かそうと接近する
ズババッ!
「おしゃか夫人!!!」
「ボーボボ!!」
そしてアイロンごと体を斬られ、ボーボボは雪の中に落ちていった
モコモコ…
「あ、雪の中に隠れる気だ!」
雪の中から奇襲をしかけるべく雪に潜るボーボボ。そして冬将軍の後ろの穴から影が飛び出すが、冬将軍が先に斬りつける
ズバッ!
「ぐばぁ!!!」
「あれ、天の助くん!!?」
囮として出てきたのは天の助だった。その不意を狙って冬将軍の後ろからアフロ頭のような影が姿を現すが、また冬将軍が先に斬りつける
ズバッ!
「「ぎゃああ!!!」」
「無理やりボーボボの影をされてるーー!!!!」
トゲを抜かれた状態で天の助の体に縛り付けられた首領パッチだった
そんな中さらに冬将軍の後ろから現れたのは、全身青タイツを着た左手にサイコガンを持ったボーボボ。バックに「スペースボブラ」のロゴが出てくる
『鼻毛真拳奥義「不死身のボブラ参上!」!!!』
「こんチワワーーーっ!!!」
「スペースボブラ!!!?」
雪から出てきてサイコガンを乱射するボブラだが冬将軍に大きなダメージはなかった。その後ろから、人体骨格の標本を体に埋めた右手がハサミの金ピカの天の助が現れる
「お前も何やってんの!!!?」
「ところてんボウイと呼びなお嬢さん」
天の助はハサミをチョキチョキさせると冬将軍に向かって突撃した!
「くたばれ冬将軍ー!!」
ズバッ!
即真っ二つにされた
「天の助くんーー!!!」
「フフフ、この特殊ところてんボディはあらゆる攻撃を受け流す。お前の攻撃は効かねーぞ!!」
「中身まで真っ二つなのですけど」
崩れ落ちる天の助を見てめぐみんは言った
「さあ帰ってきなさいカズマ!!こんな所で何あっさり殺されてんの!死ぬにはまだ早いわよ!てか早く戻ってきてカズマさぁん!!!」
アクアはカズマの蘇生に成功したが、まだカズマの魂が戻ってこないため天界のカズマに呼びかけて…というか泣きついていた
「くそ、遠くからだと攻撃は防がれるし、かといって近づいてケガでもしたらかえって足手まといだ!せめて「こき逃げジェット」が使えれば……」
ボーボボと冬将軍の激しい決戦を見ながらヘッポコ丸は呟く。「こき逃げジェット」なら冬将軍の攻撃を躱せて、さらに強い攻撃をぶつけられるのだが、天の助とのコンビネーション技ゆえに天の助が動かない今は攻撃ができなかった
そこまで考えて、ヘッポコ丸は雪に埋もれてる首領パッチを見る
…………
『オナラ真拳奥義「1人こき逃げジェット」(首領パッチvar)!!!!』
「「「ぎゃあああああああああああああ!!!!」」」
「きゃあああああ!!!!」
ボーボボ、天の助を巻き添えにしながら首領パッチに乗ってヘッポコ丸は冬将軍を攻撃した
「トドメだー!!」
「このヘッポコー!!!」
さらに追撃で雪の上の首領パッチをオナラで飛ばした。泣きながら首領パッチは冬将軍に飛んでいく
『ハジケ流奥義「パチおばさんのお節介」!!!』
「アメちゃんいるかい〜?」
「何これ!!?」
パンチパーマの首領パッチはアメを手に冬将軍向かって飛来し
ズバババババッ!
「アメちゃんーー!!!!」
過剰な反撃で返り討ちにされた
「くっ、どれだけ攻撃しても、冬将軍に致命打が与えられない…!!!」
「冬将軍は膨大な魔力の塊のようなものです!だから物理干渉も難しく、魔法防御も非常に高いので中途半端な攻撃ではダメージは与えられません!!私の爆裂魔法でも一撃で仕留めるのはとても難しいと思います」
めぐみんのアドバイスを聞いたボーボボは、1つの方法を思いつく
「めぐみん!ヤツを倒す策が1つだけある!!だがそれにはお前の力が必要だ!」
その言葉を聞いてめぐみんは目を紅く光らせた
「え、なんですかこのシチュエーション!?こんな夢にまで見たセリフを聞ける時がくるなんて…!!任せてくださいボーボボ!でも、具体的には何をすればいいのですか?」
「オレとめぐみんで「
言うやボーボボは動けないめぐみんを鼻毛で掴んでアフロの中に入れ、吸い込んだ
「わああー!!!コブラが雪から、冬将軍に金ピカ天の助が突撃して、首領パッチがオナラで雪を走って、めぐみんが、めぐみんが黄色に吸い込まれてーー!!!!」
「ハアアアア!!!!」
融合を開始した途端、凄まじい魔力がボーボボの体から溢れ出た
ボーボボ体内……
「いったぁ!!ど、どこですかここは?確か、ボーボボのアフロの中に吸い込まれて…」
「お待ちしておりました、めぐみん殿!!!」
「わ!なんですかこれ、小さいボーボボ?」
「さあ、爆裂魔法を撃ちまくってください!そうすることでボーボボさんの力になります!!」
「あ、魔力の消耗が感じません!もしかしてここは「
外……
「めぐみんちゃんとボーボボの融合!!?」
「どうなるんだ!?どうなるんだー!?」
その時、死んでいたカズマがガバッと起き上がった
「うおおお生き返ったー!!おいアクア、一体何があったんだ!?」
「あ、カズマくん!」
カズマが戻ってきた時、カッとボーボボがフラッシュを放ち……光が収まる
そこには青い服を着て黒のマントを纏った、短髪黒髪で切れ目の紅い目をしたイケメンが立っていた
「融合完了」
「誰だーーー!!!?」
戻ってきて早々カズマは叫んだ
融合した男が何かを喋ろうと口を開いた時、後ろから冬将軍が刀で斬りかかる
「あっ!危ない!!」
しかしその攻撃を危なげもなく避けて、男は冬将軍の刀に掌を当て
『爆裂真拳奥義「エクスプロージョン」!!!!』
触れた部分から横方向に爆裂が放たれ、辺り一帯の雪を蒸発させながら冬将軍を勢いよく吹き飛ばした。ゆっくり起き上がる冬将軍の刀の1つがボロボロに砕ける
(ば、爆裂真拳…?)
(スゴイ…)
カズマとビュティが考える中、男は冬将軍の前に立ち……カッコいいポーズをして宣言する!
「我が名はボボみん!!!!最強の爆裂真拳の使い手にして、ボーボボとめぐみんの融合戦士なり!」
「ボボみん!!!?」
名前のネーミングはカッコ悪かった
というわけで初のこのすばキャラとの「
このすばキャラとの融合はアルカンレティアでのハンス戦に最初出そうと思ったんですけどね、ネタの出し惜しみしてたら勢い弱まるなーって…出ちゃいました♡
今更ですが、『』を使った技名は基本セリフ外でのセリフと思っていただいて結構です