この素晴らしい世界にハジケリストを!   作:ジャギィ

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最近初めてハンペン食べて、しかもチーズINだった。チーズの味が美味しかったです


奥義43 おはぎ祭り〜!!

前回のあらすじ

 

カズマはとうとう下着ドロボーの罪で投獄されてしまった…

 

「いや違うからな!?とうとうってなんだとうとうって!!!」

 

 

 

国家転覆罪の罪で捕まったカズマとボーボボ。その翌日、2人は取り調べ室でセナから事情聴取を受けることになっていた

 

「ふぁ〜……(おせ)えなぁ」

 

昨晩眠れなかったカズマは目の下にクマがあった。ボーボボはアフロから手鏡を出して化粧をしていた

 

ガチャ

 

取り調べ室の扉が開き

 

「はぁ〜い♡これから愛の取り調べを始めます」

「お前こんなとこで何やってんの!!?」

 

入ってきたのはセナの格好をした首領パッチだった。まさかの珍入者にカズマは驚く

 

「取り調べ開始じゃー!!!冷蔵庫のプリン食ったのはオマエかーー!!?」バキッドガッ

「ぐわああああババロアも食べましたー!!!」

「取り調べ受けるのそっち!!?」

 

尋問と言う名の拷問によって首領パッチはボロボロになった

 

「今から取り調べを始める……って何事ですかこれは!?」

 

遅れてやってきたセナが部屋に入ると中ではボーボボが首領パッチをボコボコにしてそれをカズマが止めてる状況。思わず口調が素に戻るのも致し方なし

 

「あ、ちょうどいいところに!!アンタもボーボボ止めるの「セクシー岩田!!!」ぐばぁ!!?」

「きゃああ!!!」

 

セナの悲鳴に駆けつけて、署内の職員たちも参戦した

 

20分後…

 

ボーボボがようやく落ち着いたので取り調べが行われた。葉巻を吸いながらご満悦なボーボボと顔に青アザ、左腕にギプスをつけたカズマと肩で息をするセナがイスに座る

 

「ハァハァ…コホン……では、これからキサマらの取り調べを行う。この質問の答えによって裁判を行うかどうかが判断されーー」

(……ん?)

 

ふとカズマは窓の外を見た

 

「ヒャオ!」タン

(なんだあれ!?)

 

頭がはんぺんの男が妙にアクロバティックなジャンプをしていた

 

(いや待て、きっと見間違えだ。いくらおかしな世界でもはんぺん男なんているわけがない)

 

頭をぶんぶん振って否定するカズマ。仲間にところてん生物がいることを記憶から消しながら、再度外を見る

 

「ハンペンホイップ!!」ぴょいん

(ハンペンホイップ!!?)

 

開脚ジャンプを繰り返すはんぺん男にカズマは目を剥く

 

「これはウソを看過する魔道具だ。そのことを頭に置いておくがいい」

(ハッ!今はあのはんぺん男に構ってる場合じゃない)

 

見れば小さな呼び鈴のような道具が机の上に置かれていた。そして取り調べが開始される

 

「サトウカズマとボボボーボ・ボーボボ。年齢は16歳と27歳で職業は冒険者。就いてるクラスは冒険者とハジケリスト、か。ではまず、冒険者になる前はどこにいて何をしていたかを聞こうか」

「出身地は日本です。そこで学生をしていました」

 

チリーン

 

「……出身地と経歴詐称、と」

「待ってくれ!別にウソはついてないはずだ!」

 

チリーン

 

ベルが再び鳴る。カズマはわけがわからないといった感じだった。そこにボーボボが助け舟を出す

 

「ここはオレが代わりに答えよう。出身地は日本に変わりなく………そこでカズマはアババガッチ狩りを生業としていた」

「!!?」

 

デタラメな話にカズマは困惑する。しかしベルは鳴らない

 

『アババガッチは凶悪な獣で、常に人々の生活に必要不可欠なピラフを略奪していくのだ…』

「オレそんな変な仕事してねーから!!!」

 

チリーン

 

涼しげな鈴の音が部屋に響く

 

「…なぜ学生などとウソをついた」

「いや、オレホントにアババガッチなんて狩ってねえし学生なのも事実で……ううっ、もういいです」

 

冷ややかな目でカズマを見た後、セナはボーボボの方を向く

 

「キサマも答えろ」

「毛の王国出身で仲間たちと旅をしていた」

「……フム、ウソはついてないようだな。では次になぜ冒険者になったか、その動機を聞こうか」

「それはもちろん魔王に苦しめられてる人々を助けるため」

 

チリーン

 

「…冒険者ってなんかカッコよさそうだし、楽して大金稼いで美少女にチヤホヤされたいなと思いました」

「そ、そうか」

 

余計なことをボーボボに言われる前にカズマは本音を話した

 

「では、キサマはなぜ冒険者になった?」

「うおおお〜〜〜!!!」

 

質問するとボーボボは急に大声で雄叫びをあげた

 

「な、なんだ!?」

「…ボーボボ?」

 

ボーボボの唐突な行動にカズマとセナが困惑する中、ボーボボは

 

「おはぎ〜〜〜〜!!!!」

「「はっ!?」」

 

署内の中心でおはぎと叫んだ

 

「おはぎおはぎおはぎ〜!おはぎを食わせるんじゃ〜〜い!!!」

「アナタ、いったい何を言っているので…言っているのだ!!?」

 

思わずセナも口調を戻しそうな勢いだった

 

「おはぎ祭りじゃー!!!魔王どもにおはぎを1000個食わせるんじゃ〜〜い!!!!」

「ええっ!!!?」

 

ボーボボのビックリ宣言にカズマは目を見開いた

 

「落ち着けってボーボボ!」

「オマエもおはぎ食えーーー!!!」

「それ鏡もちぐはぁ!!!」

 

カズマのツッコミは(かった)い鏡もちで遮られた

 

「け、警備員!警備員ー!!」

『うおおおおおー!!!』ドドドドドッ

 

もはや耐えきれなくなったセナは大声で警備員を呼ぶと、警棒を持った大勢の人たちが部屋に向かって殺到していた。中にはセナの護衛の騎士もいたが

 

「このおはぎ貴族がーーー!!!」ビシャー!

「「「ぎゃあああああああ!!!!」」」

 

難なくボーボボの鼻毛真拳で返り討ちにされる

 

「さらに狼牙風風拳!!!」ドカッバキッグシャッ

「スゴイ!!!」

 

ヤムチャな技で見事に戦うボーボボ

 

「そして」パカ

 

開いたアフロ風呂の中でくつろぐ田楽マン

 

「田楽ショットーー!!!」バキッ

「「「ぎゃああ!!!!」」」

 

そしてトドメの田楽ショットが騎士2人に直撃してぶっ飛んだ。一緒に田楽マンもダメージを受けるのはご愛嬌♡

 

「意味がわかりません…」バタン

「気絶した!!!」

 

色々と限界になったセナは我々(読者たち)と同じ感想を口にしてから倒れた

 

取り調べの続きは明日となった

 

そして夜…

 

「カズマ、レウスそっちに逃げたぞ」

「閃光玉で落としたら一緒にボコるぞ」

 

2人はモンハンを楽しんでいた

 

そんな時、遠くから大きな振動と共に爆発音が聞こえてきた。爆裂ソムリエのカズマはそれが爆裂魔法によるものだと察知した

 

そして高い位置にある鉄格子の窓から駄女神アクアが声をかけてきた

 

「カズマ、ボーボボ、起きてる?起きてるなら今すぐ脱走する準備をしなさい!」

「今剥ぎ取ってるから後で」

「天鱗GET(ゲット)

「あ、いーなー」

「ちょっと!楽しそうにモンハンしてる場合じゃないでしょ!?後で私も交ぜなさいよ!!」

「お前何しにきたの?」

 

わざわざモンハンしに留置所まで来たというのだろうか。駄女神だと思ってたがここまでとは

 

「助けに来てあげたのよ!昨日来れなかったのは悪かったけど、ビュティとヘッポコ丸の説得に主人公乗っ取りを狙う首領パッチをぶっ倒してたりしてたら遅くなったのよ。危うくこの作品が「この素晴らしい世界に首領パッチを!」になるところだったわ」

「アイツ何やってんの!!?」

 

人知れず訪れていた本作品の危機にカズマは戦慄した

 

「……で、首領パッチはどうした?」

「ゴッドブロー叩き込んどいてやったわ」ぐっ

「「ナイス」」ぐっ×2

 

この時ばかりはアクアに感謝するカズマだった

 

「とにかく、そこから脱走したら屋敷で準備して夜逃げよ!」カラン

 

鉄格子のスキ間からアクアが投げ入れたのは針金だった。これで開けろというらしい

 

「ボーボボの鼻毛真拳で脱走しても激しい音でバレるかもしれないから、それでこっそりカギを開けたらボーボボと一緒に《潜伏》しながら屋敷に来なさい。じゃ、先に行ってるわよ!」

 

それだけ言うとアクアは屋敷に帰っていった

 

「…………」

 

カズマは針金を持って牢屋のカギを見る

 

『ボボボダイヤルです』

 

キメ顔で喋る超近代的なパスワード式のカギだった

 

「…寝るか」

「そうだな」

 

突っ込む気力すら失せたカズマはボーボボと一緒に横になって寝た




時間かけるだけかけて、結局取っとくつもりのネタ使ってしまった。おはぎネタですけど誰か元ネタ分かりますかね?

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