これでボーボボブームが来てアニメが再開すればいいですね
前回のあらすじ
結婚騒動に巻き込まれたボーボボたちは、今宵だけのシンデレラとなるのであった
「ならないよ!!ダクネスさんの話だからコレ!!」
ダクネスが戻ってきた翌日…
「それじゃあそろそろ行ってくる」
「ダクネスさんたちも気をつけてね」
昨日カズマはダクネスの結婚を止めるための1つの策を思いついた
そのためにカズマの他にボーボボ・首領パッチ・アクアも連れて今からダクネスの実家に行くことになった
「それじゃカズマ、このところてんギフトセットをぜひ貴族のみんなに流行らせてくれ」
「ダストシューート!!」ベチャ
「ああっ!!!」
天の助が渡してきたゴミをカズマは躊躇なく地面へ叩き捨てた
「では私たちはゆんゆんに会いに行きます。正直カズマの考えた作戦とメンバーの選出がものすごく不安ですが、信じてますから任せましたよ!!」
めぐみんはそう言うとボーボボ・カズマたちに手を振りながら、ビュティたちを連れてゆんゆんのところへ向かった
5人だけになった時、ダクネスがカズマに問う
「さてカズマ。一体どうやって父が用意した見合いを断る気なんだ?」
「いやダクネス、今日俺たちがするのは見合いを断るんじゃなくてぶっ壊すんだ」
「ど、どういうことだ?」
うろたえながらもダクネスは聞く
「いいか?もし今回説得に成功したとしても、この先もダクネスの親父さんは何回もダクネスを結婚させようとするだろう。その度に説得してたんじゃキリがないだろ?だからお見合いそのものを台無しにすれば親父さんも次からは慎重にならざるを得ない。しかも聞いた話じゃお前の家は偉い貴族だ。家名にキズがつくと思うが大したダメージにはならないだろ?」
カズマの説明を聞いたダクネスはあまりの妙案に声をあげる
「それだ!!それなら今度からわざわざ父を張り倒さなくても済む!!!」
(毎回張り倒してんのかよ…)
まだ見ぬダクネスの父親に対して哀れに思うカズマだった
「さすがカズマ、台無しにすることに関しては悪知恵が働くわね」
「女神の威厳が台無しなお前ほどじゃねえよクソ堕女神」
「あ!今クソと堕女神って2回も悪口言ったわね!?謝りなさいよこのヒキニート!!!」ギュゥゥゥ
「イデデデデデ!!!ちぎれるちぎれる!!」
女神パワー全開の力でカズマの腹をつねるアクア。そしてダクネスはボーボボたちを連れてきたカズマの意図に気づく
「なるほど、だからボーボボたちを…」
「コイツらならいるだけで場をかき乱すからな」
「さらに首領パッチを置いて逃げればオレたちの被害もゼロというわけか」
「そういうことだ」
「あれ!?オレが
損な役回りを逃れられない首領パッチである
「よし、じゃあ行くぞ!!」ダッ
「「「おう!!!」」」
カズマが走り出すとダクネスは走って、ボーボボ・首領パッチ・アクアの3人はキックボードに乗ってダクネスの家に向かった
30分後、ダスティネス
「遅いな…」
玄関でメイドたちと一緒にダクネスの帰りを待っているのはダクネスの父親であった。近くにいたメイド長が返事をする
「はい。そろそろ戻ってきてもいい時間とは思いますけれど…」
ドドドドドド…
「何だ、この音?」
地鳴りのような音が外から聞こえてきて、その音はだんだんと大きくなり…
「突入!!!!」ガシャーン!!!
「「「きゃああああああああああ!!!!」」」
ラグビーユニフォームを着たボーボボ・カズマ・アクアが
あまりの非常事態にメイドたちは一斉に悲鳴をあげる
「トライ!!!」
「ぶ!!!!」ドゴ!
「「「きゃあああああああ!!!!」」」
そして滑り込みながら首領パッチを玄関にトライするボーボボ。血ヘドを吐いた首領パッチは飛び出た左目をブラブラ揺らしながらメイドの1人にキレる
「バカヤローー!!!簡単にトライされやがって!!!」がばっ
「え!?え!?」
珍妙な生物に怒られて困惑するメイド。正しい反応だった
「ハーイ、つかみ
手を叩いてボーボボたちをなだめるカズマ。その間に首領パッチは飛び出ていた目玉を元の位置に戻す
「ああ!!屋敷の玄関がメチャクチャに!?」
「ラ、ララティーナ!?ララティーナなのか!?」
そんなタイミングで帰宅してきた娘を見てダクネス父はより混乱した
しばらくお待ちください♡
落ち着きを取り戻したダクネス父は、ボーボボ・カズマたちを少し大きめの部屋に案内していた
「本当にいいのかララティーナ!本当に見合いを前向きに考えてくれるのか!?」
「本当ですお父様。ララティーナは
ドレスに着替えて普段とは違う話し方をするダクネスを見て、首領パッチとアクアはヒソヒソ話し合う
「ねえ首領パッチさん首領パッチさん、今お父様って呼んだわよ」
「バッカお前、それよりもララティーナだろ?自分のこと名前でいうとか痛々しいわぁ〜〜」
内緒話が聞こえたのか、ダクネスは顔を赤くして首領パッチとアクアを睨んだ
「彼らは?」
「この方々はわたくしの冒険仲間、例の件を解決してくださった1番の貢献者たちです」
「おお!彼らが……」
嬉しそうな声音でいうダクネス父にカズマはできるだけ丁寧に挨拶する
「初めまして。冒険者のサトウカズマと言います」
「私はアクア」
「そしてこちらの2人がボボボーボ・ボーボボと首領パッチと言います」
そう言ってボーボボたちの方を向くと
「なんだコレ!!?」
ちょっと目を離したスキに宇宙基地と化した2人を見てカズマは目を向く
『宇宙ロケット発射まであと3秒!!』
『3・2・1…鼻毛21号、発射!!』ドシュゥゥゥ
宇宙ロケットになったボーボボは小さい首領パッチを乗せて
ガシッ
「「!!!」」
カズマに遮られた
「ロケット不時着!!!」ドゴン!
「「ぎゃああああああ!!!!」」
そのまま基地に落とされて2人は事故死しそうになった
「バカなヤツらですけど見逃してください」
「ハッハッハッ!!!噂通りハチャメチャだな!」
さっきの屋敷突入も許したりするあたり、相当懐が広いらしい
「キミらにはぜひ礼を言いたい。アルダープが投獄されたことで見つかった証拠品の中にはアクセルの街への不当な借金などもあってね…何より
「オレたちは仲間を助けただけだ。礼なんていらないさ」
頭を下げてお礼を言ってくるダクネス父に対してボーボボはそう返す
「本当にお礼はいらないのかね?」
「「ンなわきゃねーだろこのヒゲ!!さっさと金なりなんなり寄越せぇえーーー!!!」」ベチャ×2
「わあああ何やってんだお前らーーー!!!?」
そして急に逆ギレしながら生卵を顔面に投げつけるボーボボと首領パッチ。それを見たカズマは本気で焦った
「な、な、な……ッ!!!」
「すみませんすみません!!!謝らせますんでどうか許してください!!!ホラ早く頭下げろ!!」
「ならコーラを100ダース持ってこんかい」
「葉巻に火ィつけな」
「いいからさっさとやれ!!!」
偉そうにイスに座ってふんぞり返るバカどもを見てカズマは殺意が湧いた
そしてプルプル震えながら座っていたダクネス父は顔を拭いてから立ち上がって
「私の肌が10歳ほど若返った!!」
「「「なんで!!?」」」
見れば確かに若干シワの目立つ顔つきが少し若々しい顔になっていた
「貴族としての苦労が絶えなかったからずっと老け顔が悩みだったんだ…!ありがとうボーボボくん!!ぜひこのお礼はさせてほしい!!」ガシッ
「タイムイズマネー」ガシッ
ダクネス父と仲良くなったボーボボであった
次回はビュティたちのお話です