この素晴らしい世界にハジケリストを!   作:ジャギィ

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このすば新刊がそろそろ出るよー!


奥義56 キラキラキンなアヒルパンツ

ダクネス父との話し合いが終わったカズマは部屋でボーボボたちを待っていた

 

ガチャ

 

部屋の扉が開かれる。入ってきたのはメイド服に着替えたアクアだった

 

「おお、ようやく終わったか」

「やっと終わったわー!着替えるの手伝ってもらったら遅くなっちゃったわ」

 

スカートの端をいじりながら鼻歌を歌う女神

 

「おまたせ〜♪」

「この声は首領パッチか」

 

2番目に首領パッチが入ってくる。扉の方にカズマは顔を向け

 

「高級綿の服だメェ〜〜」

「羊の仮装!!?」

 

執事じゃなくて羊になってる首領パッチを見てカズマは間違いを指摘する

 

「ほ〜ら、紙をお食べ〜〜」

「メェ〜〜」バリッボリッ

「それカミじゃなくてカギだろ!!!!」

 

楽しそうにエサをやるアクアと食べる首領パッチを突っ込みながらもカズマはボーボボを待つ

 

ガシャリ

 

glory on the Hanage(鼻毛に栄光あれ)!!!」

「もはや執事服ですらねーーー!!!!」

 

最後にやってきたボーボボは騎士のような甲冑を身につけてヤリを振り回していた

 

「さあ、ダクネスを迎えに行くわよ3人とも」

「「イエッサー!!!」」

「ええっ!?この状況オカシイと思ってんの俺だけ!!?」

 

結局4人はそのままの格好でダクネスの見合いに付き添うことになった

 

そして5分が経った

 

「それにしてもララティーナが見合いを受けてくれて本当に良かった。見合い相手のバルターくんはとても気持ちの良い青年だ。きっと大切にしてくれるだろう」

 

応接室でダクネス父がほろりを涙を流す。するとダクネスは邪悪な笑みを浮かべて言った

 

「フフフフ…お父様、わたくしは確かに見合いを前向きに検討すると言いました。そして考えた結果、やはり見合いを受ける必要などない!今回の縁談など全部ぶち壊してやる!!フハハハハハ!!」

「な!?ララティーナ、まさか最初からそのつもりで!?…ハッ!もしやボーボボくんやカズマくんたちもそのために!!」

 

高笑いする娘を見て慄くダクネス父

 

「少し落ち着けララティーナ」

「ラ、ララティーナっていうな!!」

 

ものすごく顔を赤くするダクネスを見て恥の基準がよくわからないとカズマは思った

 

「ゴクッ…」ドキドキ

 

そんなダクネスを見て、今日の夜は眠れそうにないメイド長だった

 

ガチャ

 

その時、応接室の扉が開く

 

「ムッ、さっそく来たか!」

 

部屋の中の全員がとある方向へ顔を向けるとそこにはサービスの権化、サービスマンがいた!

 

「誰だーーー!!!?」

(あの時の露出お◯Qーーーー!!!!)

 

予想外の訪問者にダクネスは叫びカズマは内心戦慄した

 

「サービスマン様ーーー!!!」

「サービスマン様が来たわーー!!!」

「知ってんの!!!?」

 

サービスマンを見て騒がしくなるメイドたちを見てカズマは目が飛び出そうなほど驚いた

 

そんなサービスマンはというとキョロキョロと周りを見て、カズマを捕捉するとすかさずサービス!!

 

「サービス!!!」バッ!

「!!!」

「!!?」

「「「サービス激写!!」」」パシャパシャ

 

サービスを見たカズマは硬直してダクネスは脳内がショート、ボーボボたちはどこからかカメラを取り出して激写していた。ちなみにメイドたちは嬉しい意味でキャーキャーしていた

 

「殺す!!!」

「ぶっ殺してやる!!!」

 

キレて殴りかかるカズマとダクネス

 

ひょい

 

そしてパンチを華麗に避けるサービスマン

 

「サービス!!!」バッ!

「うわあああああ!!!」

「□*☆%$÷¥ーーー!!!?」

 

後ろ向きにサービスされて声を張り上げるカズマ。ダクネスは言語機能を失っていた

 

「失われた誇りを取り戻す。まさに汚れなき戦い」

 

いつしかカズマにサービスしきれなかった時を思い返すサービスマンの目は澄んでいた

 

「ほーれチラリズム!チラリズム!チラリズムですぞーーー!!」バッ!バッ!バッ!

「くっ…!!!」

 

連続サービスにカズマは翻弄され

 

「フィニッシュ!!!!」ガバッ!

「わあああああああああああ!!!!」

 

ガクッ

 

ブリッジサービスで余すことなくサービスされ、完全敗北したカズマは手と膝をついた

 

「ゴクリ…」ドキドキ

 

メイド長の眠れない夜は続く

 

「サービスタイム終了!!」ガシャーン!

 

やることを終わらせたサービスマンは窓ガラスを突き破ってどこかへ去っていった

 

ガチャ

 

その直後、部屋の扉が小さく開いてそこからアヒルの顔がひょっこりと現れた

 

「あら、かわいいアヒルじゃない」

 

アヒルに気づいたアクアが扉に近寄りしゃがむ

 

「よ〜ちよち、どうちたの〜?迷い込んじゃったの〜?」

 

すると扉が徐々に開いていき…

 

そのアヒルはパンツ一丁の男、キラリーノがはいたパンツから伸びたアヒル、タカシだった

 

「お嬢ちゃんも、アヒル好きかい?」ハァハァ

 

股間を突き出しながら息を荒くするキラリーノ

 

「ゴッドブロォーーーーーッ!!!!」バキィ!

「「ぎゃばぁ!!!!」」

 

あまりの狼藉にキレたアクアはアッパーカットを変態ども(キラリーノ&タカシ)にぶち込んだ。完全にとばっちりなタカシであった

 

「女神の私になんてもの見せてくれんのよこの変態!!!」

「ぐ!!コイツ、ベルディアさまの報告通りメチャクチャな女だ!」

「何!ベルディアだと?」

 

キラリーノの言葉にボーボボは疑問を漏らす

 

「久しぶりだなボーボボ。今のオレは魔王軍Pブロックの隊長でな」

「そしてオレが副隊長!!!」

「キサマの噂を聞いてやってきた。あの時の恨み、ここで晴らすぜボーボボ!!」

 

自己主張するタカシを無視してボーボボへの恨み節を語るキラリーノ

 

「コイツ、ボーボボを知ってるのか!?」

「コイツはオレの世界でマルハーゲ帝国の暗殺部隊にいた毛狩り隊の1人だ。しかしなぜキサマがこの世界に…?」

 

カズマの問いかけに答えながらも謎が尽きないボーボボ

 

「教えてやるぜボーボボ。簡単なことだ、オレは…」ほんわほんわ…

 

回想…

 

ガタンゴトンッ ガタンゴトンッ

 

『おーいキラリーノ!今週号のジャンプおもしろくね?』

『だよな〜!オレ個人的にコレがよかった!』

『オレも!オレも!』

 

世界を渡る電車の中で、3人は楽しく話し合う…

 

 

 

「世界を渡ったあの時ついて来ていたというわけだ」

「電車でここ(このすば世界)に来ちゃったの!!!?つーか楽しそうに会話しとる!!!

 

電車での世界移動にカズマは大声で突っ込んだ

 

「やはりあの時か…まったく気づかなかった」

「気づけ!!!!」

 

ボーボボは鼻をほじってカズマの叫びをスルーする

 

「ハッハッハ!!!外を見てみろ!!!」

「何!!」

 

部屋の窓を開いて外を見ると、全長5m(メートル)はある骨つき肉がぐるぐる回りながら焼かれていた

 

(((巨大なお肉が焼かれてるーー!!!!)))

「うまそーー!」

 

ボーボボ・首領パッチ・アクアは腹ペコになった。首領パッチが目をキラキラさせる

 

ぐるぐる…

 

(ん?何か見えたぞ…『千里眼』っと)

 

カズマは肉に何かが混ざってることに気づき《千里眼》を使った

 

そして肉の一部に金髪の男が埋まっていた

 

(写真の人がうまってるーーーー!!!!)

「ああっ!?バルターくん!!」

 

そう、巨大肉には今日見合いにくるハズの男、バルターが人質として捕まっていたのだった

 

「ボーボボよ!キサマがオレに勝てたら人質を解放してやろう!!」

「望むところだキラリーノ!!!元毛狩り隊だろうと魔王軍だろうとぶっつぶしてやる!!!」

 

ボーボボは魔王軍を倒すため、そしてカズマは見合いを成立させるために、キラリーノに立ち向かった




変態どもの宴じゃーー!!!次回はどうなることか

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