この素晴らしい世界にハジケリストを!   作:ジャギィ

52 / 93
ちなみに今回ヘッポコ丸とソフトンは屋敷で留守番です。破天荒は報告のために一時離脱して、魚雷さんは変わらず武器反対運動をしてます


奥義52 田楽マンの憂鬱

あらすじ!

 

新たなキャラクターのゆんゆん登場!

 

『おさげとチヂミと孤独だけが私の友達だ!!!』

「何コレ!!?私こんなセリフ言ってないから!!!!」

 

復活を果たした田楽マン、まさかの死亡退場!

 

「いやオレ死んでねーよ!!!?」

 

……そして2人のボッチは吼えるのだった……

 

「「とにかく「この素晴らしい世界にハジケリストを!」始まるよ!!!!ボッチじゃねー(ない)から!!!」」

 

 

 

復活した田楽マンはジャイアント・トードに食べられていた

 

「ボーボボたちの仲間と思われるヤツが即喰われたーーーー!!!!」

「田楽ちゃーーーーん!!!?」

 

数少ない友達(人外)を食べられたゆんゆんは悲鳴をあげながら田楽マンを助けるために魔法を放った

 

「『エナジー・イグニッション』ッッ!!!」

「あ、待て!!今カエルを攻撃したら」

 

カズマの制止も間に合わず炎はジャイアント・トードに着弾し激しく燃え上がらせた

 

「お()ちゃああああああああー!!!!」メラメラ

「田楽くんーーーー!!!!」

 

中にいた田楽マンごと

 

数分後、そこには焦げ臭い田楽マンが草原に転がっていた。死にかけた田楽マンは当然ゆんゆんに怒った

 

「テメーコラ!死にかけたじゃねえか!!」ゲシッ ゲシッ

「どう落とし前つけんだ、あ〜ん?金だよな?金が誠実な謝罪だよな?」ゲシッ ゲシッ

「イタッ、ご、ごめんなさい…」

「ドサクサに紛れてアンタ何やってんの!!?」

 

なぜか首領パッチも混ざってゆんゆんのスネを蹴っていた。私怨丸出しな報復だった

 

「ふん!!」

「ぐべぇ!!!」

 

そこにめぐみんが首領パッチを杖で殴り飛ばす形で助けた。外野に飛ばされたボール(首領パッチ)をボーボボがキャッチしてホーム(カエルの口)に投げ返す

 

「バックホーーーム!!」

「ぎゃああ!!!!」

 

首領パッチの悲鳴を無視して、めぐみんはため息を吐きながらゆんゆんの前に立つ

 

「まったく何やってるんですか。それでよく私のライバルを名乗れたものですね」

「めぐみんちゃんのライバル?」

 

ビュティが疑問の声をあげる

 

「あ、はじめまして。めぐみんと同じ紅魔族のゆんゆんと言います」

「ぺっ」

「なんで今の自己紹介でツバ吐いたの!!?」

 

めぐみんのあんまりな反応にビュティは驚く

 

「なんてつまらない挨拶をするのでしょうかこの子は。さすが紅魔族随一の変わり者なだけあります」

「ちょっとめぐみん!私のどこが変わり者よ!?ネタ魔法で名高い爆裂魔法を覚えるめぐみんほどじゃないわよ!!」

「あっ、言ってはならないことを言いましたね!」

「ちょ、やめなよ2人とも!!」

 

売り言葉に買い言葉、2人はそのまま掴み合いのケンカを始めてしまった

 

「うっさい」

「「ピャアアアアアアアア!!?」」

 

それを煩わしく思ったカズマが《ドレインタッチ》で2人の魔力を吸って黙らせた。なお本日2度目の《ドレインタッチ》を喰らっためぐみんは大地に倒れ伏した

 

「よし。あとは残る1匹のカエルを倒せば…」

 

そう言いながらボーボボたちの方へ向くと、ジャイアント・トードはカエルちっくな戦車にパワーアップしていた

 

「変な戦車になっとる!!!」

 

そしてカエル戦車はカズマたちにまっすぐ突進してくる

 

「うわあああこっち来た!!!そ、狙撃ィッ!!!」ピシュ!

 

カァン

 

しかしカズマの反撃の矢は虚しく弾かれた

 

「弾いた!」

「矢がダメならこれだ!!」

 

カズマはすぐ近くに倒れている天の助に近寄ると、戦車に向かって勢いよく蹴る

 

「止めてこい天の助!!!」バキ

『強制協力奥義「大地をすべる加工食品」!!!』

「カズマテメーー!!」

 

草原の上をすべるように移動しながら戦車に迫り……そのままキャタピラに巻き込まれる

 

「ぎゃあああああ!!!!」

「天の助くんーーーーー!!!!」

 

そして戦車がピタリと止まると砲塔をビュティたちに向け、出入り口から首領パッチが出て叫ぶ

 

「撃てェーーーー!!!」

「やっぱアンタか!!」

 

しかし戦車が砲撃しようとしたその時

 

「どっせい!!!」

「ぐばっ!」

 

ボーボボが首領パッチを戦車の中に蹴り入れた

 

ガコン!!

 

そして何かを中に放り込むと出入り口を閉めて距離を取る

 

「くそ、ボーボボのやろう〜〜」

 

頭のタンコブに絆創膏を貼りながら首領パッチは恨みつらみを吐く。その時、首領パッチは戦車の中にあるものに気づく

 

む〜〜(ヘルプ)!!!む〜〜〜〜(ヘルプミー)〜〜!!!」

「!!!」

 

その正体は、点火したダイナマイトと一緒にガムテープで拘束されて「かみかぜとっこーたい」と書かれたハチマキをつけた田楽マンだった!!

 

なお、当然ながらこの攻撃に田楽マンの意見は1つも反映されてない

 

ドゴーーーン!!!

 

「「「ぎゃあああああああ!!!!」」」

「田楽くんも一緒にやられてるーーーーー!!!!いつの間に!?

 

尊い犠牲の果て、ジャイアント・トードは討伐された

 

「討伐お疲れ様です。…またこんなことがあれば2度目の裁判も辞さないので肝に命じておいてくださいね」

 

それだけカズマに言い残すとセナはギルドの方へ戻っていった。カズマは顔を手で覆って嘆いた

 

「さてと…カズマ、クエストも終わったしメシでも喰いにいくか」

「ねえねえボーボボ、久々の外食だし高級霜降りカニでも食べにいかない?」

「何もしてねえお前に喰わせるカニは1つもねえ」

「何それヒドイ!私神さまよ!女神よ!もっと褒めて讃えて甘やかしてよーー!!!」

 

クズ発言連発なアクアの頭を剣の柄で殴るカズマ。咎める者は誰もいなかった

 

「そうだ、(でん)ちゃんとゆんゆんちゃんも一緒に食べに来ない?」

「え!?わ、わ、私ですか!?いいんですか!?」

「う、うん…」

 

あまりに必死な表情にビュティは目を丸くする

 

そんなビュティにめぐみんは忠告する

 

「ビュティ、あまりその子を甘やかしてもいいことにはなりませんよ。1人で立ち上がれるよう自立させるべきなのです」

「倒れながら言ってても説得力ないわよめぐみん」

 

めぐみんの言葉をゆんゆんが痛烈に指摘した

 

(でん)ちゃんも変わってないね。また私たちと一緒に戦おうよ。(でん)ちゃんの力を貸して。もちろんゆんゆんちゃんも」

「い、いいんですか!!?」

「来いよ!仲間だろ」

 

ビュティに続けて首領パッチも田楽マンを誘う

 

「条件は2つ。まず金塊500kg(キロ)、そして「田楽マンがどれだけ必要か」をレポート用紙800字詰め10枚に書いて1人ずつ提出せよ。お前らの誠意が伝わった時のみついていこう」

「あつかましっ!!!もはや何様かもわからんほどに図々しい提案だよ!!!」

 

誘いに対して偉そうに田楽マンは返した

 

「「じゃ、いらね」」

「!!」ガーン

 

そして田楽マンを切り捨てるボーボボとカズマだった

 

「よし、メシ食いにいくか」

「おう」

「ウソウソ!今のウソ!」

 

さっきとは打って変わって下手に出る田楽マンだが、ボーボボとカズマは相手にしなかった

 

「ちょっ待てよボーボボ!」

「あの……田楽ちゃん1人だけになるのもかわいそうだし、少しだけ考える時間くれませんか?」

「うん、わかった」

 

ビュティにそう断りを入れると、ゆんゆんは田楽マンと一緒にアクセルの町に入っていった

 

「珍しいですね。ゆんゆんならあの白いナマモノも一緒にパーティに入れるよう必死に説得すると思ってたのですが」

「それだけ仲がいいんだと思うよ」

 

微笑みながら全員がアクセルの街門をくぐろうとしたその時

 

「た、大変だ!みんな、大変なんだ!」

 

街の中から純白のドレスを身につけ長い金髪を1本の三つ編みにして片方の肩から前に垂らした女性がボーボボとカズマたちに話しかけてきた

 

 

 

一方、田楽マンとゆんゆんは…

 

「すみません。アクセルの街の宿はペット厳禁なんです」

「ええっ!?」

「!!!」ガーン

 

田楽マンだけ、外の犬小屋で寝ることになった




さて、ここで皆さんに重大なお知らせがあります

9戦士も揃ってゆんゆんとかも出てきたので、「この素晴らしい世界にハジケリストを!」の人気投票を始めようと思いまーす!!!詳しい内容は活動報告に書いたので、みんなドシドシ投票してね!!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。