この素晴らしい世界にハジケリストを!   作:ジャギィ

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奥義6 妖怪漂うニオイ

ボーボボはカエルたちと戦っていた

 

「んー!んんー!!……ぶっはァ!いくら女神でも死ぬところだったわ!!!」

 

ボーボボの鼻毛で埋まっていたアクアは柔らかい地面から体を出してこんな目にあった元凶に怒った

 

「ちょっとアンタ!よくも全能で崇高な水の女神様であるこの私に向かってこんなことしたわね!!さては魔王軍の回し者ね!女神である私に楯突いた愚かさを思い知らせてやるわ!!」

 

アクアは額に指を添え呪文を唱えるとボーボボに向かって強い光線が発射された

 

「『セイクリッド・ハイネス・エクソシズム』!!!」

「ぎゃあああああ!!!!」

「ボーボボ!!」

 

心配してビュティは声をあげる。そして光が消えると、その中央には頭以外足の見た目になったボロボロで意気消沈なボーボボ。アフロには3つ目の目がある

 

「足毛になっちゃいました…」

「もののけの類になってるー!!!!」

 

そのボーボボの姿を見てアクアはご満悦に笑う

 

「やっぱり魔王軍のしもべだったわけね!一撃で倒せなかったのはビックリしたけど、今からトドメをさしてやるわ!!!『セイクリッド・ハイネス・エクソシズム』!!!」

 

再び両指を頭に当てアクアは呪文を唱える。しかしそれは突如飛来してきた何かにぶつかって相殺された

 

何かが飛んできた方向を見てみると

 

「まったく…世話がやけるぜ、鼻毛男」

「おお!オマエはテテテのテ太郎!!!」

「何やってんのオマエ!!?」

 

そこには全身「ぬ」が書かれた服で片目を隠すようなカツラを被った天の助がいた。モロ鬼太郎である。足には鼻緒がついたところてんパックを1つ履いていて、先ほど相殺したところてんパックがテ太郎の足に収まった

 

「ちょっ、何あれカズマさん、全身「ぬ」が書かれた服とかを自慢げに着てるんですけど!変な生き物が超ダサい服でカッコつけてるんですけど!プークスクス!」

 

そしてその天の助の服を見てアクアはすごく笑う

 

「やろう!よくもオレの魂をバカにしやがったな!!許せねえ!」

「テ太郎、怒りにとらわれるな!ところてん男になるぞ」

「アンタも何やってんだよ!!!」

 

テ太郎のカツラから小さい一つ目のパチ目おやじがニュッと出てくる。こっちは首領パッチだった

 

ボーボボは携帯を軽くいじって電話すると、どこからともなく大量の変な妖怪たちがボーボボたちと共にアクアに突撃していった

 

「ならば妖怪ならではの技をくらえ!!!鼻毛真拳奥義「大惨事スーパー妖怪ウォーズ」!!!!」

「うっきゃあああああー!!!!」

「ワンプッシュですごく奇妙な奥義が発動したー!!!!」

 

亡者の行進が終わりを迎えると、テ太郎は遠い目で言った

 

「ありがとうパチ目おやじ、妖怪たち…おかげでぼくは人間でいることができたよ…」

「テメーのどこが人間だーーー!!!」

「ぶっ!!!」

「ノるだけノらせといてこの仕打ち!!!!」

 

そんなテ太郎は青筋を浮かべたボーボボの拳によって顔面が爆散した

 

そして無傷のアクアは怒り心頭でボーボボたちに迫り

 

「やってくれたわねアンデットども!こうなったら女神アクアの真の力を見せティグッ」

「またカエルに食べられたー!!!!」

 

横から飛んできたジャイアントトードにすれ違いざま捕食されるのだった。必死に体を出して涙目でもがく姿は哀愁すら漂う

 

「ボーボボ!あのカエルたちやっつけちゃってよ!」

「安心しろビュティ。中にいる駄女神ごと葬り去ってくれるわ!!」

「いや、アクアさんも助けなよ!!?いつまでエリスさんとの約束間違える気!!?」

「チッ、分かったよ」

 

明らかに不満そうにボーボボは承諾するが、これでアクアの身の安全は保証できたのだとビュティは嫌々納得しとくことにした

 

「策はある!ヘッポコ丸!!オレが合図をしたらあのカエルにオマエのオナラをぶち込んでやれ!!」

「分かりましたボーボボさん!」

「オナラ!!?」

 

何をするのか分からないカズマはこの少年はまともじゃなかったのか!?と疑う。ちなみにめぐみんは倒れながらビュティと話をしている

 

ボーボボはジャイアントトードがこちらを向くと倒れてる天の助を掴み、思いっきりぶん投げる

 

「行ってこーい!!!」

「ええええええええ!!!?」

 

哀れ、投げられた天の助は開けられたジャイアントトードの口の中に収まってしまった。そしてその隙をついてヘッポコ丸がジャイアントトードの目の前まで距離を詰めて尻を向けて

 

「オナラ真拳奥義「皐月」!!!」

「ゲコーーー!!!!」

 

ジャイアントトードの鼻先に強烈なニオイのオナラ真拳を叩き込んだ。あまりの臭さにジャイアントトードは血を吐きながら倒れる

 

「ホントにオナラで倒しやがった!?」

「やった!!へっくんの勝ちだ!」

 

倒れたジャイアントトードに近づき、ガスマスクをつけたボーボボは口を開ける

 

ジャイアントトードの口から漏れる悪臭とともに、涙を流しながら泡を吹くアクアと天の助が引きずり出された

 

「2人とも巻き添えくらってるーーーー!!!!」

 

それを聞いてボーボボは天の助に駆け寄る

 

「大丈夫か天の助ーー!!!」

 

ボーボボは気絶した天の助の口にマスクをあてがうと、繋がったボンベの栓をキュッと開けた。ボンベには「ヘッポコガス」と書かれている

 

「ガス注入!!!」

「ゴハァッ!!!!」

「天の助くんーーーーーー!!!?」

「さて、次はあのバカだな」

 

理不尽なトドメをさした天の助を放ってボーボボは首領パッチをモグモグしてるジャイアントトードの方へ向き、声をあげる

 

「負けないでー!主人公さーーん!!」

 

ピクリ。食べられていた首領パッチが反応する。間髪入れずヒロイン姿のボーボボは涙を流しながら首領パッチを呼ぶ

 

「主人公の首領パッチさーーん、負けちゃいやー!!」

「さっきからあの男は何をしているのですか?」

「うん…だいたい想像できるけど……」

 

めぐみんの素朴な疑問にビュティは首領パッチの末路を想像しながら答える

 

ボーボボの主人公だと認める発言に首領パッチは気力が湧き、ジャイアントトードの体内でシュインシュイン音をならしてオーラを出して

 

「魔貫光殺砲ーーー!!!!」

 

口から出したレーザービームでカエルの腹から穴を開けて脱出した

 

「明らかに魔貫光殺砲じゃねーーー!!!!」

 

そして首領パッチはボーボボを見ると笑顔で抱きついてくる

 

「ボーボボーーー!!!」

「首領パッチさーーーん!!!」

 

それを優しくボーボボは抱き止め

 

「オマエのどこが主人公じゃーーーー!!!」

「グバァッ!!!!」

「やっぱこうなった!!!!」

 

ガラ空きのボディに膝蹴りを勢いよくぶち込んだ。目ん玉が飛び出しそうな衝撃に首領パッチは意識を失った

 

「これでカエルはすべて倒したな」

「やったね!ボーボボ」

 

完全勝利したボーボボたちにカズマが気絶したアクアを背負って話しかけてくる

 

「なあ、アンタたち、この世界の人間じゃないよな?もしかして俺と同じように転生してここにきたのか?」

「あ、カズマくん」

「転生?何を言ってるのですか。とうとう気でも狂いましたか?まあ、確かにここいらでは見かけない服装とモンスターですが」

 

歩ける程度まで回復しためぐみんがカズマの言葉を聞いて毒を吐く。実際そう言われても仕方がないのだが、それを許容できるほどカズマの器は大きくない

 

「めぐみん、あとで絶対泣かしてやるからな。……あーっと、あとで街の川沿いの馬小屋にまで来てくれ」

 

それだけ言うと、カズマたちはジャイアントトード討伐クエストの報酬をもらうべくギルドに向かった

 

それを見ていたビュティが尋ねる

 

「だって。どうするボーボボ?」

「そうだな、オレたちもギルドに行くか」

 

そうしてボーボボたちは、倒れた首領パッチと天の助を置いてアクセルの街の門をくぐった




アニメでアクシズ教徒見たけど色々とひでぇ。これはボーボボの愛の鉄拳待った無しですわ

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