この素晴らしい世界にハジケリストを!   作:ジャギィ

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思いの外共感してくれる人がいて嬉しい。ボーボボは世界共通言語だってはっきり分かんだね


奥義4 とんでもない冒険者

あらすじ

 

世紀末の世界を生き抜くボーボボたちは、邪悪皇帝アクアの打倒を再び誓うのであった

 

「全然世界観と噛み合ってないよこのあらすじ!!!内容も全く違うし!!!」

 

 

 

ボーボボたちはアクセルの街のギルドにたどり着いた

 

「ここがギルドだ」

「へ〜、たくさん人がいるんだな」

 

感心したようにヘッポコ丸は呟く

 

そして、そんなボーボボ組に向かって1人のモヒカン男が酒の入ったコップを持って近寄ってくる

 

「へへ、アンタたち、慣れてないその感じ…さては新人だな?」

「誰だ?」

 

ヘッポコ丸が問う

 

「俺か?ただの昼間っから酒を飲んでるおっさんだよ。それにしても見たことのない服装に……モンスター?アンタのペットか」

「んだとこの野郎!!テメーもオレのことをモンスター呼ばわりか!!?」

 

首領パッチが青筋を浮かべてモヒカンのおっさんにがなりたてる。声の大きさに気づいて、ギルド内の人々の視線を一身に浴びることになる

 

「やっだもー!みんなボクたちに注目してるー?キャっ!恥ずかしい!!」

「ボボ子、緊張してるのよ。恥ずかしがらないで」

「何やってんの、アンタたち」

 

ビュティの冷たいツッコミが、アイドル衣装に着替えてるボーボボと天の助に浴びせられる。大柄なアフロの男とところてん生物がスカートを履いているその見た目の破壊力たるや、周囲の飲んだくれたちをことごとくリバースさせていく

 

そんな中でも首領パッチの怒りは収まらない。モヒカンの胸ぐらを掴んでグラグラ揺らす

 

「わ、悪かったよ、無神経なこと言って。だが、その姿で歩き回ればどう見てもモンスターにしか……」

「このモヒカン野郎!!どいつもこいつも、オレはモンスターじゃねえ!!!」

 

いや、どう見てもモンスターだろという周囲の視線に気づかず、首領パッチは地に足をつけ………叫んだ

 

 

 

「オレは妖精だーーーーーーッ!!!!」

 

 

 

『…………』

 

周囲が静まり返る。そしてボーボボたちを除いた全員が思った。妖精?珍獣かなにかの間違いじゃなくて?いやそれよりも

 

「それって結局モンスターじゃん。妖精もモンスターの一種だし」

「何ィ!!?」

 

女冒険者の放ったその指摘に首領パッチが周りを見渡す

 

「…………」

「…………」

「…………」

『…………』

「すみませんしたァ!!自分チョーシくれてました!!!」

 

向けられる視線に耐えきれなくなった首領パッチは土下座した。それにボーボボが踏みつける

 

「魚雷呼ぶぞ?アーン?」

「ホントに申し訳ございませんでした!ですからそれだけはカンベンを!!カンベンを!!」

「ヒイイイ………!」

 

魚雷と聞いて、関係ないはずの天の助もガタガタ震える

 

「ヒイイイ………!」

 

ボーボボも泣きながら震えだす

 

「アンタも怖いんかい!!!」

 

ここでいう魚雷とは、ボーボボたちの先生であり最大の天敵でもある“伝説のボケ殺し”魚雷ガールのことであった。その強さと恐怖は計り知れず

 

「首領パッチ。オマエが本当に悪いと思っているならばこの花を頭に植えて謝るんだ。その花は言葉の嘘に反応して枯れる花だ。果たして枯らさずにいられるか?」

「おもしれー!!その勝負のった!!!」

 

そう言うとボーボボのアフロから取り出した花をひったくって頭に突き刺す。花は立派な大輪を咲かして、首領パッチが徐々に干からびていく

 

「本当に、ご、め、ん、な、さ、い…」

「花に栄養吸われてるー!!!!」

 

しかし首領パッチが謝っても花は枯れない。そんな首領パッチにボーボボは近づき……

 

ズドンッ!!!

 

100万tのハンマーで首領パッチを叩き潰した

 

「首領パッチくんーーーー!!!?」

 

唐突すぎるボーボボの行動にビュティが話しかける

 

「花は枯れてなかったよね!?どうして首領パッチを殴ったの!!?」

「なんかー、反省してるようにー見えなかったからー」

「んな理不尽な!!!!」

 

鼻くそをほじくりながらボーボボは適当にそう答える

 

そして天の助のそばに寄って

 

「連帯責任!!!」ドゴン!

「オレ!!?」

 

流麗なバックドロップを決めた

 

「ボーボボぜってー殺す…」

「さて、オレたちも情報収集するか」

「ーーだったら、アタシがいいこと教えてあげよっか?」

 

首領パッチの恨み言をスルーしていると、解散していく人混みの中からラフな格好の銀髪の美少女がボーボボたちに話しかけてきた

 

「あなたは?」

「アタシの名前はクリス。ここの冒険者で職業は盗賊、よろしくね」

 

盗賊の冒険者クリスはウィンクしてそう答えた

 

「何の用だ」

「キミたち、情報を集めてるんでしょ?アタシ盗賊だからそういう情報網とか広いし、特別に何か教えてあげるよ」

「盗賊?」

 

ヘッポコ丸が訝しげに言う。その言葉に反応して、後ろでドレスを着た首領パッチが自分の丸い体を抱きしめる

 

「盗賊!?さては私のとんでもないものを盗んでいく気ね!!おじさまみたいに!!」

「ヤツはあなたの心を盗んでいきました」

「いや、盗んでないよ?」

 

ボーボボも便乗してトレンチコートを羽織って遊ぶがクリスの否定であえなく終了

 

「コホン、話を戻すね。キミたち、一体どんな情報を探しているんだい?」

「それはオレが答えよう」

 

ボーボボがクリスの前に立って…青筋を浮かべて大声で叫んだ

 

「オレたちはアクアというヤツを見つけ出して宴会一発芸勝負に挑まねばならない!!!」

「宴会一発芸勝負!!!?」

「サポートじゃなくて!!!?」

 

あまりのハジけた記憶力にビュティとクリスの合わせツッコミが炸裂した

 

「ん?なんでオレたちの目的がそいつのサポートだって分かったんだ?」

「え?…あ、あははは。盗賊は勘と洞察力も大切だからね。自然と分かるものなんだよ」

「フーン」

 

思いの外鋭い天の助のプルプルした指摘にクリスは冷や汗を垂らす。うまくごまかせたかなと考えていると、カウンターからギルド職員のお姉さんのルナが話しかけてきた

 

「アクア?もしかしてさっきクエストに出かけた方の知り合いですか?」

「何ィ!!?そいつ今どこだ!!!」

「今、ジャイアントトードの討伐クエストに向かいましたが…ああ、待ってください!冒険者でもない人がジャイアントトードと出くわすのは危険です!」

「ならどうすればいい?」

 

ボーボボが問うと、サービスたっぷりの笑顔でルナは答える

 

「簡単です。あなたたちも冒険者として登録されればいいのです。……正直人間以外を登録するのは前代未聞ですけれど」

「なら、オレたちが登録すればいいのだな?」

「ハイ。登録には1人あたり1000エリス必要です」

「あいよ」

 

チャリーンと小銭をカウンターに落とす。カウンターの上には1円玉が3枚と10円玉が1枚

 

(13円!!!?安ッ!!!!)

「……あの、すみません。こちらは正規のお金ではありませんし、明らかに金額が足りてないようにも…」

「よっしゃー!!これでオレたちは冒険者だ!さっさと街の外に出るぞオマエら!!!」

「ええ!!?」

「おう、久々に血が騒ぐのぅ」

「アクセルの街門前よりトマトピザ1つ」

 

拳を握り締めるボーボボ、特攻服でバイクに乗った首領パッチ、ピザ屋の制服でトマトピザ片手の天の助。もはや誰にも止められなかった

 

「待ってろやアクアーー!!!!」

「ハジケ組出撃だー!!!!」

「ピザ1枚、お届けー!!!!」

「はやッ!!!」

「待ってよボーボボー!!!」

 

そしてボーボボ組全員がギルド内からいなくなると、まるで嵐が去ったかのような静寂に包まれていた

 

「…アタシ、とんでもない人たちに頼んじゃったのかも…」

 

そんな中で呟いたクリスの悲壮感溢れた声が、いやに全員の心にしみた




次回はボーボボたちがカズマたちのクエスト現場に突入する!…予定のつもりです
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