この素晴らしい世界にハジケリストを!   作:ジャギィ

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また出かけなければならない…もうお外出たくない。働きたくないでござる!絶対に働きたくないでござる!


奥義29 爆誕!!ボボみんVS冬将軍

前回のあらすじ

 

ボーボボとめぐみんの融合戦士、ボボみんが誕生した

 

「オレがこの世界にいられるのは1分だけだ。速攻でケリをつけるぞ」

 

ボボみんはカッコいいポーズ(めぐみん談)を取りながら冬将軍に向かって言った

 

「なあ、あいつって誰なんだ?今掌から撃ったのって、めぐみんの爆裂魔法だよな」

「あれ、「聖鼻毛融合(ボーボボ・フュージョン)」って奥義で、ボーボボとめぐみんちゃんが融合してああなったの」

「「聖鼻毛融合(ボーボボ・フュージョン)」!!?なんでもアリだなあいつ!!」

 

カズマがそう言っていると、冬将軍は目に見えない早さで刀を振るった。ボボみんは両手を冬将軍に向けて

 

「爆裂真拳奥義「エクスプロージョン」!!!!」

 

めぐみんの爆裂魔法の規模をちっさく、一定の範囲に留めた爆裂を冬将軍に叩きつけた。高い魔法防御力で冬将軍は構わず突貫してくるが、ボボみんは手を地面に当て

 

「爆裂真拳奥義「エクスプロージョン」!!!!」

 

地面から吹き出す爆裂をカーテン代わりにして冬将軍の攻撃を遮った

 

ここまでの戦闘を見てカズマがポツリと漏らす

 

「………なあボボみん、お前の爆裂真拳ってもしかして」

「我が爆裂真拳「エクスプロージョン」は最強にして最大の技!!それ以外の技など知らん!!!」

「やっぱりか!!ンなどうでもいい所まで受け継がなくていいだろ「聖鼻毛融合(ボーボボ・フュージョン)」!!!」

 

めぐみんのめんどくさい矜持にカズマは地団駄を踏んだ

 

冬将軍は新しい二振りの刀を生み出して接近してくるが、それをボボみんは首領パッチを投げつけて対抗

 

「食らえ」

「わあああああ!!!」

 

そして冬将軍が首領パッチを刀で叩き落とそうと触れた瞬間、ボボみんは右手の人差し指のスイッチを親指で押す

 

カチリ

 

『爆裂真拳奥義「エクスプロージョン」!!!!』

「ぎゃあああああああああ!!?」ドグオォン!

「きゃああああ!!!!」

 

すると首領パッチが爆裂して冬将軍にダメージを与えた。爆裂した首領パッチは死ぬ

 

「これで今夜も、安心して熟睡できるな」

「できるか!!!!」

 

シレッと首領パッチを爆殺したボボみんに対してカズマは突っ込んだ

 

ズバッ!

 

「む!」

「ああっ!!」

 

まだまだ健在な冬将軍の攻撃を腕でガードしながらボボみんは雪の中へ吹き飛んでいった。そこに冬将軍が追撃を仕掛けて

 

「爆裂真拳奥義…」

 

ドドドドド……

 

地鳴りと共に雪の中からたくさんの影が現れ、影の正体である…多種多様な動物たちが冬将軍を踏み進む

 

「「エクスプロージョン」!!!!」

「動物たちが突撃してきたーーーー!!!!」

 

爆裂と全く関係ない奥義にカズマたちは目を見開く。鹿に乗ったボボみんは鹿に命令して冬将軍に突っ込む

 

蹴々乱鹿撃(しゅうしゅうらんかげき)!!!!』

(((さらに変な技出したーーーー!!!)))

 

脚とツノを駆使した連続技で冬将軍に攻撃した後、鹿と一緒にどこかを向いてお菓子を取り出す

 

「大好物は鹿せんべいです」

「どうでもいいよ」

 

冬将軍は起き上がりながら自然界の魔力を吸って回復するが、ボボみんのパワーに押されて傷が目立ってきた

 

「す、すごいわ!あの冬将軍を!!」

「もしかしたらこれはいけるかもしれない…!」

 

期待の声を上げるアクアとダクネス

 

しかし冬将軍は鎧の隙間からさらに魔力を吸い込んでダメージを完全に回復させると、兜の表情を歪めて怒りの咆哮を発した

 

「回復した!!!」

「しかもどーみても怒ってるんですけど!どーすんのボボみん!倒せるの!?」

「問題ない」

 

本気になった冬将軍が何度も斬りつけるが、すべて紙一重で躱しながら懐に入り込む

 

マグナムを取り出すボボみん

 

「いくぞ3連爆裂!!!「エクスプロージョン」!!「エクスプロージョン」!!「エクスプロージョン」!!」パン!パン!パン!

(ベレッタP–36マグナムが火を吹いたーーー!!!!)

 

マグナム弾が冬将軍の鎧を次々に削っていく

 

「今だ新必殺技「運転」でとどめだー!!!」ブオオオオ

「いやいやいやいやいや!」

 

そこに首領パッチと天の助が軽車に乗って冬将軍を轢き殺すべくアクセルを全開で踏む

 

ズバンッ!!

 

「「ぎゃあああああ!!!!」」

 

ど真ん中を両断される形で首領パッチたちは返り討ちにあった

 

冬将軍は刀をクロスさせてボボみんに突進してくる

 

「「エクスプロージョン」!!!!」

 

爆裂を発射して冬将軍を止めようとするが移動をジグザグに切り替えたため攻撃が当たらない

 

「まずい!ボーボボさんが押されてる!!」

「そんな!!」

「く、私たちでは何もできないというのか!」

 

苦戦するボボみんを見て焦るビュティたち。そんな中、カズマがビュティとヘッポコ丸を交互に見ながら考え、2人に話しかけた

 

「ビュティ、ヘッポコ丸、俺にあいつ(冬将軍)を足止めする作戦がある!!!」

「何!」

「ホント!?」

 

カズマは作戦を伝えた。それを聞いたビュティとヘッポコ丸は自分の冒険者カードを出した

 

一方、ボボみんと冬将軍の距離はだいぶ短くなっていた

 

(残り10秒といったところか)

「「エクスプロージョン」!!!!」

 

迎撃で撃った爆裂真拳がフェイントの動きで躱され、その2つの刀を振り下ろそうとした時

 

「「『クリエイト・ウォーター』!!!」」

 

冬将軍に大量の水がかかった。そこには掌を冬将軍に向けたカズマとビュティの姿があった。カズマは数字を数えてビュティに合図を出す

 

「「『フリーズ』!!!」」

 

さらに全力の氷魔法を使う。本来ならもっと弱く時間がかかる氷の拘束は、2人がかりの氷魔法をよって強く早く動きを止め、冬将軍の動きを少しだけ止めた。そしてその間に

 

「『スティール』!!」

 

ヘッポコ丸が発動した《窃盗》が炸裂。ヘッポコ丸の手には冬将軍の刀……ではなく、カズマの()()()()に鎧の留め具を奪っていた。留め具がなくなったことで鎧の一部が落ちてさらけ出される

 

カズマの立てた作戦はシンプル。その場で2人に《クリエイト・ウォーター》《フリーズ》《窃盗》をそれぞれ習得して、冬将軍を凍らせた隙に鎧の留め具を奪い、冬将軍の隙と弱点を作る作戦だった

 

「やった!!成功した!」

「やっちゃいなさいボーボボ、めぐみん!!!」

 

冬将軍は逃げようと体を動かすがボボみんは見逃さない

 

「ナイスだぜ3人とも。そして残り3秒、オマエを倒す最後の技はやっぱりこれだ!!!」

 

ボボみんはゼロ距離で冬将軍に掌を当て

 

 

 

爆毛裂(エクスプロージョン)!!!!』

(鼻毛だしたーーーー!!!!)

 

 

 

爆裂的鼻毛の一撃を冬将軍にぶつけた。喰らった場所から鎧がひび割れ、大量の魔力を霧散させながら刀と防具を残して冬将軍は消滅した

 

シュゥゥゥ…

 

「あ!元に戻る!!」

 

ポンッ

 

煙が晴れた先には、寸劇のようにドラゴンボーボボに杖を構えるめぐみんの姿

 

「なんで!!!?」

 

何はともかく、ボーボボ、カズマたちは冬将軍を討伐した!

 

雪精の王・冬将軍=撃破

 

「やったわ!あの冬将軍を倒しちゃったわ!!!」

「信じられない…あの冬将軍を倒してしまうとは。これならもっといい防具を装備しておけば攻撃をたくさん受けられて……んんっ」

「ダクネス、今何を考えた?」

「何も考えてない」

 

カズマの問いかけに白々しく答えた

 

「どうですかカズマ!これが爆裂魔法の真の力です!!これを機に、もっと私を大事に扱ってもいいのですよ?」

「いや、9割ボーボボのおかげだと俺は思う」

「なにおう!!?」

 

めぐみんがカズマに掴みかかりケンカに発展しそうなその時

 

……ドドドドド……

 

何かの音が聞こえてきた。カズマは今更ながら自分たちが雪が積もり山の近くで戦ってた事実に気づく。しかも爆裂を何回も使った戦いを

 

カズマはイヤな予感がした。そして、カズマのイヤな予感は見事的中する

 

ドドドドドドドドドドッ!!!!

 

「雪崩だああああああぁ!!!早く逃げるぞおおおお!!!!」

「ちょっとおお!?どうして最後の最後でこうなるのよー!?」

「ふざけんなよ!俺1回死んでんだぞ!?これ以上死んでたまるかああああ!!!!」

「イヤアアア!!!1人にしないでカズマさーーーん!!」

 

アクアを無理やりひっつかれながらも、カズマはボーボボたちと一緒に雪崩から逃げまくった




このすばらしいオチをつけるのも大変ですね

感想で冒険者カードに倒したモンスターの記録が登録されるのでは?という指摘を受けましたが、設定ミスや忘れていたなんてボーボボではよくあること(という言い訳)なので直さなくても別にいいや

なんて考えてましたが、修正する余裕があったので直しときました

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