この素晴らしい世界にハジケリストを!   作:ジャギィ

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ちょっと自分はボーボボのギャグをうまく表現できてるのか見直してました


奥義51 オールスター!集まる究極9戦士!

公爵級悪魔を見事討伐したボーボボ・カズマ一行によってマクスウェルのチカラで隠していたあらゆる悪事の証拠が発覚し、アルダープは投獄された

 

しかしカズマの容疑が完全に晴れたワケではなかった…

 

 

 

ボーボボ・カズマたちが住んでいる屋敷に1人の女性が来ていた。検察官のセナであった

 

「サトウカズマさん!サトウカズマさんはいますか!!」

 

屋敷に入ったセナがカズマを呼びかけながらドアノブに手をかける

 

ガチャ

 

「言ったハズだ、次ピーマン残したらタダじゃすまねーと…」

「ぐわあああああああ!!!これがピーマンの重みか〜〜〜〜!!!」

「きゃあああああああ何事ーー!!!?」

 

ドアを開けた先には野菜に手足の生えた存在の集団、関東野菜連合がボーボボに抱ピーマンで折檻していた

 

「もう1個いくぞオラ!!」ドン

「ぐばぁ!!!!」

 

ニンジンの上で正座するボーボボの膝の上にさらにピーマンを追加する。ボーボボは血を吐いて倒れた

 

「撤収だオマエら!!!」

『オー!!!!』

 

お仕置きが終わった連合たちはヘッド(リーダー)のニンジンの掛け声とバイクの騒音とともに去っていった…

 

「あれ、セナさん」

「あ!アナタは確かビュティさん!サトウカズマさんはいますか!?」

「カズマくんならへっくんたちと一緒にゴハン食べてるけど」

「カズマさん!アナタにギルドからジャイアント・トードの討伐依頼が来ています!やってください!!」

 

そう言って2人は横方向を見る

 

「闘魂注入〜闘魂注入〜」チョロロ…

「わ!!何だコレ!!?」

 

首領パッチがジョウロで水をかける小さな植木鉢の植物から生えた巨大な巻き貝に入って、頭だけ出したカズマがホラ貝を「ボ〜〜」と吹いていた

 

くわ!

 

ピョイ〜〜ン

 

ホラ貝を吹いていたカズマは巻き貝ごとジャンプ。そして着地し

 

ドスン

 

「ヘイ!溜まった溜まった溜まったよ♪闘魂闘魂溜まったよーーー♪オイラの闘魂溜まったよ♪」ズダダダ バッババ ダダダ

「ウゼーー!!変な踊り始めたーーーー!!」

 

細長い手足を生やして唐突に踊り出したカズマに近くにいたヘッポコ丸は激しく突っ込んだ

 

『闘魂溜まったオイラはーーーー』ギュルルル

 

そのまま横回転で転がって一瞬静かになり

 

『日曜大工セット♪』パカ

「わけわからん!!」

 

開いた巻き貝の中に広がる日曜大工セットを見てビュティは頭を抱えた

 

「てか、なんで俺が?そもそもカエルは冬眠期間じゃなかったのか?」

「そのジャイアント・トードが冬眠から目を覚ましているのです。原因は外で撃ち込まれた爆裂魔法の衝撃と爆音です」

 

カズマの純粋な疑問にセナが答えると、ストーブの前でしらたきを食べていためぐみんはそそくさと部屋を出た

 

「またお前かーーー!!!」ギューーン

「ヴェア"ア"ア"ア"ア"ア"!!!!」

 

ところをカズマに《ドレイン・タッチ》で体力と魔力を吸われて倒れた

 

「チクショー!!!」ダダダダッ

「あ、カズマくん!!」

 

頭のおかしい爆裂娘の失態をどうにかすべくカズマは屋敷を飛び出し

 

ガチャ!!

 

「停電時はロウソクより豆電球派ーーー!!!!」ドゴーーン

「ぐわぁ!!!?」

「変な乗り物に乗ってきたーーーー!!!!」

 

大きな豆電球にタイヤをつけただけの乗り物でカズマにひき逃げアタックした3バカは、そのままカズマを拉致してジャイアント・トード討伐に向かった

 

10分後…

 

「ハァハァ…ボーボボとカズマくんたちどこだろ…?」

 

4人を追いかけてアクセル街門まで走ってきたビュティたち

 

遠目で見れば地面からジャイアント・トードが顔を出してきてるがボーボボたちの姿は見えなかった

 

ウィーン ガシャン!ウィーン ガシャン!

 

『爬虫類戦隊カエルジャスティス出動!!!』

「ところがどっこい、よく見たらロボ混ざってたーーーー!!!!」

 

ジャイアント・トードを模したロボットが3体混ざってたことにビュティは気づいて叫んだ

 

「水辺なくて動けねー!!!」ピチガシャ!

「天の助くんだけオタマジャクシ!!!?」

 

天の助のオタマジャクシロボだけ地面の上を跳ねていた

 

バクン×3

 

「ぎゃあああ!!!!」

「天の助くんーーーー!!!!」

 

3匹のカエルに仲良く分けられながら天の助は食べられた

 

「天の助を救え!!鼻毛真拳奥義ーーー!!!」

 

ガション×3

 

ボーボボの指令とともにカズマと首領パッチがマシンガンを構える。そしてボーボボはバズーカを持って

 

『「抹殺指令(デリート・コマンド)」ーー!!!!』ズドドドドドッ!

「ぎゃあああああああ!!!!」

「天の助くんごと()ってるーー!!?奥義名からしても救う気全くねーーーし!!!!」

 

容赦ない殺戮っぷりにビュティは戦慄した

 

ボコ、ボココ

 

「あぁ!今の爆音で新しいカエルが!」

「ならば新しい技で倒すのみ!!カズマ!!!」

「任せろ!!!」ウィーン

 

カエルロボの頭が外れて操縦席のカズマが立つと、ある武器を手に持った

 

「あれは弓!?」

「弓はステータスの運が高ければ高いほどクリティカル(急所)になりやすい…!!」ギリギリ

「幸運値だけはすごく高いカズマならではの戦い方ですね」

 

ビュティの隣に立つめぐみんの言う通りだった

 

『狙撃ィッ!!!』ピシュ!

「いった!!」

 

放たれた矢は加速しながら綺麗な弧を描き

 

「ぎゃあ!!?」ドス!

「なんで!!!?」

 

首領パッチの脳天にヒットした

 

「ワリ、間違えた」

「ややこしいロボットに乗ってるからだよ!!」

 

その時、カズマの操縦席に大きな影がかかった。ジャイアント・トードがジャンピングプレスをしてきたのだ!

 

「うわぁ!!!」

「カズマくん!!」

 

とっさに避けたため助かったがロボットを踏み潰されたカズマは必死でカエルから逃げ始める

 

「うわあああメチャクチャきたーーー!!!!」

「きゃあああああああ!!!!」

 

一緒に標的にされて逃げることになったビュティたち。逃げながらセナはカズマに聞く

 

「カ、カズマさん!!アナタたちはいつもこんな危なっかしくモンスターと戦っているんですか!!?」

「今回はずっとマシな方だバカ!!!」

「ええっ!!?」

ホントにね……

 

カズマの言葉に困惑するセナだった

 

「クソ、ボーボボは!?」

 

他の誰かにカエルを倒してもらおうとボーボボの方を見ると、ジャイアント・トードとカエルロボがカバディを始めていてボーボボは審判だった

 

「カバですカバですカバです!!」

「何やってんだオマエーー!!!どう動いてんだそれ!?

 

ボーボボはあてにならなかった

 

「ヒロインの座は私のものよーーー!!!!」

バカ(首領パッチ)カエル()側についとる!!!めぐみん!こうなったらお前の爆裂魔法だけしか…!!!」

「ついさっきカズマが魔力を吸い取ったおかげで爆裂魔法は撃てませんよ」

「嘘だろ!?マジで!?」

 

万事休すとなったカズマたち。そして首領パッチのカエルロボがビュティに向かって襲いかかる!

 

「死ねや小娘ーーーーー!!!!」

「きゃあああああああ!!!!」

 

高くジャンプしたカエルロボがビュティを踏みつぶそうと落下し……

 

「『ライト・オブ・セイバー』ッ!!!!」ズバ!

「ぎゃあああああああ!!!!」

「え?」

 

そこに黒い髪を2本に分けてリボンで結んだ紅い目の女の子が、光の剣でカエルロボを首領パッチごと一刀両断した

 

ひゅーーー

 

「ぎゃあ!!!」ドスン

 

そして破壊されたロボは瀕死の天の助に落ちた

 

「紅い目に黒髪…もしかして紅魔族か!?」

「あ、あの、だ、大丈夫でしたか?」

 

ジャイアント・トードを瞬殺した少女、ゆんゆんはビュティに心配そうな声で話しかけた

 

「大丈夫そうだな、ビュティ」

「え!その声は…!」

 

ビュティは声の方へ向いた

 

「ようやく復活したぜ。炎のファイティング田楽マン!」

「田楽くん!!!」

 

そこには何度めかの再登場の末ようやく本編に復活を果たした9人目の戦士…田楽マンがいた!

 

「ゆんゆん、そこでオレの活躍を見ときな」

「頑張って、田楽ちゃん!」

 

そう言ってジャイアント・トードの前に立つと、小さな拳に気を溜めて走り出す

 

「うお!スゲェパワーだ!!」

「これが友達を救う友情の超田楽パンチ!!!!」

 

超田楽パンチがジャイアント・トードの体に直撃!

 

ぶよん

 

「「「あ」」」

 

バクン

 

「ぎゃああああ!!!!」

「きゃああああ!!田楽ちゃーーーーん!!!!」

 

こうして田楽マンのデビュー戦は捕食で幕を閉じた




オレを呼ぶか!呼ぶか!!呼ぶかぁ!!!南西56km(キロ)地点!風速508m(メートル)
アイツは闘将!炎の…炎の…ファイティング田楽マン!!

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