前回までのあらすじ
キラリーノの差し向けた元凶、大悪魔の幹部バニルが現れた
そしてカズマはおのれの不幸を呪った…
『ギャルのパンティおくれーーーっ!!!』
「オレこんなセリフ言ってねーぞ!!!」
改悪された前回のラストシーンをカズマは投げ捨てた
「フハハハハハハハ!!!待っていたぞ、鼻毛を操る七代目の男と遥か遠い彼方の地よりやってきた小僧よ!!」
「何!なぜそれを知っている!!」
バニルの言葉に疑問を浮かべるボーボボたち。バニルは大仰に手を広げて話し始める
「フフフ、我輩がなぜそれを知っているのかを知りたいのだな?簡単だ。我輩は」
「オラァーーー!!!」バキャ
「ぐはぁ!!!?」
不意打ちのパンチがバニルの頰に命中した
「バ、バカな!かわせない!?大悪魔である我輩に心の読めない人間がいるなど…!」
「トドメはこの首領パッチのモンだー!!!」ズバッ!
「ぐわあああーーーーー!!!!我輩がこんな変な生き物に負けるなど……無念!!!」
ドンパッチソードの一撃を喰らったバニルは断末魔をあげながら土くれとなって崩れ落ちた
「あっさり倒れた!?マジか!」
「えー、私が浄化しようと思ってたのに〜〜」
「オッシャー!見てたかテメーら、オレの活躍をよ!!」ガシッ
首領パッチがそう言って余裕そうにコーラを飲んでると、崩れたハズの土が巨大な手になって首領パッチを掴み
『見通し闇拳奥義「アース・ハンド」!!!!』グシャ
「ぎゃあ!!!!」
「首領パッチーーーー!!!」
そのまま勢いよく握り潰された。開かれた掌の上には首領パッチが具のおにぎりが出来ていた
「なんでおにぎり!!!?」
「めしあがれ♪」コロコロ
「喰うか!!!!」
コロコロ転がっていって途中でボーボボが掘った穴に落ちるおにぎり(IN首領パッチ)。うごめく土の手の後ろでは倒したハズのバニルがいて大声で笑っていた
「不意打ちが成功してさらにトドメを刺して主人公になれたと思ったか?残念、ニセモノでした!!ニセモノを倒して一喜一憂しているキサマらの姿は抱腹絶倒モノであったぞ!!フハハハハ!!!」
「テメェ!!よくもやってくれやがったな!!!」
穴から出てきた首領パッチは騙されて怒り心頭だった
「こんな屈辱は子供に滑り台の順番を奪われた時以来だ…!!」ギリィッ
「お前心せま過ぎだろ!!!!」
子供に負けて膝をついて涙を流す首領パッチの回想を見たカズマはそう思った
「いた!!」
「ボーボボさん、大丈夫ですか!!!」
「ムッ、新たな仲間が来たか」
互いに動かない中、森の奥からビュティたちが遅れてやってきた
「あ!あれってもしかして悪魔?」
「気をつけろ!!!アイツ魔王軍の幹部だぞ!!」
「何!魔王軍の!?」
カズマの忠告にヘッポコ丸は驚愕する。そしてバニルはヘッポコ丸を見ると嫌そうに鼻をつまんで顔をしかめる
「よくぞ現れたな、ダンジョン内をオナラで充満させてくれた小僧よ。キサマのおかげでダンジョンは未だキツいニオイが取れんわ」
「キールのダンジョンのことか?」
「何が目的だ!!」
ヘッポコ丸が問いかけるとバニルはニヤニヤしながら答える
「動揺が見通さなくても丸分かりであるぞ、となりのツッコミ小娘に並々ならぬ感情を抱いているオナラ小僧よ」
「うわあああああヤメロ!!!何言ってんだオマエ!!?」
ビュティの隣で自分の恋心を遠回しに暴露されたヘッポコ丸は顔を赤くして大声をあげる
「実に初々しい羞恥の悪感情、ごちである!フハハハハハハハ!!!」
そしてバニルは嬉しそうに笑った
ヒュンヒュン!
「おっと!」
ボーボボの死角からの鼻毛、それをバニルは危なげなく躱して後退する
「見てないのにボーボボの鼻毛真拳を避けた!?」
「我輩は見通す悪魔、心を読んで攻撃を避けるなど造作もない。我輩を倒したいのならば追いかけてくるがいいわ!フハハハハ!!」
そう言ってバニルはキールのダンジョンの入り口に向かい
ポチッ ウィーン
「そっち!!!?」
懐から取り出したスイッチを押して隣に現れた扉から入っていった
「逃げたぞ!!」
それを見たボーボボたちはアイスクリーム屋の仮装をして走り出す
「みんな、バニラを追いかけなさい!!」
「チキンライス味よこせー!!」
「オレところてんーーーー!!!」
「バニルだから!!!!何その味のチョイス!!?」
ドゴーーーン!
「「「ぎゃあああああ!!!!」」」
「みんなーーーー!!!」
しかしその直後、ボーボボたちにカミナリが落ちてダメージを与えた
バニルの近くにした、髪の色以外そっくりな2人の中級悪魔が入り口の前で立ちふさがる
「キサマらにバニル様のジャマはさせん!!」
「ボボボーボ・ボーボボとサトウカズマよ!お前たちには魔王軍内で抹殺命令が下っている!!我ら双子悪魔、ジェミ&ジェニが始末してやろう!!」
Jブロック隊長と副隊長である赤い髪の兄ジェミと青い髪の弟ジェニがボーボボたちに殺気を放つ
「悪魔だと!?ヤ、ヤバい!アクア、お前なら悪魔なんかあっさり浄化して」
「さっきのカミナリで気絶してるぞ」
「使えねえーーーー!!!!」
黒コゲな駄女神を見てカズマは頭を抱えた
「冒険者どもよ、悪魔の双子はこの世に私たちしか存在しないのだ」バチバチ
「俺たちの手で殺されることを光栄に思え!!!」
ジェニはジェミから魔力を受け取ると、それを地面に叩きつけた
「双子闇拳奥義「バースト・ツイン」!!!」
「「「ぐわああああ!!!!」」」
攻撃を食らったボーボボたちは吹き飛んだ
「我らの闇拳は一体化している。ゆえに通常の闇拳の2倍のパワーをほこる!!」
「人間ごときに破れるものではないわ!!」
それを聞いたボーボボはグラサンをキラリと光らせ告げる
「双子悪魔よ!キサマたちが双子パワーで戦うというならば、こっちはその3倍だ!!!」
「なに、3倍!」
「六つ子だと!?」
「いくぞみんなーーーーー!」
ボーボボからパワーがほとばしり、ボーボボ・ソフトン・ヘッポコ丸・カズマ・天の助・田楽マンの6人の男たちを変容させる!!!
「ボボ松!!!」
「クソ松!!!」
「ヘッポコ松!!!」
「カズ松!!!」
「ところ松!!!」
「田楽松!!!」
6人がそれぞれの色のパーカーを着て集結!
「これぞ、鼻毛真拳超奥義「集結!!ボボ野六つ子ブラザーズ」!!!!」
「なんだこの統一感のない六つ子!!?ナメてんのか!!」
六つ子要素がへったくれもない姿にジェニはブチギレた
しかしそんな怒りなどお構いなしにボーボボたちはジェミとジェニに突撃する
「六つ子は止まらないー!!見よ!!鼻毛真拳奥義「これぞ我らがボボ松さん」!!!!」
ボーボボの奥義炸裂とともに、クソ松はバビロン像を直接叩きつけ、ヘッポコ松はオナラで攻撃し、カズ松は爆弾を投げつけ、ところ松は金属バットでぶん殴り、田楽松はバズーカで砲撃。そしてボボ松も鼻毛で追い討ちをかける
「「ぎゃああああ!!!!」」
「コレやりたい放題にもほどがあるでしょ!!!!赤塚先生ごめんなさい!!!」
あまりに危険すぎる攻撃にビュティは心の底から天国の赤塚先生に謝った
「次は私の出番よ〜〜♡」
「「「パチ子ちゃ〜ん!」」」
カツオのたたきの被り物をした首領パッチが手を振って六つ子たちに近寄り
「そこのポジション私のものギョラーーー!!!」
「「「魚雷出たーーーーー!!!!」」」
クソ松を除いたすべてが唐突に現れた魚雷ガールの突進の餌食になった
「デート♡デート♡」
「ソフトンさーーーーん!!!!」
そしてギョラ子はクソ松を連れて(強制的に)デートに行った
「マズイぞ、六つ子じゃなくなったボボ野ブラザーズは……」シュウゥゥゥ…
そして残る5人から煙が出てきて…
「恐竜と化してしまう!!!」でっていう♪×5
「てかヨッシーになったー!!!!」
とんでもない
「モットたまごウメヨー!」ビシッ ビシッ
「やめてッ!!タマゴたちに罪はないわー!!」
(天の助くんルイージにこき使われてる!!!!)
緑のヒゲ男に酷使される天の助を無視して、ボーボボヨッシーはジェミとジェニの方へ向く
「ふざけたマネを…!!」
「皆殺しだーーー!!」
「キサマらに構っているヒマはねー!!速攻でぶちのめす!!!」
一触触発の空気の中、田楽マンが両者の間に入って宣言!
「ファイッ!!!」バッ
つづく!!!
おそ松さんネタ、実は元々「新しいおそ松さんはこんな感じ!」ってアニメ二期に合わせた奥義だったんですけど、それだと宣伝とかそういうのに引っかかりそうだったのでやめときました